現代はテレビよりもSNSを見ている時間のほうが長いと言われていて、情報収集はSNSを利用することがあたりまえの時代です。
「バズる」という言葉はよく使われていますが、
この記事では、バズマーケティングの意味から、バズマーケティングを成功させるポイントまで幅広く解説していきます。
「はじめてSNS運用を任されたけど、
「
バズマーケティングとは
バズマーケティングの「バズ」という言葉は、「バズる」という表現でよくネット上で使われていて、SNSで話題になった投稿が次々と拡散されることによって、たくさんのユーザーにその情報が広まることをいいます。
企業の広告戦略でも、「バズる」ことを狙ったマーケティングが行われることがあり、このマーケティング手法のことを「バズマーケティング」と呼ばれています。
バズマーケティングをすることによって、自社の商品やキャンペーンのプロモーションが一気に拡散されることで大量の口コミが生まれ、企業のブランディング効果も期待できます。
バズマーケティングの成功事例
ここからは、
どのようなアプローチをすれば戦略的なバズマーケティングができるのか、バズることに成功したポイントもあわせて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
事例①長州力×GATSBY
プロレスラーの長州力さんがGATSBYのボディシートをPRしているTwitterの投稿は、ギャップのある笑顔が印象的で、たくさんのユーザーに癒やしを提供しました。
また、よく見るとハッシュタグの付け方を間違えていて、ブルーの文字で書かれている「#長州力」という自分の名前しかハッシュタグになっていません。この思わずクスっと笑ってしまうような面白さを生み出し、膨大な拡散につながりました。
この事例のように、ポジティブな印象を受ける写真や、思わず笑ってしまって誰かに共有したくなるような内容がバズマーケティングには大切で、結果的に購買意思を左右します。
事例②丸富製紙株式会社
トイレットペーパーやティッシュを製造している丸富製紙は、トレンドをつかんだ投稿でバズることに成功しています。
コロナウイルス感染拡大で外出自粛が相次ぎ、トイレットペーパーが買えなくなるという誤った情報で不安が広がっていたなか、消費者を安心させるような情報を発信したことでたくさんの共感を得ることができました。
このように、ユーザーにポジティブなイメージを与えるような情報や今知りたい有益な情報を絡めることで、注目も集まり話題になります。
事例③ザ・プレミアム・モルツ
https://twitter.com/PremiumMalts_jp/status/1230296008308883456
サントリーのザ・プレミアム・モルツのアカウントでは、参加型のキャンペーンで話題になりました。
公式アカウントをフォロー&リツイートするだけで応募が完了するという手軽さと、プレゼントが「神泡をつくるサーバーとオリジナルグラス」という豪華さにメリットを感じたユーザーが多く、たくさんの応募が集まりました。
参加型のキャンペーンは、ユーザーと企業が直接つながり親近感を生み出すことができ、ファンの獲得も期待できるのですが、バズるためには、このような手軽さとインパクトが重要です。
事例④サントリー天然水
https://twitter.com/suntory_tennen/status/1323784526380879874
こちらもサントリーの天然水のアカウントで行われていた、新商品のPRをかねた参加型のキャンペーンで、先ほどのザ・プレミアム・モルツのキャンペーンに比べて参加条件が増えています。
公式アカウントをフォロー&リツイート&「#赤いヨーグリーナ発売記念」「#この冬の体調管理に」のハッシュタグをつけて冬に向けての意気込みを投稿するという3段階の応募ステップがあるのですが、Twitterは140文字の文字数制限があるため、指定のハッシュタグを知るには一度公式ホームページを確認する必要まであります。
しかし、商品を24本入り1ケースでプレゼントというお得感から、キャンペーンが開始してから数時間でたくさんのユーザーが参加し話題になりました。
このように、キャンペーンへの応募条件をすこし複雑にする場合は、その分プレゼントにインパクトをもたせることで参加しようという意思が生まれ、情報が拡散されることで、結果的に新商品のプロモーションにもつながります。
事例⑤資生堂
化粧品会社の資生堂から発信された、YouTubeの動画をつかったプロモーションでバズマーケティングに成功した事例です。
「High School Girl? メーク女子高生のヒミツ」という題名のとおり女子高生が出演している映像かと思いきや、実はメイクで変身した男子生徒だったというサプライズがつまっており、「だれでもカワイクしちゃいます」というコンセプトがダイレクトに伝わります。
このように、動画でユーザーの想像を超えるサプライズを演出することも、話題性が高くバズりやすいマーケティングとしておすすめで、結果的に企業イメージを良い方向にブランディングすることができます。
事例⑥やすもと醤油
https://twitter.com/yasumotoshoyu/status/1298527441820856320
島根県にある老舗のしょうゆ屋を営む企業のTwitterで、前日まで40人だったフォロワーが一気に1万人、5万人と次々と増えてしまったほどバズった投稿です。
40人のフォロワーに対し、上司や同僚が「めっちゃバズってるじゃん」と言ってくれたとツイートしただけなのですが、「なんか応援したくなる」「さっそく購入しました」というコメントとともにフォロワー数も一気に増加し、結果的に予想をはるかに上回るブランディング効果をあげることができました。
このように、ほっこりするけどクスっと笑ってしまうようなツイートをすることで、たくさんのユーザーに強く共感してもらうことができます。
バズマーケティングを成功させるためには、ユーザーを味方につけるような内容も大切だということがわかります。
事例⑦Tasty Japan
BuzzFeed Japan株式会社が運営するTasty Japanというレシピ動画のアカウントでは、1分程のレシピ動画が人気で、たくさんのユーザーに支持されています。
チーズドッグというトレンドを取り入れたメニューを、簡単に用意することができる材料だけで作ってしまうという投稿です。
レシピ動画は31万回も再生され、レシピに挑戦した人に「#tastyjapan」のハッシュタグをつけて投稿をしてもらうことで、日本だけではなく海外のユーザーからも反響があるほど情報が拡散されました。
このように、視覚的に食欲をそそるような写真や動画を使うこと、トレンドを把握した投稿をすること、ユーザーにとって有益だと思われる情報を投稿すること、手軽なことなど、ユーザーの心をつかむポイントをたくさん踏まえた情報を発信することでバズマーケティングにつながります。
バズマーケティングを成功させるポイント
ここまでバズマーケティングを行った企業の成功事例を紹介していきました。
ここからは、バズマーケティングを成功させるポイントを、以下の7つの項目に分けて解説していきまます。
これからSNSマーケティングをはじめる企業、すでにSNSマーケティングをはじめているけど期待していた効果がでないという企業の担当者の方はぜひ参考にしてみてください。
- SNSを活用する
- インフルエンサーを起用する
- トレンドに乗る
- 共感を得られるもの
- クスっと笑えるもの
- 手軽でインパクトのあるキャンペーン
- 企業に炎上商法はおすすめしない
SNSを活用する
テレビコマーシャルや雑誌などでプロモーションを行うよりも、幅広い年齢の利用ユーザーが多いSNSを活用したほうが、情報の拡散力も高まり、大きな話題となることでバズマーケティングにつながります。
SNSでは、ユーザーがおもしろいと感じた投稿を他ユーザーにシェ
リアルな消費者目線の口コミが集まることはSNSマーケティングの大きなメリットで、いかにも広告という硬いイメージもなくなることで、ユーザーは自分の買い物に役立つ情報として素直に受け入れてくれます。
またSNSを活用することで、消費者と近い距離でコミュニケーションをとることができニーズの把握に役立ちます。消費者側からも、これまで遠い存在だった企業を身近に感じることができるため、ファンを獲得しやすくなります。
インフルエンサーを起用する
インフルエンサーとは、インスタグラマーやユーチューバーと呼ばれることもあり、SNS上でたくさんのフォロワーがいて、口コミを発信することによってフォロワーの購買意思を大きく左右することができる影響力を持った人のことをいいます。
インフルエンサーにPRを依頼すると、「この人がおすすめしている商品なら使ってみたい」と他ユーザーに興味関心をもってもらうきっかけ作りができますし、企業や商品に対する信頼性もアップします。
企業が一方的にプロモーションを行うよりも、
トレンドに乗る
戦略的なバズマーケティングを行うには、消費者のニーズを把握することも大切ですが、世の中のトレンドを把握して、
特に、SNSをたくさん利用していて話題を生みやすい若者のトレンドを知ることがバズマーケティングには重要で、思わず友達や家族に教えたくなるようなネタを提供するつもりで考えてみましょう。
幅広い年齢層のユーザーに注目してもらうコツとして、硬い表現やワードは使わずに、子供から大人まで口に出しやすいカジュアルな表現を心がけます。
共感を得られるもの
バズマーケティングにつなげるには、ユーザーから批判を受けたり、ネガティブな感情になるような投稿は避けましょう。
ユーザー同士で価値観の違いがあるのは仕方がありませんが、多くの人から「共感」を得られるような情報を発信することで、良いイメージのポジティブな口コミが広まっていきます。
消費者は商品やサービスを購入するとき、同じ消費者目線の口コミを参考にする人が多いため、ポジティブな口コミは消費者の購買意思を大きく左右します。
クスっと笑えるもの
バズマーケティングを成功させるためには、情報を見たユーザーに強い印象を与える必要があります。
トレンドをうまく活用することも非常に大切ですが、思わずクスっと笑ってしまうようなキャンペーンや内容を発信することで、「おもしろいから他の人にも共有したい」と思わせることができます。
このように、笑いを生み出す情報は話題にもなりやすいですし、ユーザーの共感も得られやすいので、企業イメージを良い方向に変えてくれる効果も期待できます。
手軽でインパクトのあるキャンペーン
話題を生み出す企業のSNSは、手軽さとインパクトの大きさがポイントです。
ユーザー参加型のキャンペーンを発信する場合、応募する手順が複雑だったり、参加する人が限られるような企画だと、めんどくさいというイメージをもたれてしまい、その情報はスルーされてしまいます。
たとえば、特定のキーワードをつけて投稿してもらうハッシュタグを活用したキャンペーン、フォローやリツイートをしてもらうことで参加できるキャンペーンなどが手軽で人気があります。
また、手軽に参加できるキャンペーンでも、プレゼントの規模が地味だったり、ユーザーにとってメリットを感じないものだとインパクトがないため、情報はスルーされてしまいます。
バズるためにはまず興味をもってもらうことが大前提なので、ユーザーのメリットにつながるようなインパクトの大きさと、参加しやすい手軽さを意識したマーケティングを考えましょう。
企業に炎上商法はおすすめしない
炎上するような情報は、確かに注目されやすく、ある意味話題になりバズるかもしれませんが、炎上するということは多くのユーザーにとって批判したくなるようなネガティブなイメージの情報だったということです。
そのようなネガティブな情報を発信して話題になったところで、「この会社は炎上商法で利益をあげようとしている」と悪い口コミが拡散され、企業のイメージダウンにつながるだけです。
普段から企業の信用性を厳しい目でみて、商品やサービスを選んでいる消費者は多いので、炎上商法で一気に認知度をあげようとすることはやめましょう。
まとめ
ここまで、バスマーケティングを成功させるポイントや企業の成功事例を紹介していきました。
SNSでバズる情報を提供するには、計画的・戦略的にマーケティングを行うことが大切で、バズることでブランディングや売上げアップ、ファンの定着などたくさんのメリットを感じることができるでしょう。
具体的にどのような内容が話題になるのかわからないという人は、この記事で紹介した7つのポイントを参考にしながら、バズマーケティングの計画を立ててみてください。