「会社でプロモツイートを出稿を任されたけど、どんな広告なのか理解できていない」
「プロモツイートを出稿すると、どれくらいの費用がかかるのか気になっている」
「SNSを活用した効果的なPR方法を探している」
Twitterでは、ユーザーに向けて有料広告を出稿することが可能です。
Twitterは幅広い年代のユーザーが利用しており情報の拡散力が高いため、企業が公式アカウントで情報を発信したり、広告を出稿したりするのに適しています。
そこで今回は、Twitterの広告サービスのひとつである「プロモツイート」の概要やメリット、企業の成功事例をわかりやすく解説していきます。
この記事を最後まで読めばプロモツイートの良さを理解でき、自社に最適な出稿方法を知ることにつながります。
出稿するプラットフォームを探している方やプロモツイートを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
プロモツイートとは?
「プロモツイート」とは、Twitterのタイムライン上などに表示される有料広告のことで、商品やサービスをPRしたい企業に活用されています。
見た目は通常の投稿とほとんど変わりませんが、プロモツイートの右下に「プロモーション」と表示されるのが特徴です。
また、プロモツイートでも通常の投稿と同じようにいいねやコメント、リツイート、メールや他のSNSでシェアしてもらったりすることが可能です。
プロモツイートはおもに以下のようなページに表示されます。
- フォローしているユーザーのツイート(投稿)が並ぶタイムライン
- キーワード検索した結果の上部
- 特定ユーザーのプロフィール欄
- 「#話題を検索」や虫眼鏡アイコンをクリックしたときに表示されるトレンドページ
プロモツイートを出稿するには、Twitterアカウントを開設していること、すでに投稿をしているツイートが存在することが必要条件です。
なぜなら、プロモツイートとして表示される広告は企業アカウントで投稿しているツイートが素材となるからです。
また、プロモツイートはおもに以下のような流れで出稿します。
- Twitterのアカウントを開設する
- Twitter広告に登録する
- 広告を出す目的を選ぶ(ウェブサイトのクリック数、エンゲージメント、リーチ数、フォロワー数など)
- 広告キャンペーン名、支払い方法、予算、出稿期間を設定する
- 広告を出稿したいターゲット情報を設定する
- 表示する場所を設定する
- プロモツイートに利用する素材を投稿から選択する
「クリエイティブ」というプロモツイートに利用する投稿を選択するページでは、目的に合致した投稿が自動的に表示されます。
なぜなら、プロモツイートでは最初に選択した目的と広告に利用する投稿内容が合致していることが求められるからです。
プロモツイートは、予算を広告主が自由に設定できる仕組みです。
出稿期間中にかける「総予算」と1日にかける「日別予算」を設定すると、YouTube側がコスト内の範囲かつ広告に興味のありそうなユーザーに絞ってプロモツイートを割り振ってくれます。
日別予算の上限に達すると、その日の出稿はストップされます。
まずは無理のない範囲で1日の上限予算と出稿期間を設定し、実際にプロモツイートを出したあとの効果をアナリティクスで分析してみるのもおすすめです。
アナリティクスの分析結果によって、予算を維持して再出稿するか、予算アップしてさらにPR効果を高めるかを検討すると良いでしょう。
プロモツイートのメリット
実際にプロモツイートを活用している企業がどのような魅力を感じているのかを知れば、自社で達成したい目的に最適なマーケティング手法なのかどうかを判断できるでしょう。
ここからは、企業がプロモツイートを活用するメリットを以下の3つのポイントに分けて解説していきます。
- 情報が拡散されやすい
- 狙ったユーザーに届けやすい
- 費用が安い
どのプラットフォームで広告を出稿するか悩んでいる方や広告費をかけて失敗したくないと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
メリット①情報が拡散されやすい
Twitterのプロモツイートには、情報が拡散されやすいメリットがあります。
なぜなら、Twitterは利用者が多く、ユーザー同士で情報を共有しやすい機能がそろっているからです。
Twitterは世界中の幅広い年齢層のユーザーに利用されているSNSです。
1投稿140文字という制限があるため、コンパクトな情報を気軽に発信したりユーザー同士でシェアしやすいのが最大の魅力です。
また、他人の投稿を自分のページでシェアできるリツイートという機能があり、プロモツイートがリツイートされると、そのユーザーのフォロワーに情報が拡散されます。
さらに、いいねを増やすだけでも検索結果に上位表示されやすかったり、いいねしたユーザーのページ上で拡散されたりすることも可能です。
Twitterでマーケティングを検討している企業のなかには、「Twitterは短い文章しか発信できないから広告に向かないのでは…」と考えている方もいるでしょう。
しかし、140文字という制限で気負わずに情報を発信できること、いいねやリツイートなどユーザー同士で情報を共有できる環境がそろっていることが、拡散力の高さにつながっています。
プロモツイートでも通常の投稿と同じようにいいねやコメント、リツイート、メールや他のSNSでシェアしてもらったりすることが可能です。
そのため、プロモツイートは多くのユーザーに商品やサービス情報を届けたいと考えている方におすすめのPR方法です。
メリット②狙ったユーザーに届けやすい
Twitterのプロモツイートには、狙ったユーザーに情報を届けやすいメリットがあります。
なぜなら、Twitter側が広告に興味のありそうなユーザーに絞ってプロモツイートを割り振ってくれるからです。
プロモツイートを設定する手順のなかに、広告主が以下のようなターゲット特性を登録する項目があります。
- 年齢
- 性別
- 場所
- 言語
- 興味関心のあるキーワード
- 会話トピックに利用されるキーワードなど
以上の項目を訴求したいターゲットに合わせて登録しておけば、Twitter側がユーザーの行動パターンから広告に対して反応してくれそうなユーザーのページにプロモツイートを表示させてくれます。
もし、このようなターゲティングなしで出稿した場合、広告に興味のないユーザーに表示するためにコストが消費される可能性があります。
また、同じユーザーに何度も広告が表示され、企業や商品に対してネガティブな印象を持たれてしまうケースも考えられるでしょう。
しかし、Twitterでは利用者の使いやすさを優先するために、1つのプロモツイートがタイムラインに表示される回数を1ユーザーにつき1回と制限しています。
狙ったユーザーに訴求しやすいターゲティング設定とTwitterの分析機能、さらに広告の表示回数を調整してくれる機能があれば、自然かつ効率的にPRすることが可能です。
メリット③費用が安い
Twitterのプロモツイートには、費用が安いメリットがあります。
プロモツイートは料金が決まっておらず、広告内容を設定する際に出稿期間と1日の予算上限、総予算を自由に登録できます。
また、プロモツイートで料金が発生するタイミングは、広告を閲覧したユーザーがいいねやコメント、リツイート、リンクへのアクセスなど、何かしらのアクションを起こした段階です。
ユーザーの画面に広告が表示されただけでは料金が発生しないため、広告に関心を持ってくれたユーザーの分だけ広告費が発生する効率的なマーケティング手法といえるでしょう。
テレビやチラシだと求めているターゲットに訴求できているかわかりづらいですが、Twitterは意図的にターゲティングできるため、コスパの良いPR方法として好評です。
まずは低コストでどれくらいの効果があるか知りたい方にもおすすめです。
予算を多く設定すればその分多くのユーザーに情報を届けられます。
しかし、予想以上にECサイトへのアクセス数が増えたり問い合わせが増えたりすることで、人員不足や他業務への圧迫につながるケースも考えておかなければなりません。
ユーザーからのアクションが増えても対応できる範囲を想定した予算設定をすることが大切です。
プロモツイートの出稿を考えている方のなかには、「どのような投稿を素材として活用したら良いのかわからない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そんなときは、実際にマーケティングに成功している企業の活用事例を参考にするのがおすすめです。
つづいては、人気企業のプロモツイート成功事例を見ていきましょう。
プロモツイートの成功事例
プロモツイートを活用する前に、どのような内容を出稿すれば効果的なのかを把握しておくことも大切です。
ここからは、プロモツイートでマーケティングに成功している企業の活用事例を3つ紹介していきます。
- カルピス
- 日清食品 カップヌードル
- 森永製菓
成功ポイントもわかりやすく解説していきますので、自社のプロモツイートを考える参考にしてみてください。
事例① カルピス
https://twitter.com/calpis_mizutama/status/1381623143396208641
飲料メーカーのカルピスでは、新商品のPRにプロモツイートを利用して情報を拡散することに成功しています。
カルピスライトブルーは、「適度にリフレッシュできる甘い飲み物がほしい」という消費者のニーズを受けて開発された砂糖不使用の新商品です。
カロリーは気になるけど甘いものが飲みたいと感じるターゲットを、30代の働く女性や主婦、育児中のママ世代に絞り込んでプロモツイートを出稿しました。
その結果、ターゲット層に合ったユーザーから「カロリー低めな商品を発売してくれて嬉しい!」や「子どもにも飲ませられそう!」とポジティブなコメントが殺到しました。
このプロモツイートは、アカウントのフォロー、投稿をリツイートという条件で500名に新商品をプレゼントするキャンペーンPRでもあります。
このように簡単なステップで参加できる魅力的なキャンペーンを広告として拡散すれば、多くのユーザーを巻き込みやすくなります。
多くのユーザーが参加すると、リツイートによってさらにそのフォロワーに情報が拡散されるため、低コストなPRを実現できます。
- 商品を求めているターゲットを絞り込み、効率的なPRにつなげている
- ユーザー参加型のキャンペーン付き広告にすることで、企業と気軽にコミュニケーションを取りやすい雰囲気を作り出している
事例② 日清食品:カップヌードル
「プロ仕様」のカップヌードル、「カップヌードルPRO」が新登場!
通常のカップヌードルと比べて「糖質半分&たんぱく質たっぷり」なのに「おいしさはそのまま」なので、運動不足だけど一切運動する気がない(私のような)人にオススメです。#はじめまして松尾です #眉村ちあき #顔ドン pic.twitter.com/5fD0aBS0ZY
— カップヌードル (@cupnoodle_jp) April 7, 2021
カップヌードルで有名な日清食品は、新商品のPRにプロモツイートと動画を組み合わせて、ユーザーの関心を引くことに成功しています。
ハッシュタグの「はじめまして松尾です」は、アニメを制作している動画が好評のYouTuberです。
プロモツイートに動画を付けることで充実した情報を発信でき、さらに人気のYouTuberが制作したアニメ動画と商品をコラボさせれば深い興味を持ってもらうことが可能です。
とくにYouTuberの「はじめまして松尾です」を知っているユーザーから注目を集め、結果的に多くのいいねやリツイートを獲得しています。
ユーザーが好きな情報だけを楽しむSNSでは、企業の主張だけにこだわった広告は嫌煙される傾向があります。
そのため、いかにユーザーに楽しんでもらえるか、他の人にシェアしたくなるかを重要視した広告を作ることが大切です。
また、文字数制限のあるTwitterでは短くてクスっと笑えるような投稿が人気です。
「運動不足だけど一切運動する気がない(私のような)人にオススメです」と書かれているように、企業の広告イメージから外れたゆるい文章もユーザーの関心を引くポイントのひとつといえるでしょう。
- 関心度の高いYouTuberとコラボした動画付きプロモツイートでユーザーからのアクションを引き出している
- 140文字の制限を活用したシンプルだけど面白い、共感できるメッセージで広告っぽさが軽減されている
事例③ 森永製菓
https://twitter.com/MorinagaIce/status/1378890381908135938
お菓子メーカーの森永製菓では、人気アニメとコラボしたプロモツイートで、キャンペーンの参加者を集めることに成功しています。
まず、パキシエルというアイス専用の保冷ポーチを人気アニメ「進撃の巨人」のなかで登場する立体起動装置をモチーフにして制作し、ユーザーの関心を引きました。
キャンペーンのWebページには進撃の巨人とコラボしたアニメーションやイラストを豊富に活用し、思わずキャンペーンに参加したくなるようなワクワク感を演出しています。
また、キャンペーンの目玉である立体起動装置デザインの保冷ポーチは1名にしか当たりません。
しかし、ユニークなプレゼントと気軽に参加しやすい応募方法で多くのユーザーから反響を集めました。
ユーザーが有益に感じるプレゼントだけではなく、「当たる確率は少ないけど面白いから参加してみよう」という理由もユーザーがアクションを起こすきっかけにつながります。
このように短い文章で多くを伝えられないプロモツイートだからこそインパクトのある素材で関心を引き、Webページへのアクセスを集めるのもおすすめです。
- 人気アニメとコラボしたキャンペーンでユーザーの関心度を高めている
- リンクにアクセスしたくなるようなインパクトを第一印象として、さらに作り込まれたWebページでユーザーの満足度を高めている
まとめ
この記事では、プロモツイートの概要やメリット、企業の成功事例について解説していきました。
プロモツイートはTwitterのタイムラインなどに表示される有料広告で、通常の投稿と変わらない見た目である点が特徴です。
拡散力の高さや効果的なターゲティング、調整しやすい費用などさまざまなメリットを得られ、これから認知度を高めたい企業でも挑戦しやすいPR方法のひとつです。
まずはプロモツイートを出す目的を明確にすること、さらにその目的に合った素材を用意することから始めましょう。
また、通常の投稿と同じようにユーザーとコミュニケーションが取りやすい点も魅力のひとつです。
ユーザーが企業とコミュニケーションを取りたくなるようなプロモツイートを出稿して、効率的なマーケティングを行いましょう。