「うちの製品、モノはいいのになぜか売れない」
「マーケティングのやり方がわからないし予算もない」
「販売が営業頼りになっている」
このように悩んでいる中小企業の社長や社員さんはたくさんいらっしゃると思います。
この記事では、マーケティングの知識が無い人でもすぐに始められるマーケティング手法やリソースや費用を抑えたマーケティング手法について事例とともに解説します。
中小企業こそマーケティングが重要な理由
マーケティングと聞くと、「大企業がやるもので中小企業には必要ない」と思うかもしれませんが、マーケティングは中小企業こそ必要なのです。
マーケティングを戦略的に活用することで、中小企業でも大企業に匹敵するような認知や販売実績を獲得することも不可能ではありません。
記事の後半では、実際に中小企業のマーケティング施策で大きな実績を残した例も紹介しています。
中小企業のマーケティング課題は?
ここからは、多くの中小企業が直面するマーケティング課題について解説し、「なぜ中小企業がマーケティングができないのか」について見ていきます。
マーケティングができる人材・知識不足
まず1つの理由が、「マーケティング専門の人材がいない」という、人が原因によるものです。
そもそも経営者がマーケティングの必要性を感じておらず、人材募集すらしていない場合もあるのではないでしょうか。
マーケティング費用がない
またそもそも、中小企業ではマーケティングのための費用をかけることができません。
一般的にマーケティングというのは、イベントや広告などで費用が高くなりがちという認識があるかもしれません。
しかし現在は、SNSやインターネットの発達により、費用をかけずにマーケティングができる時代です。
マーケティングの手法を知ることでこの課題は解決可能です。
中小企業のマーケティング成功事例
ここからは中小企業のマーケティング事例を紹介していきます。リソースや費用が少ない中小企業でも実施できる成功事例を紹介しているので、参考にしてみてください。
事例①まるか食品のペヤングやきそば
まずは、やきそばのペヤングが有名な「まるか食品」をご紹介します。まるか食品は従業員135名の中小企業です。
ペヤングは2012年に激辛のペヤング「ペヤング 激辛やきそば」を発売しました。この商品が「辛すぎる」とネットで話題になりました。
この商品を機に続々と一風変わった新商品を展開しています。
- ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)
- アップルパイ味
- スカルプD
攻めた商品を作ることでYouTubeやTwitterなどで話題になります。SNSで話題になるとテレビ番組などでも取材依頼がきます。
例えばギガマックスなどは、パッケージにあえて大きく「2142kcal」と表記し、「*1日1食までにしてください」と注意書きを記載することでYouTube映えしやすいよう工夫されています。
こうした施策により、YouTuberなどのインフルエンサーは案件依頼をしなくても自発的にコンテンツを作成してくれます。
ペヤングの例は、マーケティング費用もリソースもほぼかけずにマーケティングができている好例です。
事例②中村印刷所の方眼ノート
こちらは企業ではなく、家族経営の印刷所の事例です。
中村印刷所が開発した見開きのぎりぎりまで書き込める「方眼ノート」は特許も取得しましたが、発売当時は多くの在庫を抱えている状態でした。
そんな時、何気なく投稿した1つのツイートがバズり、大反響を得ました。今ではジャポニカ学習帳とコラボしたり、Amazonや楽天市場、ヨドバシカメラなどでも販売されるまでになりました。
事例③株式会社divのTECH CAMP(テックキャンプ)
76万人以上のチャンネル登録者数を持つ人気YouTuber「マコなり社長」は、株式会社divの代表でもあります。
社長自身がインフルエンサーとなり、プログラミング教室「TECH CAMP(テックキャンプ)」への誘導や社員募集に活用しています。
YouTubeの運営はある程度の知識が必要ですが、費用をほぼかけずに運用することもできるのがメリットです。
事例④株式会社I-ne(アイエヌイー)のBOTANIST(ボタニスト)
ボタニストは、サロン品質の高品質なシャンプーです。
主にInstagramを活用したデジタルマーケティング戦略で、大手メーカーのシャンプーにも迫る累計5,000万本の販売実績をあげています。
特定のモデルを活用したマーケティングは行わず、投稿を見ただけでボタニストの投稿だとわかるようブランドの世界観を表現しています。
事例⑤中川政七商店
中川政七商店は、創業300以上を誇る老舗の生活雑貨ブランドです。
もともとは卸売りを主にしていましたが、自前の店舗を持ったりSNSを活用してブランディングに力を入れてきました。
まとめ
中小企業こそマーケティングが重要な理由がおわかりいただけたでしょうか。
マーケティング費用や人材を抑えつつも効果が出た成功事例を参考に、自社でのマーケティング施策を実施してみましょう。