「会社で新しいプロモーション施策を任されたけど、アイデアが何も浮かばない」
「低コストで実施できる効果的なプロモーション戦略がないか悩んでいる」
多くの企業でインターネットを通したプロモーションが行われていますが、他社との差別化を図り自社の存在をアピールするにはどのようなプロモーションを実施したら良いのでしょうか。
この記事では、さまざまな企業のプロモーション事例を、SNS、動画、Webの3つのコンテンツに分けて紹介しています。
マーケティングやSNSに詳しくない人でもわかりやすいように、プロモーションに成功した理由についても解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
SNSプロモーション事例5
SNSプロモーションには、以下のようなメリットがあります。
- ユーザーとコミュニケーションが取れる
- 無料・低コストで運用できる
- 拡散力が高い
ここからは、人気企業が実施したSNSを活用したプロモーション事例を紹介していきます。
それぞれの事例の成功ポイントについてもわかりやすく解説いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
KIRIN 淡麗グリーンラベル:Twitterおにごっこキャンペーン
キリンビールでは、抽選でプレゼントが当たる「ツイッターおにごっこ」というユーザー参加型キャンペーンを実施し、売り上げアップや認知拡大に成功しました。
このキャンペーンは、「#イインダヨ」のハッシュタグを付けてツイートして、30分以内に公式「おに」アカウントから「#グリーンダヨ」と返信されなかったら勝ちというルールです。
このようにユーザーが楽しく参加できるキャンペーンを実施することで、普段は遠い存在の企業に対して親近感を持ってもらうことに成功したプロモーション事例です。
より近い存在としてコミュニケーションが取れると、アカウントのフォロワー数が増え、今後のプロモーション効果も高まります。
- 簡単な応募条件を設定することで、気軽に参加しやすい雰囲気ができている
- ユーザー参加型でワクワクするようなイベントにすることで、興味を持ってもらう
飲食店:ツイッタラーとのタイアップ
「ツイッタラー」とは、消費行動に影響力があるインフルエンサー的存在のTwitterユーザーのことです。
新大久保にあるハヌガという韓国料理店は、Twitterで人気の「りょうくんグルメ」というツイッタラーをプロモーションに起用することで、認知拡大や集客率アップに成功しました。
SNSは、無名の店舗や認知度の低い企業にとって認知度を高めるための最適なツールとして利用されています。
このようにSNSのインフルエンサーにPRを依頼することで、多くのユーザーに一気に情報を拡散することが可能です。
- 人気のあるツイッタラーにPRを依頼することで、拡散力アップを狙う
- お店の魅力が伝わる写真、ユーザーが関心を持つような写真を投稿してもらう
伯方の塩:二代目 声優オーディション
https://twitter.com/hakataengyo/status/1128086833361870848
伯方塩業では、主力商品「伯方の塩」の有名なCMソングの2代目声優を一般募集するオーディションを企画し、結果的に知名度が上がりブランディングに成功しました。
「は・か・た・の・しお♪」のフレーズが入った歌声を投稿するというハードルが高い応募条件ですが、2000人以上のユーザーが参加しメディアからも注目されました。
このように、参加するユーザーだけではなく、見るだけのユーザーでも楽しめるプロモーションを企画することで、参加者以外の多くのユーザーに認知してもらえるメリットがあります。
- 子供から大人まで楽しみながら参加できる企画
- Web広告に出演、賞金が当たるなど魅力的なプレゼントを用意する
ダニエルウェリントン:インスタグラマーとのタイアップ
腕時計ブランドのダニエルウェリントンは、インスタグラマーを活用したプロモーションで商品の認知拡大とECサイトの集客率アップに成功しています。
写真や動画などビジュアルで伝えるInstagramは、文章よりも画像で魅力を判断しやすい女性ユーザーに人気があります。
このように、影響力のあるインスタグラマーに商品を着用したスタイリッシュな写真と口コミをPRしてもらうと、「この人と同じ腕時計を身に着けたい」という消費者心理につなげる効果があります。
- インフルエンサーを活用して拡散力を高める
- クーポンコードを発行して購入までのハードルを下げ、検討期間を短縮させる
- 写真で伝えることがメインのInstagramの特徴を理解している
伊藤園 健康ミネラルむぎ茶:いいね&フォローキャンペーン
伊藤園の商品公式アカウントでは、ユーザー参加型キャンペーンを実施することで、ファンを獲得することに成功しています。
アンケートに回答するという応募条件は、一見すると面倒だと思われそうですが、その代わりに「1ケース(24本)をまるごとプレゼント」という嬉しいプレゼントを用意しています。
ユーザー参加型キャンペーンを成功させるコツとして、応募するステップを簡単にすることが大切です。
このように複雑なステップを追加する場合は、その分プレゼントを豪華なものすることで、ユーザーにとって有益なキャンペーンだと感じてもらえます。
- 抽選人数を多くすること、豪華なプレゼントを用意することで参加のハードルを下げる
- 応募条件をアンケートにして、ユーザーのニーズを回収する
動画プロモーション5選
動画を使ったプロモーションにはYouTubeやTikTokなどがよく活用されており、以下のようなメリットがあります。
- わかりやすく伝えられる
- 幅広いユーザーに視聴してもらえる
- YouTuberなどのインフルエンサーを起用できる
ここからは、人気企業が実施した、動画を活用したプロモーション事例を紹介していきます。
それぞれの成功ポイントについてもわかりやすく解説いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
大塚製薬ポカリNEO:視聴者参加型のキャンペーン
ポカリスエットは、中高生の参加者に歌唱動画をTikTokから投稿してもらうオーディションを開催し、CMやYouTube動画に活用するプロモーションを実施しました。
一般の中高生ユーザーの歌唱動画を組み合わせて制作されたプロモーション動画は、大人だけでなく同世代の若者にも注目され、結果的に認知拡大につながりました。
多くのユーザーに参加してもらえたのは、ターゲット層である学生ユーザーが集まるTikTokをプロモーションに活用したことがきっかけです。
- ターゲット層が利用しているツールを把握してプロモーションを実施している
- ユーザー参加型キャンペーンにすることでコミュニケーションがとれている
GoPro:自社アカウントでYouTube投稿
アメリカのカメラメーカーであるGoProでは、YouTubeの公式アカウントで自社製品をPRすることでプロモーションを実施しています。
GoProのYouTube動画は1億回以上も再生され、日本だけではなく海外ユーザーの認知拡大、ブランディングに成功しています。
YouTubeは長い動画でも投稿でき、商品の良さを丁寧に伝えたい企業のプロモーションにおすすめです。
「こんな過酷な状況でも手ブレを減らした撮影が可能」というGoPro製品の強みをアピールできているのも、YouTubeを活用したプロモーションならではです。
- 商品を使って動画を制作することで、強みをわかりやすくアピールできている
- YouTubeを活用することで、ほかのSNSへの情報拡散にもつながっている
LOTTE爽:YouTuberとのタイアップ
ロッテが発売している人気のアイス「爽」は、YouTubeで人気のインフルエンサーにPRを依頼することで、幅広い世代のユーザーへのプロモーションにつなげています。
約881万人ものチャンネル登録者数に支持されているヒカキンさんは、小学生からその親世代まで多くのユーザーから人気のYouTuberです。
YouTuberを起用することで、企業の広告でも気軽に視聴してもらえるメリットがあります。
ヒカキンさんにPRを依頼した結果、企業とのタイアップにも関わらず1900万回も再生され、とくに若い世代のターゲット層への訴求に成功しました。
- インフルエンサーを起用して効率的なプロモーションを実施している
- ターゲット層に訴求できるYouTuberかどうかを的確に見極められている
DROASシャンプー:TikTokerとのタイアップ
@sayansa34泥のパワーでサラサラとぅるん髪に #pr♬ SHIMMY SONGTRADR 30 HIT WONDER – Artist manager manager
クレイヘアケアブランドのDROASでは、TikTokのインフルエンサーを起用したプロモーションを実施することで、商品の認知拡大とECサイトの集客率アップに成功しました。
最大15秒間の動画を投稿できるTikTokは、10~20代のユーザーが多く、ほかのSNSに簡単に情報を拡散できます。
- インフルエンサーを起用することで拡散力を高めている
- 商品をPRしたいターゲット層にぴったりのSNS、インフルエンサーを活用している
ハイアール:TikTokでハッシュタグチャレンジ『#新生活スターター』キャンペーン
@nakonako1005同棲生活やっぱ幸せ☺️ #新生活スターター #pr♬ 新生活スターター – すし娘
家電メーカーのハイアールでは、TikTokでハッシュタグを活用したユーザー参加型キャンペーンを実施し、プロモーションに成功しています。
テレビCMやWebサイトで広告を出しても、SNSから情報収集することが主流の10~20代のユーザー相手だと十分なマーケティング効果は得られません。
キャンペーンのキーワードである「1人暮らし」や「新生活」をはじめるターゲット層が集まるTikTokの特徴を活かしたことで、ハイアールを知らないユーザーのブランディングに成功しています。
- 豪華なプレゼントを用意することでキャンペーンに興味を持ってもらう
- ターゲット層の世代で流行している方法を応募条件にしている
- プラットフォームごとの特徴を活かしたプロモーションを実施する
Webプロモーション5選
Webプロモーションには、以下のようなメリットがあります。
- 低コストで実施できる
- テレビや新聞、雑誌を見ないユーザー層にも訴求できる
ここからは、人気企業が実施したWebを活用したプロモーション事例を紹介していきます。
それぞれの成功ポイントについてもわかりやすく解説いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
「会社でWebプロモーションを始めることになったけど、どの手法を選べばいいか悩んでいる」 「インターネットやマーケティングの知識がなくても、Webプロモーションを成功させる簡単なコツを知りたい」 どこにいても必要な情報をすぐに得られ[…]
山梨観光PR:アニメとタイアップ
山梨県は、アウトドアをテーマにした人気アニメ「ゆるきゃん△」とタイアップしたプロモーションを実施し、観光の集客率アップに成功しています。
「ゆるきゃん△」は山梨県が舞台のアニメで、アニメの聖地巡りや、スタンプラリーといったイベントを開催しています。
山梨県の観光地をそのままダイレクトにプロモーションするよりも、アニメを活用したほうがこれまで訴求できなかったターゲットにもPRすることが可能です。
- 「モデルとなった場所を巡りたい」というファンのニーズをプロモーションとして実現
- オリジナルグッズをプレゼントすることで、参加意欲の向上
- モデルコースを公開し、幅広い観光地に足を運んでもらう
エイブル:企業同士のタイアップ
不動産会社のエイブルでは、ハンバーガーチェン店のバーガーキングとタイアップしたプロモーションで認知拡大に成功しました。
バーガーキングの店舗がある地域を「バーガーキングタウン」と名付け、店舗から2.5km以内にある物件を専用ページで紹介しています。
バーガーキングタウンの物件を契約すると、抽選で人気メニューのワッパーが100食分も当たるプレゼント付きのキャンペーンです。
実際に参加するのは「物件探しをしているバーガーキングファン」という狭い範囲のターゲットですが、奇抜なイベント告知は多くの人から面白いと評価されました。
- コミカルで面白いイベントを企画することで、企業に対する親近感を持ってもらえる
- バーガーキングファンが喜ぶコンテンツを制作
明治きのこの山たけのこの里:アンケートキャンペーン
お菓子メーカーの明治では、人気商品である「きのこの山」と「たけのこの里」の国民大調査というアンケート企画を実施してプロモーションに成功しています。
47都道府県の消費者を対象に、Webからアンケートに回答してもらうとAmazonギフト券やオリジナルグッズが当たるという内容です。
さらに専用のWebコンテンツでは、きのこの山とたけのこの里のどちらが人気なのか、どんな食べ方をするのかというさまざまな調査結果を47都道府県別に見ることが可能です。
このように、子供から大人まで楽しめるイベントをプロモーションにつなげることで、企業や商品のファン獲得につなげています。
- ユーザー参加型キャンペーンでコミュニケーションをとっている
- アンケート結果を公表して達成感を味わえるようにしている
はなまるうどん:季節のイベントに便乗したキャンペーン
うどんチェーン店のはなまるうどんでは、4月1日のエイプリルフールに合わせたウソの広告で企業のブランディングに成功しています。
「全長18mのダイオウイカを丸ごと天ぷらにする」という誰もが驚く内容でしたが、これまでもウソの広告で顧客を笑わせてきたはなまるうどんならではのアイデアに注目が集まりました。
ただWeb上でウソの広告を流すだけではなく、専用サイトもまるで真実のように作り込み、徹底的に顧客を楽しませるユニークなコンテンツを詰め込んでいます。
一見利益にならないように思える手法ですが、企業のイメージアップにつながるプロモーションの成功事例です。
- 直接的に利益になる広告ばかりではなく、顧客を楽しませるユニークなマーケティングを実施
- 季節的なイベントに便乗することで注目度を高めている
グリコ ポッキー&トッポ:記念日を作ってキャンペーン
お菓子メーカーのグリコでは、11月11日をポッキー&プリッツの日に定め、ユーザー参加型キャンペーンを毎年実施しています。
「ポッキー〇〇組」「プリッツ〇〇組」のキーワードを笑顔の写真と一緒に投稿することが参加条件です。
景品のプレゼントもありますが、このキャンペーンをきっかけに共通点を意識しあうことで、コミュニケーションをとる機会を提供しています。
「11月11日といえばポッキー&プリッツの日」というブランディング効果で売り上げアップを狙いつつ、記念日をつくることで顧客の楽しい思い出を増やすことでファンを獲得しています。
- 顧客が覚えやすい記念日を定着させることで、販促につなげやすくしている
- ユーザー参加型キャンペーンを実施してコミュニケーションをとっている
まとめ
この記事では、さまざまな企業のプロモーション事例を、SNS、動画、Webの3つのコンテンツに分けて紹介してきました。
プロモーションを実施する前に、どんな目的を達成したいのか、どのターゲットに訴求したいのかを明確にすることが大切です。
そのうえで、目的を達成するためにはどのコンテンツやメディアを活用するのが近道なのかを考えてみましょう。
どのようなマーケティングを実施したらいいのか悩んでいる方は、この記事で紹介した他社のプロモーション事例を参考にアイデアを考えてみてください。