「ソーシャルメディアマーケティングって何?」
「ソーシャルメディアマーケティングはどうやったらいいの?」
そう思っていませんか?
ソーシャルメディアマーケティングはFacebook、Twitterなどのソーシャルメディアを用いたマーケティングのことですが、やり方をよくわかっていない方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではソーシャルメディアマーケティングの基本から成功させるコツまで詳しく解説しています。
ぜふ参考にしてみてください。
ソーシャルメディアマーケティング(SMM)とは?
ソーシャルメディアマーケティング(SMM)とは、文字通りソーシャルメディアを用いたマーケティングのことです。
FacebookやTwitterなどで情報を発信し、企業の認知度を高めたり、自社サービスに誘導したりする行為を指します。
ソーシャルメディアマーケティングを分解すると「ソーシャルメディア」と「マーケティング」に分けられます。
それぞれの言葉の意味は以下のとおりです。
- ソーシャルメディア:全ての人が参加可能で、双方向に情報を発信するメディア
- マーケティング:顧客が求める商品・サービスを作り、その情報を届けること
このうち、「ソーシャルメディア」は「SNS」と混同して使っている方が多いのではないでしょうか。
そこで、次は「ソーシャルメディア」と「SNS」の違いについて見ていきましょう。
ソーシャルメディアとSNSの違い
ソーシャルメディアとSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の違いは以下のとおりです。
- ソーシャルメディア:全ての人が参加可能で、双方向に情報を発信するメディア
- SNS:個人や組織が繋がりを作るネットワークのこと
わかりやすく言うと、SNSはソーシャルメディアのカテゴリに含まれる分類のひとつです。
ちなみに、私達が普段「SNS」と呼んでいるサービスの中にも、「SNS」と呼べないものが存在します。
それはたとえば、Twitterです。
Twitterは公式が「自分たちはSNSではない」※と公言しています。
Twitterは情報の拡散を目的としたメディアであり、個人や組織のつながりをつくることは目的としていないからです。
その証拠に、Twitterでは「フォローしているけどフォロワーではない人」「フォワーではあるけどフォローしてない人」が多数発生します。
※参考:https://japan.cnet.com/article/35008165/
マーケティングに使える主なソーシャルメディア5つ
マーケティングに使えるソーシャルメディアには主に以下のようなものがあります。
それぞれのソーシャルメディアについて詳しく見ていきましょう。
Facebookは人や組織のつながりに重点を置いた実名制のソーシャルメディアです。
若い人はあまり使っていませんが、30~40代の利用が特に多いです。
拡散が起きやすく、実名制で信用が得られやすいため、信頼性も得られやすくなっています。
そのため、企業がBtoB向けにマーケティングで用いることも多いソーシャルメディアです。
Twitterは高い拡散力を持つソーシャルメディアです。
世界ではややソーシャルメディアの主役の座を奪われつつありますが、日本では高い人気を誇ります。
幅広い年齢層に使われており、特に10~20代の利用が多いです。
高い拡散力から、短期間で多くの認知を獲得するのに適しています。
ただ、その分炎上リスクも高いので慎重な運用が求められます。
Instagramは、世界で爆発的に利用者を増やしている画像主体のソーシャルメディアです。
Twitterと同様かそれ以上に若い人の利用が多いです。
Instagramはタイムラインが流れるスピードが遅いため、それぞれの投稿が見られやすいという特徴があります。
ただ、その分拡散力は低いです。
YouTube
YouTubeは世界で圧倒的な利用率がある動画主体のソーシャルメディアです。
Twitterなどと違って情報がすぐに流れてしまわず、長い期間見られるのが特徴です。
動画が主体のため、文字ではわかりにくい説明でも伝えやすいです。
Tiktok
Tiktokは10代・20代の若者を中心に高い人気がある動画主体のソーシャルメディアです。
同じ動画主体ソーシャルメディアのYouTubeと違って、投稿する手間が圧倒的に少ないため、投稿のハードルが低くなっています。
YouTubeと違って再生数が少なくてもおすすめとして表示される仕様になっているので、参入のハードルも低めです。
ソーシャルメディアマーケティングの3つのメリット
ソーシャルメディアマーケティングには以下のようなメリットがあります。
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
メリット①:認知度を上げやすい
ソーシャルメディアマーケティングの1つ目のメリットは認知度を上げやすいことです。
これは、一般的なマーケティング手法と比べて拡散力が圧倒的に高いからです。
SNSの中でも特にTwitterの拡散力は爆発的です。
自社の商品について知ってほしい場合に特に有効と言えます。
また、YouTubeがメインの運用をしているとしても、Twitterやインスタグラムにも同様の投稿をすることで各SNSからの流入を促せます。
メリット②:ユーザーと交流できる
ユーザーやファンと交流できるのもソーシャルメディアマーケティングのメリットです。
ユーザーからの生の声をすぐに聞くことができるため、製品やマーケティングの改善が行いやすいです。
また、ユーザーと積極的に交流することで、企業への好感度を上げることも可能です。
メリット③:低予算でできる
ソーシャルメディアマーケティングのメリットとして低予算でできることも挙げられます。
広告を打ってマーケティングを行うと、効果は高いですが予算も高くなります。
一方、ソーシャルメディアマーケティングなら人件費などはともかく、ソーシャルメディアアカウントを立ち上げたり、投稿したりすること自体にはお金がかかりません。
ソーシャルメディアマーケティングはコスパの高いマーケティング手法と言えるでしょう。
ソーシャルメディアマーケティングの3つの注意点
ソーシャルメディアマーケティングを行う時の注意点には以下のようなものがあります。
それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。
注意点①:炎上リスクに気を配る
ソーシャルメディアマーケティング最大の注意点は炎上です。
ソーシャルメディアでは情報の拡散力が高いですが、企業にとって好意的な情報だけでなく、否定的な情報も早く拡散されてしまいます。
不適切な投稿などにより炎上が起こってしまうと企業の悪いイメージが広く拡散されます。
ほかのマーケティング以上に、ソーシャルメディアマーケティングでは「炎上する投稿ではないか」と気を配ることが大切です。
注意点②:情報の正確性に気を配る
ソーシャルメディアマーケティングでは情報の正確性にも気を配る必要があります。
ソーシャルメディアでは情報の拡散が早いため、間違った情報も急速に広まってしまいます。
そして、訂正した情報が同じ人に伝わるかもわからないので、情報の正確性には十分注意する必要があります。
間違った情報はユーザーの企業へのイメージを損ねる場合があります。
注意点③:売り込みすぎない
ソーシャルメディアマーケティングの注意点としては売り込みすぎないことも挙げられます。
ソーシャルメディアマーケティングでは広告と違って、ユーザーの反応により投稿を見る人数が大きく変わります。
そのため、いくらCVが高くても、ユーザーが拡散したくなる情報でなければ見る人が少なくなり、高い効果が得られません。
ソーシャルメディアマーケティングでは「ユーザーが拡散したくなる情報」を意識してコンテンツを作成するべきです。
ソーシャルメディアマーケティングの始め方6手順
ソーシャルメディアマーケティングは以下のような手順で始めるのがおすすめです。
それぞれの手順について詳しく見ていきましょう。
手順①:ソーシャルメディアマーケティングの目的・コンセプトを定める
ソーシャルメディアを始める時、まずはソーシャルメディアマーケティングの目的・コンセプトを決めます。
目的やコンセプトを決定しないと、ソーシャルメディアの運営方針が決まらないからです。
たとえば、「自社の製品について知ってもらう場合」と「自社のブランドイメージを向上させる場合」では取る戦略が大幅に異なってきます。
「自社の製品について知ってもらう場合」は拡散されやすい投稿を目指すことになりますし、「自社のブランドイメージを向上させる場合」では、ブランドイメージに合ったインフルエンサーの起用などがポイントになるでしょう。
手順②:ペルソナを決める
次はペルソナを決定します。
ペルソナとは、あなたのソーシャルメディアアカウントの投稿を見る典型的なユーザー像のことです。
ペルソナを意識してコンテンツを作ることにより、ターゲットとなるユーザーにより「刺さる」投稿が作れます。
ペルソナを決定する時に考えるべき要素は主に以下です。
- 名前
- 年齢
- 性別
- 住んでいる場所
- 家族構成
- 職業
- 役職
- 仕事内容
- 最終学歴
- 課題・チャレンジ・悩み
- 価値観・ものの考え方
- 恋人・配偶者の有無
- 人間関係
- 年収
- 貯蓄傾向
- 趣味や興味の対象
- SNS利用状況
- SNS利用時間
- SNSを開くタイミング
- SNSを利用している理由
「多いな…」と思った方もいるかもしれませんが、ペルソナを設定する時には、まるで実在するかのように具体的にしたほうがイメージしやすいです。
そのためには詳細な情報が必要なのです。
また詳細な情報を載せることで、ペルソナを社内で共有する時にも、社員同士のイメージのずれが起きにくくなります。
手順③:競合をベンチマークする
次は競合をベンチマークします。
ベンチマークすべき競合は以下のような条件をできるだけ多く満たすものです。
- 提供している商品・サービスが近い
- フォロワー・インプレッションなどが多く、ソーシャルメディアマーケティングに成功している
- 魅力的な投稿が多い
競合をベンチマークしておくことでさまざまなメリットがあります。
たとえば、競合をフォローしているアカウントをフォローすればフォローを返してくれる可能性が高くなります。
また、競合の投稿内容を参考にすることもできます。
手順④:KPIを決定する
次はKPIを決定します。
KPIとは、ソーシャルメディアマーケティングでの成果を測るための指標のことです。
KPIはソーシャルメディアマーケティングを行う目的によってさまざまですが、最低でも以下の点は満たしている必要があります。
- 改善が可能
- 単純明快
- 期間ごとに比較ができる
たとえば、ソーシャルメディアから自社サイトに顧客を誘導することが目的の場合、KPIは「ソーシャルメディアからの流入数」となるでしょう。
手順⑤:ペルソナが求める情報を投稿する
次はいよいよペルソナが求める情報を投稿します。
どのような情報を投稿すべきかは目的によって異なります。
たとえば、自社について知ってもらうことが目的の場合は面白くて拡散したくなるような投稿をするといいでしょう。
一方、自社製品を購入してもらいたい場合はお得なキャンペーン情報などを発信するのが良い方法です。
手順⑥:ターゲットユーザーをフォローし、交流する
投稿に加えて、ターゲットユーザーをフォローして交流するのも大切です。
特に初期は投稿を見てくれる人がほとんどいないため、こちらから積極的にフォローしていき、フォロー返しによって投稿が見てもらう人を増やすのもひとつの方法です。
ターゲットユーザーを探す方法にはいくつかありますが、中でもおすすめなのは、ベンチマークした競合のフォロワーをフォローすることです。
競合のフォロワーは自社のサービス・商品にも関心を持ってくれる可能性が高いからです。
ソーシャルメディアマーケティングを成功させる5つのコツ
ソーシャルメディアマーケティングを成功させるコツには以下のようなものがあります。
それぞれのコツについて詳しく見ていきましょう。
成功のコツ①:投稿の数と質を上げる
ソーシャルメディアマーケティングを成功させるにあたってまず大切なのは、投稿の数と質を上げることです。
投稿の質を上げるのが大切なのはわかりやすいと思いますが、ある程度の質がある投稿なら投稿の数を増やすことも大切です。
特にTwitterなどのタイムラインの流れるスピードが早いソーシャルメディアの場合は、投稿回数が少ないとごく少数の人の目にしか止まらない可能性があります。
投稿を増やせば「単純接触効果」により、企業への好感度も上がることが予想できます。
成功のコツ②:プロフィールを改善する
見落としがちですが、プロフィールを改善することも重要です。
プロフィールはソーシャルメディアの顔のようなものです。
多くのユーザーは最初に投稿を見ますが、最終的にはプロフィールの内容を見てフォローするかどうか決めます。
魅力的なプロフィールにして、多くの人からフォローされるようになりましょう。
成功のコツ③:フォロワーと積極的に交流する
フォロワーと積極的に交流するのも大切です。
フォロワーと積極的に交流しているアカウントには親近感がわき、ファンになってくれる確率が高いからです。
特にまだフォロワーが少ない段階ではリプをもらったら必ず返信するようにしましょう。
フォロワーが増えてきて返信しきれなくなっても、最低限いいねやLikeなどで反応するだけでユーザーからの高感度は上がります。
成功のコツ④:頻繁に分析・改善を行う
ソーシャルメディアマーケティングでは頻繁に数値の分析や改善を行うのも大切です。
最低でも1ヶ月に1回は数値の分析を行いましょう。
素早く軌道修正をしていくことにより、ソーシャルメディアマーケティングをより効果的に行えます。
成功のコツ⑤:インフルエンサーを活用する
ソーシャルメディアマーケティングではインフルエンサーを活用するのも手です。
特に人と人のつながりに重点が置かれたソーシャルメディアでは、誰が発信するかが重要です。
インフルエンサーを起用すればあなたの企業の認知やブランドイメージなどを大きく向上させられるでしょう。
インフルエンサー活用を考えている企業様は、無料相談も受け付けておりますので、ぜひ一度OTONARIまでお問い合わせください。
ソーシャルメディアマーケティングの成功事例3つ
ソーシャルメディアマーケティングの成功事例として以下の3つを紹介します。
それぞれの事例について詳しく見ていきましょう。
事例①:SHARP
ソーシャルメディアマーケティングの成功例の最たるものはSHARP シャープ株式会社(@SHARP_JP)です。
SHARPは大手企業の広報アカウントとは思えない親しみやすい投稿をすることで2020年10月現在、80万フォロワー以上を獲得しています。
具体的にはおすすめ家電を聞かれた時に他社製品を紹介したり、「ネタ」的な面白い投稿を繰り返したりしてユーザーとの距離を近く保っています。
SHARPは多数のフォロワーを獲得した今でもフォロワーからのリプに積極的に返信したり、リツイートを行ったりしています。
「徹底したユーザーとの近さ」がSHARPがソーシャルメディアマーケティングを成功させた秘訣と言えそうです。
ゲーム用モニターは他メーカーの方がいいと思います
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) October 24, 2019
密、密で申し訳ありません。どうかご容赦ください。 pic.twitter.com/gXm2hx8LnM
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) April 20, 2020
エアコン売り場でダイキンかパナソニックかで悩んでる人を見ている時の私 pic.twitter.com/62OYI4hZmv
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) December 19, 2019
事例②:明治(Meiji)
明治(@MeijiCoLtd)はソーシャルメディアのユーザー参加型コンテンツで多くのファンを獲得した企業です。
自社の人気製品であるきのこの山とたけのこの里を使い、どちらが美味しいか人気投票を行いました。
このキャンペーンには著名人を多くキャスティングするなど、コストはかかっているコンテンツですが、その分多くのファンを獲得することに成功しています。
参考:https://www.meiji.co.jp/sweets/chocolate/kinotake/cmp/2019senkyo/#voteinfo2
事例③:節約ライフ!
弊社OTONARIが運営するInstagramアカウント「節約ライフ!」は他の人の節約に関する投稿を許可を取ってリポストすることで2020年10月現在28万人以上のフォロワーを獲得し、節約メディアとして日本で唯一公認マークがついたアカウントになりました。
これは節約情報を発信するInstagram利用者を巻き込むことで拡散に成功し、多くのファンを獲得した例と言えます。
ソーシャルメディアマーケティングのまとめ
ソーシャルメディアマーケティングとは、Twitterなどをのソーシャルメディアを用いたマーケティングのことです。
ソーシャルメディアマーケティングには以下のようなメリットと注意点があります。
そして、ソーシャルメディアマーケティングは以下のような手順で始められます。
ソーシャルメディアマーケティングを成功させるコツは以下の5つです。