「会社でFacebook運用を任されたけど、知識がなくて何からはじめたらいいかわからない」
「Facebookを活用して効果的なマーケティングを行うコツを教えてほしい」
SNSでビジネスアカウントをはじめる企業が増えていますが、Facebookでビジネスアカウントを運用することでどのようなマーケティング効果を得られるのでしょうか。
この記事では、Facebookでビジネスアカウントを運用するメリットやビジネスアカウントの作成方法、運用するポイント、費用について解説していきます。
Facebook運用やマーケティングに知識がない人向けにわかりやすく解説いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
ビジネスアカウントを運用するメリット
まずはFacebookでビジネスアカウントを運用するメリットを、以下の3つの項目にわけて紹介していきます。
- 30代以上の男性にPRや認知できる
- 実名性なので炎上しにくい
- 無料・低コストで利用できる
「これからFacebookのビジネスアカウントをはじめようと考えている」という方はぜひ参考にしてみてください。
メリット①30代以上の男性にPRや認知できる
Facebookでビジネスアカウントを運用すると、30代以上の男性にPRや認知できるメリットがあります。
Facebookは、マーケティングのためにビジネスアカウントを運用していたり、ホームページ代わりにFacebookアカウントを開設している企業が多いという特徴があります。
そのため、ビジネスの情報を収集しやすいというメリットがあり、仕事用のSNSとして利用している男性のビジネスマンのユーザーが多く、とくに30代以上の男性に人気があります。
SNS運用をはじめるうえで、どのようなターゲット層に訴求したいのかを明確にして、ターゲット層に合わせたプラットフォームを選ぶことが大切です。
30代以上の男性やビジネスマンにPRしたい企業にとって、ターゲットユーザーが集まるFacebookは絶好のマーケティングツールです。
メリット②実名性なので炎上しにくい
Facebookでビジネスアカウントを運用すると、実名性なので炎上しにくいというメリットがあります。
Facebookは個人アカウントであっても、すべてのユーザーが実名登録することが基本ルールです。
TwitterやInstagramのように、ユーザー自身でアカウント名を自由に決められるSNSでは、身元がわからないという理由から、攻撃的でネガティブなコメントが生まれやすいといわれています。
それに比べて実名登録性のFacebookはリアルな友人同士でフォローし合っているユーザーも多く、ネガティブな印象を受けるアクションを起こしずらいため、結果的に炎上するようなコメントをしにくいのです。
企業がSNS運用するうえで炎上リスクはつきものですが、Facebookなら炎上リスクを最小限に抑えることが可能です。
また、ユーザーがポジティブな口コミを投稿してくれた場合に、実名登録のほうが口コミに対する信頼性が高まるというメリットもあります。
メリット③無料・低コストで利用できる
Facebookでビジネスアカウントを運用すると、無料・低コストで利用できるメリットがあります。
Facebookはビジネスアカウントであっても、基本的に無料で運用できます。
Facebook上で有料の広告を配信したり、SNSの運用代行会社に外注する場合はコストがかかりますが、どちらも予算にあわせた運用が可能なので、結果的に低コストで利用できます。
はじめてのSNS運用で、どれくらい効果が出るのか試してみたいという企業や、マーケティングにコストをあまりかけたくないという企業におすすめです。
ただし、Facebook運用をするための人材や時間を費やす必要はありますので、人材を増やすのか在籍しているスタッフで運用を回す時間があるのかを事前に考えておきましょう。
ビジネスアカウント作成方法
Facebookでビジネスアカウントを作成するには、まず個人アカウントを開設してからビジネスアカウント用のページを作成する必要があります。
- 個人アカウントにログイン
- 右上の+マークから「ページ」を選択し、ビジネスページを作成する画面に遷移
- サイドバーからページ名とカテゴリを入力
ページ名は会社名を入力、カテゴリは企業の業種に近いものを選択しましょう。
迷ったときは同業種の他社がどのようなカテゴリを選択しているか参考にしてみてください。
プロフィール写真とカバー写真を登録
企業の特徴を誰が見てもイメージしやすい画像を、以下の表示サイズを参考に登録しましょう。
プロフィール写真 | カバー写真 | |
パソコン | 160 × 160ピクセル | 851 x 315ピクセル |
スマホ | 140 × 140ピクセル | 640 x 360ピクセル |
基本情報を登録
「ページ情報を編集」から、電話番号、住所、営業時間などビジネスアカウントに必要なくわしい企業情報を登録することも可能です。
【注意点】
ビジネスアカウント用のページが完成するまで非公開にしたい場合は、画面左側のサイドバーから非公開の設定が可能です。
ビジネスアカウント運用のポイント
Facebook運用でマーケティング効果を高めるには、どのようなポイントを意識したらいいのでしょうか。
ここからは、Facebookでビジネスアカウントを運用するコツを以下の5つの項目にわけて紹介していきます。
- 目的を明確にする
- ユーザーのタメになる情報を提供する
- 運用体制を決めて、定期的に投稿する
- ユーザーとコミュニケーションをとる
- インサイト機能を活用して投稿を分析する
「本格的な運用をスタートする前に成功のコツを知っておきたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
目的を明確にする
Facebookのビジネスアカウントで定期的な投稿を長く継続するには、目的を明確にしておくことが非常に大切です。
たとえば以下のように具体的な目的を決めておきましょう。
- フォロワーを増やしたい
- ECサイトや実店舗の集客を増やしたい
- 企業やサービスの認知度を高めたい
- 売上を〇%アップさせたい(数値的な目標)
- 女性ユーザーの集客を増やしたい(ターゲット層)
目的が決まったら、その目的を達成するためにどのような情報を発信したらいいのか、どのような運用体制を整えたらいいのかもスムーズに決めていくことが可能です。
ユーザーのタメになる情報を提供する
Facebookのビジネスアカウントでマーケティング効果を出すには、ユーザーのタメになる情報を提供することでファンの獲得につながります。
Facebookだけに限らず、SNSは個人のユーザー同士が好きな情報を収集したり共有しあう場として利用されています。
そのなかで企業が一方的に商品やサービスのPRばかりをしていても、ユーザーにとっては「ただの広告」としか受け取ってもらえません。
企業からの投稿に興味をもってもらうためには、広告とは関係のない投稿からでもいいので、まずはFacebookユーザーの仲間として受け入れてもらうことからはじめましょう。
人気企業のアカウントでは、実際に以下のような情報を発信してファンを獲得しています。
- 思わずクスッと笑ってしまうような面白い内容
- 企業や商品製造の裏側のネタなど、スタッフしか知らないような内容
- ユーザー参加型で、ユーザーにとって有益なプレゼントがあるキャンペーン
どのような情報を発信すればユーザーにとってタメになるのか、人気企業の運用スタイルなどを参考にしてみるのもおすすめです。
運用体制を決めて、定期的に投稿する
Facebookのビジネスアカウントでマーケティング効果を出すには、運用体制を決めて、定期的に投稿することが大切です。
まず以下のような運用体制を決めておくとスムーズに運用を開始できますし、トラブル発生時も落ち着いて対応できます。
- 運用を管理する担当者
- 運用担当者が欠勤時の対応
- 投稿する時間帯
- 投稿する頻度(毎日、毎週〇曜日など)
- 投稿前のチェック体制
- トラブル発生時の対応方法
つぎに、定期的に投稿することも、Facebookでマーケティング効果を出すうえで大切なポイントです。
SNSマーケティングは短期間では効果が出ず、中長期的なプロセスで効果が出ると考えておく必要があります。
投稿するネタ探しで苦労しないためにも、どのような内容を発信すれば企業の目的を達成できるのかを明確に話し合っておきましょう。
ユーザーとコミュニケーションをとる
Facebookのビジネスアカウントでマーケティング効果を出すには、ユーザーとコミュニケーションがとりやすいというFacebookのメリットを最大限に活用しましょう。
ユーザーにとって有益な情報が得られないアカウントと認識されてしまわないように、まずはFacebookユーザーの仲間として受け入れてもらうための投稿を心掛ける必要があります。
Facebookのビジネスアカウントでユーザーとコミュニケーションをとる例を紹介します。
- 投稿やFacebookページにいいねやコメントをしてもらう
- 投稿をシェアしてもらう
- ユーザー参加型のキャンペーンを実施する
個人アカウントと違い、ビジネスアカウントでは個人アカウントに対していいねやコメントはできません。
まずはユーザーのタメになる情報を発信して興味をもってもらい、コメントに対して返信をしたり、キャンペーンに参加してもらうことで少しずつファンを獲得していきましょう。
インサイト機能を活用して投稿を分析する
Facebookのビジネスアカウントでマーケティング効果を出すには、インサイト機能を活用して投稿を分析することも大切です。
Facebookでは、ビジネスアカウントに切り替えることでインサイト機能を活用できます。
インサイト機能とは、Facebookページの数値的なパフォーマンスを分析してくれる機能です。
インサイト機能で確認できるのは、以下のような指標です。
- ページの閲覧数
- ページへの「いいね!」数
- フォロワーの増減や推移
- 投稿のリーチ数
- 投稿の非表示など
このような数値的な指標を確認できることで、実施している運用にどれくらい効果があるのか測定できますし、今後の運用方針の参考にもできます。
ビジネスアカウントにかかる費用
Facebookは、ビジネスアカウントであっても基本的に無料で運用できますが、広告配信やSNS運用代行会社に外注する場合は費用が発生します。
ここからは、広告配信と運用代行会社への外注にどれくらいの費用がかかるのか解説していきます。
「コストが発生してもいいから、Facebookで効率よく結果を出す方法を教えてほしい」という方はぜひ参考にしてみてください。
広告
Facebookの広告は予算に合わせて配信することが可能です。
1日単位で予算を設定することができ、数百円で設定して広告を配信している企業もあります。
Facebook側で予算内で広告を配信してくれるのですが、広告の内容に興味がありそうなターゲットを分析して、広告効果の高そうなユーザーに配信される仕組みです。
また、課金スタイルは以下の2種類から選択できます。
インプレッション広告 | ユーザーが閲覧するページに広告が表示されると課金発生 |
クリック広告 | 広告がクリックされると課金発生 |
広告配信は、少ない費用で効率よくターゲットの認知度を高めたいという企業におすすめの運用方法です。
運用代行会社に外注する
SNS運用代行会社にFacebookの運用を外注する場合、依頼する会社や作業範囲によって費用が変わります。
運用代行会社に依頼できる作業範囲と月額費用のおおまかな目安を以下の表で紹介します。
月額10万円以下 | 原稿や記事の作成 投稿 |
月額20万〜30万円 | 原稿や記事の作成 記事の投稿 コメントへの対応 効果測定 |
月額40万円〜 | 原稿や記事の作成 記事の投稿 コメントへの対応 効果測定 定期ミーティングへの参加 |
月額10万円以下で運用してもらえるので、まずは低コストではじめたい企業にもおすすめの運用方法です。
また、費用が高くなれば分析結果を元にした提案なども丁寧に行ってくれるので、将来的に自社で運用をしたい企業にとっても、プロのノウハウを吸収できる方法として注目されています。
「会社でFacebook運用を始めることになったけど、定期的に投稿するネタや人材不足で苦戦している」「Facebookの運用代行を依頼したいけど、運用代行会社を選ぶポイントがわからない」社内のSNS運用にかかる業務負担を軽くした[…]
まとめ
数あるSNSのなかでも、Facebookには実名登録やビジネスマンに訴求しやすいというFacebookだけのメリットがあります。
ビジネスアカウントを本格的にはじめる前に、まずはFacebook運用で達成したい企業の目的を明確にしたうえで、どのような運用をしていくのか考えてみましょう。
また、広告配信や運用代行会社への外注は、知識がない企業がいきなり自社の方針だけで運用するよりも、ターゲット層にダイレクトに訴求できるというメリットがあります。
少ない費用でも実施できますので、この記事を参考に、自社にぴったりの運用方法を見つけてください。