リポストとは?リポストのやり方や事例、デメリット紹介

「Instagram運用を任されたけど投稿内容を考える時間がなくて困っている…」
「Instagramでリポスト投稿をするうえでの注意点やデメリットがあれば事前に知っておきたい」

Instagramには、他のユーザーが投稿した内容を自社のアカウントで紹介できるリポストという機能があり、企業が消費者とコミュニケーションを取るひとつの方法としても活用されています。

そこで今回は、Instagramのリボストについてメリット・デメリット、投稿方法、注意点などをわかりやすく解説していきます。

実際にリポストを活用している人気企業の成功事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

リポストとは?

Instagramの「リポスト」とは、他のユーザーが投稿した記事を自社のタイムラインからシェア(再投稿)する機能のことです。

通常のフィード投稿でリポストする方法と、24時間以内に消えるストーリーズでリポストする方法の2種類があります。

企業アカウントでは、以下のように活用されている事例があります。

  • 自社のスイーツ商品に対してポジティブな口コミが書かれた投稿をリポストする
  • アパレル企業が、自社のアイテムを使ったコーディネートを紹介しているユーザーの投稿をリポストする
  • 焼肉店のアカウントで、口コミとおいしそうな写真を発信しているユーザーの投稿をリポストする

このように、リポストは消費者の購買意欲・来店意欲を左右する口コミを発信するのに適しています。

リポストを投稿しているアカウントの事例

自社でリポストを活用している具体的なイメージを得るには、実際にリポストを使ったInstagram運用をおこなっている企業を参考にするのがおすすめです。

ここからは、Instagramでリポストを活用している企業の事例を紹介していきます。

それぞれの成功ポイントについてもわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

事例① IKEA

 

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IKEA JAPAN(@ikeajapan)がシェアした投稿

Instagramのリポストを活用している企業アカウント1つ目は、インテリアが人気のIKEAです。

IKEAのアカウントでは、自社のアイテムを使った写真付きの投稿を募集する「#家でイケアとできること」キャンペーンを実施しました。

指定のハッシュタグ付きで投稿されたなかから一部のユーザーの投稿をリポストで紹介しています。

家で過ごす時間が増えたユーザーの暮らしをより快適にする提案をしてファンを獲得するだけではなく、自社の商品をアピールするきっかけとしても役立てています。

あくまでも自社アカウントの雰囲気を大きく崩さないもの、自社のイメージを維持できるものを選んでいる点もポイントです。

  • ハッシュタグを使った参加型キャンペーンで拡散力を高めている
  • 商品のPRをするとともに口コミや活用方法など充実した情報を発信できている
  • 自社イメージを高める投稿をリポストしている

事例② セブン‐イレブン・ジャパン

Instagramのリポストを活用している企業アカウント2つ目は、人気コンビニチェーンのセブン-イレブンです。

セブン-イレブンのアカウントでは、自社の商品についてポジティブな口コミ、インスタ映えな写真を発信しているユーザーの投稿をリポストしています。

一般ユーザーの投稿をリポストすることによって、企業から直接PRするよりも宣伝感がなくなったり、親近感のある企業というイメージが定着しやすかったりするメリットがあります。

また、投稿元のユーザーには「自分の投稿を企業に紹介してもらえて嬉しい」と根強いファンを獲得するきっかけにもなるでしょう。

  • 真似したくなるような写真、Instagramで評価されやすいクオリティの写真が付いた投稿を選んでいる
  • キャプション欄に自社商品を使った投稿をしてくれたお礼、商品の説明、ハッシュタグ付きの投稿を促すコメントを入れている

事例③ UNIQLO 銀座店

 

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uniqlo_ginza(@uniqlo_ginza)がシェアした投稿

Instagramのリポストを活用している企業アカウント3つ目は、UNIQLO銀座店です。

UNIQLO銀座店のアカウントでは、自社アイテムを使ったコーディネートを紹介している投稿をリポストしています。

消費者と近い立場にあるユーザーの着用画像を参考にしてもらうことによって着用しているイメージが湧きやすく、購買意欲も刺激しやすくなります。

キャプション欄には商品の情報や投稿主に対するお礼、アカウント名を載せており、企業と投稿主の双方にメリットがある内容にしている点もポイントです。

しかもほとんどの投稿がリポストのため、素材を用意しやすいメリットもあるでしょう。

  • 「モデルよりも一般人の着用画像のほうが参考になる」というユーザーの本音をくみ取った情報を発信している
  • 投稿主の紹介をキャプションに加えることによってハッシュタグ付き投稿に参加するメリットを感じてもらう
  • ほとんどの投稿をリポストにして運用のリソースを節約している

リポストのメリット

Instagramでリポストの活用を検討している方は、リポストの良さが自社の悩みにマッチするかどうか確認することから始めましょう。

ここからは、リポストのメリットについて以下の2つの項目に分けて解説していきます。

  1. 投稿を作成する手間・費用が抑えられる
  2. 投稿数が増やせる

投稿を作成する手間・費用が抑えられる

Instagram運用を続けるには、投稿内容を考える、画像や動画などの素材を用意するといった手順が1投稿ごとに発生します。

さらに人件費や素材の準備費用がかかるため、毎回コストの上限を意識しなければなりません。

一方、リポストを活用すればすでに完成している投稿をシェアするだけなので、投稿内容や素材を作る手間、費用を節約できます。

結果的に人員や時間も節約できるため、他の業務に集中できたり、他のマーケティング戦略に予算を回したりする余裕も生まれるでしょう。

投稿数が増やせる

Instagram運用でマーケティング効果を出すには、定期的な投稿を続けて認知度を広げていくことが大切です。

しかし投稿を続けるには毎回新しい内容を考えなければならず、「ネタが思いつかなくて、なかなか投稿数を増やせない…」と悩む企業は多いようです。

リポストを活用すればInstagramの膨大な投稿のなかから検索するだけで済むため、いちから投稿内容や素材を作るよりも時間と労力を減らせます。

また、何回投稿しても素材を作るコストがかからないため、投稿する頻度も増やしやすくなるでしょう。

リポストのデメリット

つづいては、リポストのデメリットについて解説します。

これからリポストを活用したInstagram運用を始めようとしている方は、デメリットを知ってどのような対策ができるか考えてみましょう。

統一感のない見た目になる

Instagramでリポストを多用しすぎると、統一感のない見た目になる可能性があります。

Instagramでは写真や動画などのビジュアル素材が注目されるため、投稿ひとつひとつの雰囲気を合わせてアカウントのブランディングを構築していくことが大切です。

他のユーザーが作った素材は企業のイメージに合わなかったり、写真のクオリティが劣ったりするケースがあります。

そのため、リポストを多用しすぎると写真が並んだときの統一感がなくなり、「何を伝えたいアカウントなのかよくわからない…」と思われてしまう可能性があります。

  • 自社アカウントのトンマナを明確にしたうえでリポストしたい投稿を探す
  • どのような投稿をリポスト候補にするか担当者同士で共有して認識にズレが生じないようにする

リポストのやり方とは?

メリット・デメリットを理解したら、実際にリポストをする手順について見ていきましょう。

Instagramでリポストをするには、フィード投稿と24時間以内に消えるストーリーズを利用する2種類の方法があります。

それぞれの投稿手順について順番に解説していきます。

フィード投稿でのリポスト方法

まず、Instagramのフィード投稿にリポストをする手順を紹介します。

フィード投稿でリポストする場合はInstagramアプリからは操作できず、外部アプリを使わなければなりません。

今回はおすすめのアプリ「Repost for Instagram」を使った手順を見ていきましょう。

  1. Repost for Instagramを開いて、右上のInstagramアイコンをタップ
  2. リポストしたい投稿ページを開く
  3. 右上の3点マーク(…)をタップして「リンクをコピー」を選択
  4. Repost for Instagramを再度開く
  5. リンクをコピーした投稿が「アクティブ」ページに表示されていることを確認
  6. 表示されている投稿をタップして編集していく
    (投稿元アカウント名の表示位置、色など)
  7. 画面下にある「再投稿」ボタンをタップ
  8. 1つの投稿に複数の素材がある場合は「すべてのメディア」か「現在の写真」を選ぶ
  9. 「Instagramに投稿」の画面が出たら、右下の「フィード」マークをタップ
  10. 右上の「次へ」をタップして投稿内容を編集していく
    (フィルター、キャプション、タグ付け、場所など)
  11. 右上の「シェア」をタップしてリポスト完了

ほかにもInstagramのフィード投稿にリポストできる無料アプリがあるため、使いやすいものを選ぶとよいでしょう。

つぎに、ストーリーズにリポストする方法を紹介します。

ストーリーズでのリポスト方法

ストーリーズにリポストする場合は、Instagramアプリから直接操作することが可能です。

  1. Instagramアプリからリポストしたい投稿ページを開く
  2. 画像下にある紙飛行機アイコンをタップ
  3. 「ストーリーズに投稿を追加」をタップ
  4. 画像の位置やBGM、スタンプ、テキストなどを追加して素材を完成させる
  5. 左下の「ストーリーズ」と書かれたプロフィールアイコンをタップしてリポスト完了

また、自社で投稿したストーリーズからフィード投稿のリポストを作成することが可能です。

フィード投稿とストーリーズを同じタイミングでアップロードしようと考えている方はぜひ試してみてください。

  1. 自社で投稿したリポストのストーリーズを開く
  2. 右下の3点マーク「…」をタップ
  3. 「投稿としてシェア」をタップ
  4. 通常のフィード投稿と同じように編集、キャプション入力をしていく
  5. 右上の「シェア」をタップしてリポスト完了

ただし、上記の方法では投稿元アカウント名の表示位置や色を編集することはできない点に注意が必要です。

リポストをする時の注意点は?

投稿者に無断でリポストすると、思わぬトラブルに発展するリスクがある点に注意が必要です。

ここからは、Instagramでリポストをする前に知っておきたい3つの注意点について解説していきます。

  1. 必ず投稿者にリポストの許可をもらう
  2. リポストであることがわかるようにして、リポスト元を掲載する
  3. リポストしたこととお礼を伝える

必ず投稿者にリポストの許可をもらう

Instagramでリポストをするときは、投稿者から事前に許可をもらいましょう。

企業アカウントでリポストをすると、不特定多数のユーザーに投稿を見られてしまいます。

知らないところで自分の投稿が勝手に広まることに不信感を抱くユーザーもいるため、事前に相談をすることが大切です。

許可を取る場合は、InstagramのDM機能からメッセージを送ったり、リポストしたい投稿に直接コメントしたりする方法があります。

また、どのような内容・趣旨でリポストしたいのかも説明すれば、納得してもらいやすいでしょう。

リポストであることがわかるようにして、リポスト元を掲載する

Instagramでリポストをするときは、あたかも自社アカウントで作成した記事のように投稿するのはNGです。

リポストであることを隠して投稿した場合、企業の信頼感を損なう要因となる可能性があります。

場合によっては著作権侵害で法的なトラブルに発展する危険性もあります。

他のユーザーの投稿をリポストしていることをわかりやすく表示するには、以下の方法がおすすめです。

  • 投稿主のアカウント名をキャプション欄に掲載する
  • 投稿主のアカウント名を素材にタグ付けする
  • 素材を加工・編集しない
  • キャプション欄に他ユーザーの投稿を紹介している旨を入力しておく

リポストしたこととお礼を伝える

Instagramでリポストした後は、投稿主に対してリポストが完了した報告とお礼を伝えるようにしましょう。

お礼を兼ねて報告することによって投稿主にリポスト内容に納得できない点がないかを確認してもらえます。

お礼をするには直接DMを送ったり、リポスト投稿のキャプション欄にメッセージを入力したりする方法がおすすめです。

投稿主がインフルエンサーであれば、キャプション欄にお礼コメントやアカウント名を入力することによって注目度が上がるため、リポストを許可したメリットを感じてもらえるでしょう。

リポストまとめ

この記事では、Instagramのリポストについてメリット・デメリット、投稿方法、注意点、人気企業の成功事例について解説していきました。

リポストはファンの口コミを拡散する方法として多くの企業から注目されています。

特に、認知度を上げたい、ブランディングを構築したい、ユーザーの購買意欲を刺激して売上アップを目指したいと考えている企業におすすめです。

また、リポストはInstagram運用に発生する手間や時間、コストを削減できるメリットもあります。

「SNS運用に挑戦したいけど人手が足りない…」と悩んでいる方は、マーケティング戦略のひとつとしてリポストを検討してみてください。

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