コロナウイルス感染拡大の影響で集客が減り、売上があがらない飲食店が増えていますが、少しでも売上を増やすためにはどのような対策をしたらいいのでしょうか。
集客をするためにメニューの値下げをする飲食店もありますが、客単価を下げてしまっては売り上げの向上にはつながらないので、客単価はそのままで集客数をあげる方法を考える必要があります。
この記事では、飲食店の集客アイデアをSNSや口コミサイト、チラシなどさまざまな方向性から提案していきます。各アイデアを活用する時に効果を上げる具体的なポイントも掲載しています。
「売上を伸ばしたいけどSNSでの集客はしたことがない」「売上をあげたいのに、何から始めたらいいかわからない」という飲食店の方はぜひ参考にしてみてください。
飲食店の集客方法のアイデア7選【オンライン】
ここからは飲食店がオンライン上、つまりインターネットを使ってできる集客方法のアイデアを紹介していきます。
インターネットを使った集客方法にはホームページを作ったり、SNSや口コミサイトを使うなど方法はたくさんありますが、定期的に情報を発信するためにも、SNSでマーケティングを行う目的は何なのか、口コミサイトを使う目的は何なのかを考えておくことによって、やるべきことが見えてきます。
SNSでの販促に挑戦してみたい方、宣伝の幅を広げたい飲食店の方はぜひ参考にしてみてください。
- LINE@
- 出前サービス(Uber Eats/出前館/楽天デリバリー)
- グルメ情報サイト
- Googleマイビジネス
集客アイデア①Instagram
写真や動画コンテンツがメインとなるInstagramは、若い世代や女性ユーザーの利用が多く、ハッシュタグ検索を使って居酒屋やカフェ情報を集めるユーザーも多いことから、飲食店のマーケティングとして注目されています。
また、無料でビジネスアカウントに切り替えることができ、インスタグラム上で店舗の地図を見たり、電話をかけることができたり、予約ができるなど、飲食店にぴったりの機能がそろっています。
Instagramでおすすめの集客アイデアを2つ紹介していきます。
インスタ映えする写真をアップする
人気のあるメニューや店内の雰囲気などの写真を投稿することで、ユーザーはどんなお店なのか知ることができるのですが、その写真の印象が悪いと逆効果になってしまいます。
写真をアップするうえでとても重要なのが「インスタ映え」で、食欲をそそるような写真や直接来店して写真を撮りたくなるような、おしゃれさやインパクトのある写真を投稿しましょう。
うまく写真を撮れない場合は、他の飲食店のアカウントを参考にしてみたり、どんな写真がインスタ映えするのか知っている得意な人に頼むのもおすすめです。
ハッシュタグキャンペーンを開催
ハッシュタグを使った情報収集が主流のInstagramをうまく活用するための方法として、来店してくれたお客様に、来店時の写真を指定のハッシュタグと一緒に投稿してもらうことで、サービスをしたりプレゼントをするキャンペーンがおすすめです。
参加型のキャンペーンにすることでお客様ともコミュニケーションがとれますし、飲食店から一方的にプロモーションをするよりも、同じ消費者目線でのポジティブな口コミを拡散することで認知度もアップし、お店のブランディングにつなげることができます。
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集客アイデア②Facebook
Facebookは、飲食店をよく利用しそうなビジネスマンのユーザーも多く、プロフィール欄が充実しているので無料のホームページ代わりとして利用している飲食店も多いプラットフォームです。
Facebookでおすすめの集客アイデアを2つ紹介していきます。
アカウントページにいいねをしてもらう
アカウントページにいいねをしてもらうと、そのユーザーのページを通して多くの人に情報が拡散されていき、新規顧客の集客につながりますので、来店時にいいねをしてもらえたらプレゼントを提供するなどの参加型キャンペーンとして活用することもできます。
更新頻度を多くする
1日1回やランチタイムとディナータイム前の2回など、定期的に更新をすることで、少しでも多くのユーザーに見てもらうことができますし、食欲をそそるおいしそうな写真や雰囲気の良い写真をアップすることで既存顧客の集客にもつながります。
定期的に更新をするためには、Facebookをはじめる段階で、どのような内容を投稿していくのか前もって考えておきましょう。
集客アイデア③Twitter
Twitterはユーザー数が多く拡散力が高いため、キャンペーンや空き状況など、140文字以内で伝わるリアルタイムの情報を発信するのにぴったりのプラットフォームです。
Twitterでおすすめの集客方法を2つ紹介していきます。
フォロー&リツイートキャンペーンを開催
Twitterでは、投稿をリツイートして他のユーザーと情報をシェアすることで、不特定多数のユーザーに次々と情報が拡散されていくため、競争が激しい飲食店業界で露出を増やすツールとして最適です。
来店時に、お店のアカウントをフォロー&リツイートしてもらえるようなポップなどを席に置いておくことでお客様にキャンペーンの存在を知ってもらい、キャンペーンに参加してくれたお客様には、お礼として次回来店時に使える期間限定クーポンなどを配布して、リピート率をあげていきましょう。
Twitterを見たキャンペーン
「Twitterを見た」と来店時に声をかけてもらうだけでサービスやプレゼントがもらえるというイベントで、せっかくリツイートで広がった情報を無駄にせず、実際に足を運んでもらうためにおすすめの企画です。
集客アイデア④LINE@
LINE@は、友だち登録をしてもらうことで、メッセージやクーポン情報を一斉配信することができ、日常的な連絡手段として使う頻度の高いツールだからこそ、利用している年齢層も幅広く、ユーザーに見てもらいやすいというメリットがあります。
LINE@でおすすめの集客方法を3つ紹介していきます。
友だち登録してもらう
友だち登録してもらうことで、お店が配信する情報を直接受け取ってもらうことが可能になります。
「次回の来店時に利用できる割引キャンペーン」といった、友だち登録にメリットを感じてもらえるようなキャンペーンやサービスを配信することも大切ですし、会計時に友だち登録をするとリピートにつながるサービスをするなどのイベントもおすすめです。
LINEのトーク機能で予約をとってもらう
LINEのトーク機能を使って問い合わせや予約対応ができる仕組みをつくっておけば、文字として内容が残るぶん、お店側も助かりますし、お客様としても電話よりLINEのほうが気軽に問い合わせできます。
友だち登録をしてもらったついでに何か一言メッセージを送ってもらえば、お客様のアカウントと1対1でつながることができますので、来店のお礼を送り、LINEからも予約が可能であることを伝えましょう。
すぐに使えるクーポンを配信
LINEはほかのSNSにくらべて、通知が届くと当たり前のように開いて内容を見る人が多く、クーポンを配信することで「今日のランチで行ってみようかな」と来店のきっかけ作りができます。
LINE@では、どのクーポンを配信したときの反応が良かったのかパフォーマンスの解析もできるため、指標を参考にしながら、配信する時間帯や内容について考えることができます。
集客アイデア⑤出前サービス(Uber Eats/出前館/楽天デリバリー)
コロナの影響で外出自粛が広まってから、テイクアウトを始める飲食店が増えましたが、やはり自宅まで配達してくれるサービスがあることで、お客様によりニーズを感じてもらいやすくなり、リピート率も期待できます。
Uber Eatsや出前館、楽天デリバリーなどの配達代行サービスを活用すれば、お店が直接配達をしなくても、お客様に料理を届けることができます。
リモートワークなどが増え、ランチタイムのデリバリーの需要も高まっていますので、ぜひこの機会に配達代行サービスを検討して、SNSや外の看板に、デリバリーサービスをはじめた旨をお知らせしてみましょう。
集客アイデア⑥グルメ情報サイト(食べログ/ホットペッパーグルメ/ぐるなび)
食べログやホットペッパー、ぐるなびは、口コミサイトであると同時に、予約の受付やクーポンの発行までできるため、お客様にニーズのある情報を盛り込むことで選んでもらいやすくなります。
たとえば、口コミサイトは会社の宴会や大人数のパーティ会場を探す手段としてもよく使われているため、大人数向けの宴会コースを作っておいたり、誕生日のお祝いディナーに使えるコースを作っておくなど、お客様の立場になって喜ばれるコースやクーポンを掲載しましょう。
集客アイデア⑦Googleマイビジネス(グーグルマップ)
無料で登録できるGoogleマイビジネスは、お店の情報や口コミが掲載されており、Googleマップと連携していることで道順をそのまま調べることができるため、飲食店探しに活用する人が多いツールです。
飲食店を探したいエリアのマップ上で「居酒屋」と検索すると、エリア内の居酒屋が表示される仕組みで、メニューや店内の雰囲気などの写真、営業時間などの情報が充実していると、それだけで安心して足を運んでもらいやすくなります。
また、レビュー数が多いと評価もあがり新規顧客の集客もできるため、レビューページにアクセスできるQRコードをテーブルに置いておき、会計を待っている間にレビューを書いてもらうよう声かけをしてみるなどのアクションを起こしてみましょう。
飲食店の集客方法のアイデア4選【オフライン】
ここまではインターネットを使った集客方法のアイデアをいくつか紹介していきましたが、インターネットを使わないお客様や通りがかりのお客様向けにはどのような集客方法があるのでしょうか。
はじめて来店したお店を選んだ基準として多くの人が通りがかりと答えるほど、町中で見かけたお店に興味をもつ人は多いため、いかに外観と雰囲気だけで「入ってみたい」と思ってもらえるかが集客につながるポイントです。
ここからは、オフラインでできる集客方法を紹介していきますので、近所のお客様を呼び込みたい方、インターネットは苦手だからまずはアナログな方法から試してみたいという飲食店の方はぜひ参考にしてみてください。
- 呼び込み
- フリーペーパー
- 外の看板
- チラシ
集客アイデア⑧呼び込み
呼び込みをするときは以下の3つのポイントに注意しましょう。
- お客様がお店に入りにくい場所に立たない
- 呼び込みは個人に向けるのではなく不特定多数に向ける
- 敷地内での呼び込み
はじめてのお店は入るまでに勇気がいりますので、少しでも入りやすい雰囲気をつくるために、お客様の邪魔になる場所には立たないように注意します。
よく個人に向けて呼び込みをしている方がいますが、直接声をかけてしまうと、ほとんどの人が嫌煙してしまいますし、断るか入るかの選択をいきなり迫られることで考える余地がなくなってしまい、結果的に拒否されてしまいます。
もしお店の外看板を見ていたり、興味がありそうなお客様がいたら、声をかけることで入りやすくなり、お店のイメージも良くなりますので、「いらっしゃいませ」と笑顔で元気よく挨拶しましょう。
集客アイデア⑨フリーペーパー
駅前やコンビニに無料で置いてあることによって手にとってもらいやすいフリーペーパーも、飲食店にとって大切な情報の発信源です。
また、配布エリアを絞っているフリーペーパーが多いため、近場に住んでいるお客様にダイレクトに存在をアピールできます。
常に広告を出してもいいですが、クリスマスや忘年会、新年会などのイベントに合わせてフリーペーパーを利用することで、効率よく多くの人に情報が伝わり、インターネットを使わない世代のお客様も呼び込むことができます。
集客アイデア⑩外の看板
通りすがりでお店に興味を持ってもらうには入りやすさが大切ですが、いったいどんなメニューがあって価格帯がどれくらいなのか、何も情報がない状態では店内に入りづらく、結局足が遠のいてしまうかもしれません。
歓迎している気持ちが伝わるように外の看板を充実させ、料理の写真やコースの種類、価格なども掲示しておくことで、新規のお客様の集客率をアップさせることができます。
常連客や来店周期の長いお客様に向けてアピールするためには、「本日のおすすめメニュー」を外の看板に張り出すなど、何回来店しても飽きさせない工夫をしてみましょう。
集客アイデア⑪チラシ
コストはかかりますが、地域のお客様にお店を知ってもらう方法としてチラシを配布することもおすすめです。
家の近くでおいしいお店を探したいと思っている人は意外と多いので、チラシを配布するとともに、チラシをもって来店したお客様に1杯目無料などのクーポンをつけておくなど、「今度行ってみよう」と来客意欲を刺激するようなサービスをしてみましょう。
チラシにメニューや価格帯などのお店の情報をこまかく記載しておくことで、インターネットを使わない人にでもお店の雰囲気が伝わります。
また、チラシにホームページやSNSのQRコードなどが載っていれば、さらに興味をもってもらえるきっかけになりますので、GoogleマイビジネスやInstagramなどSNSの情報も充実させておきましょう。
まとめ
ここまで、飲食店で集客のためにできるアイデアをオンラインとオフラインにわけて紹介していきました。
集客をするうえで、SNSなどのオンラインの集客方法だけに意識を集中しすぎず、外の看板を充実させるなど、アナログな集客方法にも力を注ぐことが、相乗効果で継続的な売り上げアップにつながります。
まずはお客様のニーズを把握することが大切ですが、この記事を参考に自身のお店に合う集客方法を試してみることで、ライバル店との差別化をはかりましょう。
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