「SNSで行われているキャンペーンの成功事例を知りたい!」
現在では多くの人がSNSを使っているため、SNSでのキャンペーンはマーケティングを行ううえでかなり重要です。
しかし、なかなかアイデアが浮かばないことも多いのではないでしょうか?
そこで、この記事では数あるSNSキャンペーンの中でも、成功した面白い事例を紹介し、さらにうまくSNSキャンペーンを行うコツや注意点まで解説しています。
面白いSNSキャンペーンの成功事例7選
数あるSNSのキャンペーンの中でも、特に注目を浴びた面白い成功事例は以下の5つです。
事例①:#ベイクを買わない理由100円買取|森永チョコレート
森永チョコレートの”#ベイクを買わない理由100円買取”というSNSキャンペーンでは、焼きチョコベイクを買わない理由を引用RTするとAmazonギフト券100円分がプレゼントされました。
このキャンペーンには1日で4万件を超える意見が寄せられるなど大きな反響があり、予算の関係ですぐに終了してしまったほどでした。
このキャンペーンのポイント
- 参加ハードルが低かった
- ユーザーは報酬が低くてももらえる可能性が高ければ参加する
- 商品に対するちょっとした不満を自然に集められる
まず、”#ベイクを買わない理由100円買取”が成功した一番の要因は参加ハードルがとても低かったことにあると考えられます。
ユーザーはアカウントをフォローして引用RTするだけで100円が得られるため、多くの人が参加する結果になりました。
100円であっても、このキャンペーンの場合はキャンペーンに参加すれば必ず手に入るのも、このキャンペーンが成功した理由だと考えられます。
その上、森永チョコレートはこのキャンペーンで商品の改善に役立つ不満を自然な形で集めることに成功しています。
1人あたり100円とはいえ4万人が参加したら報酬総額は400万円になるので、このキャンペーンは低予算で実施できるものではありませんが、その分成功確率が高いのが魅力と言えます。
事例②:#本田とじゃんけん|ペプシ
ペプシによる”#本田とじゃんけん”はサッカーの本田圭佑選手にじゃんけんで勝つと、「ペプシ ジャパンコーラ」の無料引換券がもらえるキャンペーンでした。
1日1回挑戦することができたので毎日のように参加するユーザーも多く、勝つ方法などについての考察まで盛り上がりました。
このキャンペーンのポイント
- 参加ハードルが低かった
- 何回もキャンペーンに参加する人が多かった
- 当選が超低確率でも、ユーザーが参加したくなるように考えられていた
“#本田とじゃんけん”は今回紹介しているSNSキャンペーンの中でも特に成功した例ですが、本当によく考えられています。
まず、ユーザーはボタンを2クリックするだけで参加することができたので、参加ハードルが極めて低くなっていました。
そして、毎日1回参加できたので、キャンペーンに参加する人のツイートがかなり多くなり、キャンペーンを拡散するのに役立ちました。
そして、実際のところ無料引換券をもらえる確率は0.2%以下だったようですが、じゃんけんという半分の確率で勝てそうな題材を使っているため、ユーザーに「当たるのではないか」と期待させることに成功しています。
このキャンペーンは低い予算で高い成果を挙げられる類のものであるため、とても参考になるキャンペーンです。
事例③:アゲリシャスバイト募集キャンペーン|zespri
zespriのアゲリシャスバイト募集キャンペーンは、キャンペーンの報酬を「バイト代」と表現していたのがユニークなSNSキャンペーンです。
このキャンペーンではキウイを食べている動画やキウイを使ったレシピの写真にハッシュタグを投稿するとキウイ1ヶ月分が当たりました。
このキャンペーンのポイント
- 写真・動画を投稿するInstagramらしいキャンペーン
- バイトと称しているのがユニークで参加したくなる
アゲリシャスバイト募集キャンペーンは動画や写真を投稿してもらう、Instagramでは一般的なキャンペーンです。
しかし、「バイト」と称しているのがユニークで思わず参加したくなってしまう魅力があります。
そして、報酬がキウイ1ヶ月分と大きめなキャンペーンです。
事例④:きのこの山・たけのこの里 国民総選挙|明治
明治が行ったきのこの山・たけのこの里 国民総選挙は有名人を多く起用して大々的に行ったキャンペーンの成功例です。
たびたび話題になる、「きのこの山」「たけのこの里」のどちらが好きかを題材として、ユーザーに投票してもらう形式のキャンペーンでした。
投票してくれた人には抽選でQUOカード500円分などが当たりました。
このキャンペーンのポイント
- ネタ色を強めにした企画がTwitterと好相性
- 「たけのこの里」派か「きのこの山」派かで議論が起こる仕組みに
- 有名人を多数起用することでキャンペーンの効果を高めている
きのこの山・たけのこの里 国民総選挙はTwitterで好まれるネタ色強めの企画でした。
有名人を多数起用することで多くの人の注目を集め、キャンペーンの効果を高めることに成功しています。
そして、「きのこの山」派と「たけのこの里」派を競わせることにより、Twitter上で自然に議論が沸き起こるように仕向けたのが成功の原因と考えられます。
事例⑤:Twitter鬼ごっこ|キリンビール
キリンビールによるTwitter鬼ごっこはハッシュタグ「#イインダヨ」をつけて投稿し、30分以内に公式アカウントからの「#グリーンダヨ」の返信がなかった人の中から毎日100名に淡麗グリーンラベル350ml缶6本パックがプレゼントされた企画です。
Twitterのリプライを鬼ごっこに見立てたユニークなキャンペーンです。
通常のキャンペーンは公式アカウントからの反応があった場合にキャンペーンに当選する場合が多いですが、反応がなかった場合に当選とした点が大変ユニークです。
このキャンペーンのポイント
- 公式アカウントからの反応があってもなくても楽しい企画
この企画のポイントはなんと言っても、「公式アカウントからの反応があってもなくても楽しい」という点です。
公式アカウントからの反応があった場合は、公式アカウントがわざわざ自分のツイートに反応を返してくれることがユーザーの承認欲求を満たします。
一方、公式アカウントからの反応がなかった場合は当選した可能性があるため、ワクワクできるのです。
事例⑥:#一番速くスワイプできたら100万円|サントリーフーズ株式会社
サントリーフーズ株式会社のZONeエナジーが実施したキャンペーンは、スマホをスワイプして1番早くスワイプできた人が100万円もらえるというキャンペーンです。
このキャンペーンのポイント
- 目を引くフワちゃんを起用
- 高速でスワイプというチャレンジしてみたくなるようなゲーム性
- 1位は100万円、10スワイプ達成で誰でも1本もらえる
このキャンペーンのポイントは、「高速でスワイプ」という「ちょっとやってみたい」と思わせられるお手軽なゲーム性です。
フワちゃんを起用することで、画像にインパクトが出て目に付きやすいです。
ランキング1位が100万円というのも魅力的ですが、10スワイプしたら誰でも1本もらえるというのも「1本もらえるならやってみるか」という参加のハードルを下げる工夫がされています。
事例⑦:レゴ スーパーマリオ コース大集結チャレンジ|レゴジャパン
レゴジャパンが実施したレゴ スーパーマリオ コース大集結チャレンジのキャンペーンです。
家にあるものでレゴ スーパーマリオ コースを作るというキャンペーンです。
抽選でレゴ商品がプレゼントされます。
このキャンペーンのポイント
- お家の中にあるもので工夫して創作できる楽しさが共有できる
- 他人のコースを見て遊びたくなる
スーパーマリオのレゴを持っている人なら参加してみたくなる本キャンペーン。
抽選で選ばれるために、参加したくなるなるようなキャンペーン内容になっています。
また、ハッシュタグ検索をすると他人の作品が見れるので、遊ぶ時の参考にもなります。
SNSキャンペーンを成功させる5つのポイント
SNSのキャンペーンを成功させるポイントは主に以下の5つです。
ポイント①:各SNSの特徴に合ったキャンペーンを行う
SNSでのキャンペーンを成功させるために重要なのは、各SNSの特徴に合ったキャンペーンを行うことです。
ここではよくキャンペーンが行われる以下の3つのSNSについてどのようなキャンペーンが好まれるか見ていきましょう。
TwitterはSNSの中でも、特に拡散性が強いことが特徴です。
拡散は主にリツイートを使って行われるので、Twitterを用いたキャンペーンではいかにユーザーにリツイートをしてもらうかがポイントです。
また、Twitterにはネタ色が強い投稿が好まれるという文化があります。
そのため、ユーザーが面白いと感じ、自然にシェアしたくなるようなキャンペーンにするのが重要と言えます。
Instagramは画像や動画を投稿しやすいSNSです。
そのため、ユーザーが映えやすい投稿が作りやすいキャンペーンを行うのが重要です。
InstagramにはTwitterほどの拡散力はありませんが、ハッシュタグを使って投稿を広める仕組みになっています。
そのため、Instagramのキャンペーンでは、ハッシュタグをうまく活用したキャンペーンを行うのも重要です。
Facebookは実名制なところが特徴的なSNSです。
Facebookでは他のユーザーの投稿が時系列で表示されるわけではなく、ユーザーの興味関心に合った記事を優先的に表示します。
そのため、Facebookを利用したキャンペーンを行う時には、いかにユーザーの興味関心を引けるかが重要になります。
ポイント②:参加条件・応募方法を簡単にする
SNSを使ったキャンペーンでは、参加条件や応募方法を簡単にするのも重要です。
SNSキャンペーンでは、最終的に「SNS上で話題になり、多くの人に商品を知ってもらう、もしくは買ってもらうこと」がゴールになります。
そのため、SNSキャンペーンを成功させるためには、SNS上で拡散されることが不可欠です。
SNS上で拡散してもらうためには、できるだけユーザーが簡単に参加・応募できる仕組みを整えるのが重要です。
ポイント③:当選人数が多いキャンペーンにする
実は、SNS上のキャンペーンで重要なのは、報酬の大きさより、当選人数が多いかどうかです。
ユーザーは報酬が100円相当でも、自分に当たる可能性がある程度高ければ積極的に参加してくれます。
たとえ報酬が大きくても、当選人数が少なければユーザーは「どうせ当たらない」と考えて参加してくれません。
そのため、同じ予算でキャンペーンを行うなら、当選人数を増やすことを考えたほうがキャンペーンは成功しやすいでしょう。
ポイント④:ユーザーにとって魅力的な報酬を用意する
SNSキャンペーンでは、ユーザーにとって魅力的な報酬を用意することが不可欠です。
SNSキャンペーンの報酬はキャンペーンが成功するかどうかを大きく作用するので、特によく考えるべきです。
ポイント⑤:ユーザーが主体的に参加できるキャンペーンにする
ユーザーが主体的に参加できるキャンペーンにするのも重要です。
ユーザーにSNS上で行ってもらう行動が「楽しい」と思ってもらえればもらえるほど、同じ予算でも効果は高まります。
ユーザーはSNSを主に承認欲求を満たすために使っているので、うまくユーザーの承認欲求を満たせるようなキャンペーンにするのがおすすめです。
SNSでキャンペーンを行う時の3つの注意点
SNSでキャンペーンを行う時の注意点は以下の3つです。
注意点①:影響力のあるSNSアカウントが必須
SNSキャンペーンの最大の注意点は、SNSキャンペーンを行うためには、そもそも影響力のあるSNSアカウントを持っていることが前提になるということです。
SNSアカウントの影響力がなくてもSNS広告やインフルエンサーマーケティングなどを用いればキャンペーンを成功させることは不可能ではありませんが、コストパフォマンスはかなり下がります。
逆に、すでに影響力があるSNSアカウントを所有している場合は、良質なキャンペーンを行えば「キャンペーンがまったく成功しなかった」ということはなくなります。
注意点②:各SNSの利用規約に違反しないようにする
SNSキャンペーンを行う時には、各SNSの利用規約に違反しないようにするのも重要です。
たとえば、各SNSで禁止されている行為の例は以下のとおりです。
Twitterの禁止事項
- 複数アカウントを新規作成させること
- 同じツイートを何度も繰り返すように示唆すること
Instagramの禁止事項
- コンテンツの内容を表していないタグをつけること
- フォローやいいね、コメントの見返りに金銭や金券などのプレゼントを提供すること
Facebookの禁止事項
- 応募条件に「いいね」すること、Facebookページの投稿をタイムラインにシェアすること、投稿に友達をタグ付けすることを含むこと
- 友達のつながりを利用するよう仕向けること
- Facebook社と関係があるキャンペーンのように見せること
注意点③:炎上に気をつける
SNSキャンペーンを行う時には炎上にも気をつける必要があります。
SNSではキャンペーン情報も爆発的に拡散される可能性がありますが、会社についてのネガティブな評判も爆発的に拡散されてしまい、それを止めることはできません。
そのため、くれぐれも炎上リスクには気をつけるようにしましょう。
一度炎上してしまうと、キャンペーンを行うたびに炎上が蒸し返される場合もあるので注意が必要です。
SNSキャンペーンのまとめ
面白いSNSキャンペーンの事例や成功ポイントをご紹介しました。
この記事を自社でのキャンペーンのアイデアとして参考にしてみてください。
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