「YouTuberをしていくうえでカメラを探しているけど、種類が多すぎて選べない。選ぶ基準を教えてほしい」
「会社でYouTube運用を始めることになったけど、どんな道具をそろえたらいいのかわからない」
この記事では、YouTuberを始めるうえで重要なカメラの選び方や、おすすめのカメラ、一緒にそろえたいアクセサリーについて解説していきます。
YouTubeでマーケティングを行ったり、広告収入を得たい場合、動画のクオリティはとても大切なポイントです。
撮影機材やYouTube運用、動画編集などの知識がない初心者の方でもわかりやすいように説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
YouTuberのカメラの選び方
YouTubeの動画撮影で使用するカメラにはさまざまな種類があり、初心者の方にとって「選ぶのが難しい、違いがわからない」という問題があります。
YouTube撮影用のカメラを選ぶ場合、どのようなポイントを重視したいのかをまず考えてみましょう。
ここからは、以下の3つのポイントに分けてカメラの選び方を解説していきます。
- 携帯性を重視したい
- 画質にこだわりたい
- 自撮りのしやすさを重視したい
携帯性重視ならコンデジ
YouTube撮影用のカメラに携帯性を求めるなら、コンデジがおすすめです。
コンデジとは「コンパクトデジタルカメラ」の略で、持ち運びしやすい小型サイズなのが特徴です。
ポケットやバッグに入れてもかさばらないため、外で撮影をすることが多いYouTuberに人気があります。
カメラというとレンズを取り付けるなど専門性の高いイメージがありますが、コンデジはカメラ本体とレンズが一体型なので、カメラの機材に詳しくないという方でも簡単に撮影が始められます。
- 外で撮影することが多い(アウトドア系・外食グルメ系・旅行系など)
- カメラの専門的な知識がない
- レンズを変えたり、部品ごとに手入れをするような面倒なことはしたくない
画質にこだわるならミラーレス一眼
YouTube撮影用のカメラに画質の良さを求めるなら、ミラーレス一眼がおすすめです。
ミラーレス一眼は撮影したい環境に応じて最適なレンズに交換でき、液晶モニターで常に撮影しているものを確認できる動画撮影にぴったりのカメラです。
ミラーレス一眼は、通常の一眼レフカメラに比べて光を反射させるためのミラーが内蔵されていないため、その分コンパクトで軽いのが魅力です。
また、通常の一眼レフカメラに比べて価格が安いのも魅力のひとつです。
ただ、常に液晶モニターを利用する分バッテリーの消耗が激しいという点に注意が必要です。
- 画質の良さは求めたいけど費用をできるだけ安く抑えたい
- 被写体や環境によって最適なレンズを使いたい
- 画質の良さと持ち運びやすさを両立させたい
- おもにインドア撮影で、外では短時間しか撮影しない
自撮りするならバリアングル液晶は必須
YouTube撮影用のカメラに自撮りのしやすさを求めるなら、バリアングル液晶のついたカメラを選びましょう。
バリアングル液晶とは、液晶の角度や向きを自由に変えられる機能のことで、液晶を見ながら自撮りをしたいときに便利です。
自撮りするなら必須の機能と言えます。
先ほど紹介したコンデジやミラーレス一眼にもバリアングル液晶がついている商品があります。
- 携帯性重視で自撮りをしたいなら、バリアングル液晶付きのコンデジ
- 画質とコンパクトさにこだわりつつ自撮りをしたいなら、バリアングル液晶付きのミラーレス一眼
このように、自撮り以外に重視したいポイントを考えたうえでバリアングル液晶付きを探すと、商品を絞り込みやすくなります。
YouTuberにおすすめのカメラ
ここからは、YouTuberにおすすめのカメラを具体的な商品別に7点紹介していきます。
- SONY ZV-1
- SONY α7C
- SONYα7S3
- GoPro HERO9
- DJI POCKET 2
- DJI MINI 2
- スマホ+DJI OM 4
携帯性を重視したい | SONY ZV-1 GoPro HERO9 DJI POCKET 2 スマホ+DJI OM 4 |
画質にこだわりたい | SONY ZV-1 SONY α7C SONYα7S3 GoPro HERO9 DJI MINI 2 |
自撮りのしやすさを重視したい | SONY ZV-1 SONY α7C SONYα7S3 GoPro HERO9 スマホ+DJI OM 4 |
ほとんどのカメラが4Kや5Kなどの解像度に対応しており、どれを選んでも高画質な動画を撮影できます。
よりプロのような画質を優先したいというYouTuberの方はフルサイズのイメージセンサーを搭載しているミラーレス一眼カメラを選びましょう。
また、持ち運びのしやすさを優先したいというYouTuberの方は重さが軽くて、片手で無理なく持ちながら撮影できるコンパクトなカメラを選びましょう。
ドローンは初心者には手が出しにくいイメージがありますが、スマホで簡単に撮影できたり、自動で戻ってくる安全機能が搭載されているものもあるので、ぜひチャレンジしてみてください。
それぞれの特徴についてわかりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
SONY ZV-1:YouTuber専用カメラ
SONYの「ZV-1」はYouTuber専用のカメラとして発売され、高画質で簡単にプロのカメラマンのような動画が撮影できるとして人気があります。
「商品レビューモード」や「美肌モード」、「バリアングル液晶」などYouTuber向けに特化した機能が備わっています。
そちらは自撮り棒や三脚にもなるシューティンググリップ付きのセットもあるので、セットでの購入をおすすめします。
SONYのZV-1には、以下のような特徴があります。
- 被写体をレンズに近づけてもスムーズにピントを合わせてくれる
- 背景をぼかす撮影テクニックをオンオフの切り替えだけで利用できる
- 美肌効果などの加工も可能
- 「録画ボタン」がシャッターボタンとは別についている
- ウインドスクリーンという風や人間の呼吸の音を軽減させるアクセサリーが付いている
- 外付けのマイクを接続できる
- ボタンひとつでズームイン・アウトの調整ができる
- 自撮り棒のようなシューティンググリップがついているため、歩きながらでも撮影しやすい
- 手ブレ補正つき
- 被写体の色を目で見たままの鮮やかさで撮影できる
- NDフィルターが内蔵なので明るすぎる場所でも撮影できる
ZV-1のデメリット
- バッテリーの持ちが悪いので予備バッテリーが必要
- 手持ちで自撮りするなら少し画角が狭い
SONY α7C:世界最小のフルサイズミラーレス
SONYの「α7C」は世界最小・最軽量のミラーレス一眼カメラで、コンパクトな形のなかにフルサイズのイメージセンサーが付いているため、高画質な動画を撮影できます。
イメージセンサーとは、光を集めることで色をキレイに表現したり、暗い場所でも光をわかりやすく表現できる部品のことで、高画質な動画を撮影するのに欠かせません。
SONYのα7Cには、以下のような特徴があります。
- とにかくコンパクトで、片手で撮影できるサイズ感
- 本体が約509g、レンズが約167gと持ち運びに便利な軽量さ
- 通常の一眼レフカメラなどと同じフルサイズのイメージセンサーが内蔵されているので高画質な撮影が可能
- レンズが交換できるので、好みの画角や撮影方法が選べる
- 自由な角度にできるバリアングル液晶が付いている
- 手ブレ補正付き
- 被写体を指定することでAI機能が常に被写体にピントを合わせてくれる
- 長時間の撮影もできるほどバッテリー容量が大きい
- USB給電しながらの撮影ができる
- パソコンとUSBで接続してWebカメラとして活用できる
α7cのデメリット
- 価格が高い
- レンズを別途購入する必要がある
SONYα7S3:とにかく画質にこだわるならコレ
SONYの「α7S3」は、約1210万画素のイメージセンサーで簡単に高画質な動画が撮影できるミラーレス一眼カメラです。
SONYのミラーレス一眼の中でも最も高画質に動画が撮れるように設計されたカメラです。
SONYのα7S3には、以下のような特徴があります。
- 高画質
- 暗所性能に強く、暗い場所でも綺麗な映像が撮影できる
- 素早い動きにもスムーズに対応してくれる
- タッチパネルで操作できる
- 自由な角度にできるバリアングル液晶が付いている
- USB Type-Cケーブルからの充電しながらの撮影ができる
- 手ブレ補正付き
- 被写体をレンズに近づけてもスムーズにピントを合わせてくれる
- フルサイズのイメージセンサーが内蔵されている
- 被写体にピントを合わせて背景をぼかすテクニックが簡単に取り入れられる
- 撮影した動画をそのままの画質でスローモーションやクイックモーションで再生できる
α7S3のデメリット
- 価格が高いボディだけで40万円。
- レンズを別途購入する必要がある
- 機能が多すぎて使いこなすのに時間がかかる
- 重たく大きいので外撮りには向かない
GoPro HERO9:迫力のある映像を撮るアクションカメラ
GoProの「HERO9」は、手のひらに収まるほどのコンパクトなサイズ感でアクティブな動画でも高画質に撮影できるカメラです。
GoProのHERO9には、以下のような特徴があります。
- 23.6MPの大型センサーを搭載していて、5Kビデオの撮影ができる
- 動画をクリップすることでクオリティの高い画質の静止画を保存できる
- 手ブレ補正機能が付いており、スポーツやアクティビティ系の動画にも強い
- 初心者でも簡単に安定した動画撮影ができる
- フロントカラーディスプレイで、映像を確認しながら自撮りできる
- レンズの取り外しができるので、レンズが壊れたときやほかのレンズに交換したいときに便利
- 画角が広いので、広範囲の撮影ができ、手ブレにも強い
- 従来のシリーズよりバッテリー容量が30%アップしている
- 充電しながら撮影できる
GoProのデメリット
- マウントを揃えるのに追加費用がかかる
- 操作性が悪い
DJI POCKET 2:手のひらサイズで手ブレなし
DJIの「POCKET 2」は、片手に収まる細長いフォルムが魅力的で、動画や静止画を撮影したいときにサっと取り出して簡単に使用できるジンバルカメラです。
DJIのPOCKET 2には、以下のような特徴があります。
- 静止画や動画を電源を入れてすぐに撮影できる
- モーター搭載の手ブレ補正で、激しい動きでもスムーズな撮影ができる
- 連続で140分の動画を撮影できる
- 小さいのに4Kの高画質な映像を簡単に撮影できる
- ボタンひとつで静止画は8倍、動画は4倍ズームできる
- スマホと接続して、スマホの画面を見ながら撮影できる
- 設定を変えるだけでさまざまなカメラワークを自動で楽しめる
- タイムラプスやハイパーラプスも簡単に利用でき、まるで映画のような動画が撮影できる
DJI POCKET 2のデメリット
- 画質はそこそこ
- 小さいので操作性が悪い
DJI MINI 2:空からの映像を撮影できるドローン
DJIの「MINI 2」は、199gの軽量サイズで空からの広範囲な動画を撮影できるドローンカメラです。
DJIのMINI 2には、以下のような特徴があります。
- 撮影時以外はコンパクトに折りたたみ収納できる
- 最大飛行時間は18分間
- 4Kの高画質な動画を空から撮影できる
- ドローン初心者でも簡単に操作できる
- 主さが200g未満なので、国土交通省への申請なしで飛ばせる
- 電波が届く範囲が6km
- 収納用のショルダーバッグが付属していて持ち運びも便利
- スマホで操作ができる
- 自動リターンモードで簡単にリモコンがある位置に戻せる
- バッテリー残量をLEDで教えてくれる
- 空撮にしか使えない
- 破損や紛失の可能性が高い
- 規制によって撮影できる場所が少ない
スマホ+DJI OM 4:最初はスマホで始めるのもあり
最初は、お持ちのスマホの内蔵カメラから始めてもいいでしょう。実際、スマホのカメラだけで100万人以上のチャンネル登録者がいるYouTuberはたくさんいます。
もし、映像の品質をスマホからもう一段回アップグレードしたい場合は、ジンバルを用意することをおすすめします。
DJIの「OM 4」は、スマホカメラを使って手ブレを抑えた動画撮影ができるスマホ用のジンバルです。
ほかのカメラに比べて低コストで購入でき、スマホを使って気軽に撮影できるため、まずは低コストで動画撮影を始めてみたいというYouTuberの方におすすめです。
DJIのOM 4には、以下のような特徴があります。
- ハイクオリティの手ブレ補正機能が付いている
- マグネットでスマホを接続するだけでスピーディーに撮影できる
- マグネットで着脱できるので、すぐに通常のスマホ操作に戻れる
- 被写体のサイズが小さくてもフォーカスをしっかり合わせてくれる
- スマホの機能を超えたズーム撮影ができる
- 折りたたみ式でコンパクトに収納できる
- DJIのアプリを使用して動画編集ができる
- スマホを自撮りモードに切り替えれば自撮り撮影も可能
スマホ撮影のデメリット
- 撮影中はスマホが使用できない
- インカメラの画質が悪い
- 暗所の撮影に弱い
- マイクの品質が悪い
カメラと一緒に揃えたいおすすめアクセサリー
動画撮影用のカメラが決まったら、さらに動画のクオリティを上げたり、撮影をしやすくするためのアクセサリーをそろえていきましょう。
ここからは、以下の3つのアクセサリーに分けておすすめの商品について解説していきます。
- マイク
- 照明
- 三脚
カメラは決まったけどアクセサリーが決まらないと困っているYouTuberの方は、ぜひ参考にしてみてください。
【マイク】ロード VideoMicro
まずはYouTube動画に欠かせない音声をキレイに拾ってくれるマイクについて紹介していきます。
ナレーションを入れたり、トークを交えながら動画を撮影するYouTuberの方は、カメラ内蔵のマイクではなく専用のマイクを活用しましょう。
音声をはっきり聞き取りやすいだけで、視聴者はストレスなく動画を視聴できるため、総再生時間のアップやチャンネル登録者の獲得につながります。
YouTuberの方におすすめの動画撮影用マイクは、ロードの「VideoMicro」です。
- 価格が6,500円前後で購入しやすい
- 幅広い音域の音声をしっかり拾ってくれる
- 指向性が高いので、雑音が入りにくい
- プラグインパワー方式で、カメラに接続して給電できる
- BGMを流しても音声がくっきり聞こえる
ロードはマイクのメーカーとして信頼性が高いため、品質が間違いなくて低コストでそろえられる商品を求めている方におすすめです。
【照明】Neewer LEDリングライト
室内でYouTube動画を撮影する場合、照明もそろえておくことでよりクオリティの高い動画が撮影できます。
とくに顔出しをする方や商品などをPRしたい方、メイク動画などを撮影したいYouTuberの方は照明をそろえておくことをおすすめします。
YouTuberの方におすすめの動画撮影用の照明は、Neewerの「LEDリングライト」です。
- 明るくなりすぎない自然な明るさを演出できる
- 光が被写体だけでなく背景にもムラなく当たるため違和感がない
- 明るさを調整できる
- 白を強調するか、黄色みを強調するか選べる
- 180度の角度で自由に調整できる
- ライトスタンドが付属しており、好きな高さに調整できる
- スマホアプリで操作することも可能
【三脚】SLIK GX-m 6400
最後に、カメラを固定して安定した撮影をするために、三脚をそろえましょう。
三脚があれば手でカメラを持たなくていいので、自由な動画撮影が可能です。
YouTuberの方におすすめの三脚は、SLIKの「GX-m 6400」です。
- カメラとスマホどちらも搭載できるホルダー付き
- クランクで高さ調整ができる
- ワンタッチで簡単に脚の伸縮調整ができる
- 27.5cmの範囲で高さを微調整できる
- 三脚ケースが付属していて、持ち運びも便利
- 脚は157cmまで伸ばせる
- 撮影角度を調整でき、手元の撮影から遠方の撮影まで可能
まとめ
この記事では、YouTuberを始めるうえで重要なカメラの選び方や、おすすめのカメラ、一緒にそろえたいアクセサリーについて解説していきました。
まずは、動画撮影をするカメラに対して優先したいポイントについて考えてみましょう。
最近はコンパクトなサイズで高品質な動画が撮れるカメラも発売されていますので、この記事を参考に自社にぴったりのカメラを見つけてください。
また、スムーズに動画撮影を始めるためにも、動画のクオリティを上げるためのマイク、照明、三脚のアクセサリー類もそろえておきましょう。