「会社でWebプロモーションを始めることになったけど、どの手法を選べばいいか悩んでいる」
「インターネットやマーケティングの知識がなくても、Webプロモーションを成功させる簡単なコツを知りたい」
どこにいても必要な情報をすぐに得られるのが当たり前になり、Webは効率的にマーケティングを行う方法としても活用されています。
この記事では、Webプロモーションの意味やメリット・デメリット、種類について解説していきます。
また、Webプロモーションを成功させるポイントについてもわかりやすく説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
Webプロモーションとは?
まず、「Web」と「プロモーション」それぞれの意味を知ることで理解を深めましょう。
Web | インターネットを使って、どこにいても情報が得られる仕組みのこと。 スマートフォンやタブレット、パソコンなどを使うことでWebページを閲覧できる。 |
プロモーション | 商品やサービスを顧客に対して宣伝し、知ってもらおうとする販売促進のこと。 |
以上の2つの意味をふまえると、Webプロモーションとは、インターネットを通して自社の商品やサービスを宣伝することをいいます。
Webプロモーションには、具体的に以下のような活用事例があります。
- 会社やお店のホームページを作成する
- SNSを活用してキャンペーンを開催する
- Webで検索しているユーザーの画面上に広告を出して、新商品の情報を発信する
- 動画配信サービスを活用して、商品の使い方をわかりやすく伝える
Webプロモーションのメリット
テレビコマーシャルや雑誌、新聞、チラシ、フリーペーパーなど、さまざまな宣伝手法がありますが、Webを活用することでどのようなメリットを得られるのでしょうか。
ここからは、Webプロモーションのメリットを以下の3つの項目に分けて紹介していきます。
- ターゲティングがしやすい
- 拡散力が高い
- 結果が数値で出るのでPDCAを回しやすい
メリット①ターゲティングがしやすい
Webプロモーションはターゲティングがしやすいというメリットがあります。
ターゲティングとは自社が商品やサービスをPRしたい顧客層を絞り込むことをいい、効率的なマーケティングを行うために重要な手順のひとつです。
ターゲティングには以下のような3つの情報が必要です。
顧客属性 | 年齢・性別・住所 |
趣味・趣向 | SNSでどんな情報を発信しているか、どんなユーザーをフォローしているか |
行動履歴 | どんな商品を買っているか、どんなサイトを閲覧しているか |
オフラインのプロモーションと違い、Webプロモーションではこの3種類のターゲット情報をすべて取得することが可能です。
3種類のターゲット情報を活用して、どんな人にニーズがあるのかという「分析」、どんな人に訴求したらいいのかという「配信」に役立てることがWebプロモーションには大切です。
メリット②拡散力が高い
Webプロモーションには、拡散力が高いというメリットがあります。
拡散力が期待できる理由として、以下のようなことが考えられます。
- 利用しているユーザーが多い
- 外出先でも利用されるため、見てもらえる可能性が高い
- 簡単にほかのサービスを通して情報を拡散できる
インターネットで情報収集するのは限られた世代だけではなく、小学生から高齢者まで幅広いユーザーが利用しています。
また、テレビCMや新聞などは基本的に自宅にいるときに利用されますが、Webプロモーションならどこにいても利用できるので、その分多くのユーザーに見てもらえる可能性も高まります。
企業の広告を目にしたユーザーがほかのユーザーに情報を共有したいと思った場合、WebプロモーションであればメールやSNSを通して簡単に情報を流してもらうことも可能です。
メリット③結果が数値で出るのでPDCAを回しやすい
Webプロモーションは、結果を数値で確認できるのでPDCAを回しやすく、マーケティングのビジョンを設計するのに役立ちます。
まずPDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)を繰り返して、目的を達成するために必要なタスクを明確にしていくことをいいます。
Webプロモーションは、アクセス数やクリック数など、ユーザーの動きを数値的に把握することが簡単にできます。
その数値をもとに効果測定を行えば、しっかりとターゲットに訴求できるポイントが把握できたり、課題の発見、改善策を考えることができ、結果的に効率的なマーケティングにつながります。
Webプロモーションの注意点
Webプロモーションには多くのメリットがあることがわかりましたが、逆にどのような注意点があるのでしょうか。
ここからはWebプロモーションの注意点を以下の2つの項目にわけて解説していきます。
- 専門知識が必要
- 最初はプロに依頼するのも手
デメリットを解決するためのアイデアも紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
専門知識が必要
Webプロモーションを行うには、専門的な知識が必要です。
Webプロモーションでは、ターゲティングがしやすい、数値を元にPDCAを回しやすいというメリットがあります。
どちらも企業がマーケティングを続けるうえで魅力的なメリットですが、以下のように考えなければいけない項目が非常に多く、専門知識がないと答えが見つからないようなことばかりです。
ターゲティングしやすい |
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数値を元にPDCAを回しやすい |
|
また、実施するWebプロモーションの種類によっては、動画制作の知識やクオリティの高い写真を撮る知識、Google検索で上位表示させるSEOの知識なども必要です。
最初はプロに依頼するのも手
Webやマーケティングについて知識がない企業がゼロからWebプロモーションに取り組もうとすると、結果を出すまでに時間がかかってしまいます。
また、結果が出る前に辞めてしまい、費用と時間を無駄にするケースもあります。
そのデメリットを解決するためには、「最初はプロに頼る」という方法がおすすめです。
ほかの業務を続けながら複数のSNSやWebサイトを運用するには人材と時間も消費してしまうため、Webプロモーションをサポートするコンサル会社などに依頼する企業も増えています。
そもそも自社にぴったりのプロモーション手法がわからないという方は、Webでの施策を総合的にサポートしてくれるコンサル会社に依頼することを考えてみましょう。
コンサル会社を活用することで、スムーズにWebプロモーションを導入したマーケティングをスタートできます。
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Webプロモーションの種類
ここからは、Webプロモーションの種類を以下の3つの施策に分けて紹介していきます。
- SNS
- Webサイト
- Web広告
それぞれの特徴と、どのような企業におすすめなのかも解説いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
SNS
SNSには、TwitterやInstagram、Facebook、YouTube、LINEなどさまざまなプラットフォームがあります。
それぞれ特徴やターゲットは異なりますが、以下のような共通したメリットがあります。
- 無料・低コストで運用できる
- 情報が拡散されやすい
- ブランディングしやすい
- 顧客とコミュニケーションがとりやすい
- 数値的な効果測定ができる
さらに以下のような企業に、SNSを活用したWebプロモーションがおすすめです。
- Webプロモーションにコストをかけたくない
- 写真や動画をつかって商品やサービスの良さをアピールしたい
- 顧客と直接コミュニケーションをとってファンを獲得したい
- リアルタイムな情報を発信したい
ただし、投稿する記事の内容を考えたり、素材を準備したりと時間と人材を消費する点に注意が必要です。
Webサイト
Webプロモーションを実施している企業の多くが、自社のWebサイトを作成しています。
Webサイトを作成しておくことで、以下のようなメリットがあります。
- 購入意欲が高いユーザーに信頼性の高い情報を提供できる
- 企業に対する認知を深められる
- SNSの公式アカウントの存在を知ってもらえる
さらに以下のような企業に、Webサイトを活用したWebプロモーションがおすすめです。
- 企業情報を公開して顧客に安心感を与えたい
企業名や商品名、サービス名で検索したユーザーとは違い、ほしい情報をキーワードで検索したユーザーにWebサイトを見てもらう必要があります。
そのために、SEO対策といって、上位表示させるテクニックを活用してWebサイトに訪問してもらう可能性を高める方法もあります。
Web広告
Web広告には、SNS広告、検索連動型広告、ディスプレイ広告などがあり、それぞれターゲティングしやすいWebプロモーションとして多くの企業に注目されている戦略です。
SNS広告 | SNSのなかで広告を掲載する |
検索連動型広告 | 検索エンジンを利用したときに表示される検索結果のなかに広告を組み込む |
ディスプレイ広告 | 閲覧しているサイトに広告を掲載する |
Web広告を出稿することで、以下のようなメリットがあります。
- 購入意欲の高いユーザーに閲覧されやすく、効果が得られやすい
- 予算に合わせた運用が可能
さらに以下のような企業に、Web広告を活用したWebプロモーションがおすすめです。
- 短期間で売り上げや集客率を伸ばしたい
- 低コストで即効性のあるWebプロモーションを実施したい
- ターゲットを絞った広告を出したい
- SNSを利用しないユーザーにもPRしたい
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Webプロモーションを成功させるポイント
ここまでWebプロモーションのメリット・デメリットや種類について紹介していきましたが、Webプロモーションを始める前にどのような点に気を付ければいいのでしょうか。
ここからは、Webプロモーションを成功させるコツを以下の3つのポイントに分けて紹介していきます。
- プロモーションの目的を明確にする
- 目的にあった媒体・メディアを選ぶ
- KGI/KPIを設定する
「どの種類のWebプロモーションを実施したらいいか悩んでいる」という方もぜひ参考にしてみてください。
プロモーションの目的を明確にする
Webプロモーションを成功させるには、プロモーションの目的を明確にすることからはじめましょう。
- 新規顧客を増やしたい
- リピーターを増やしたい
- 新商品をできるだけ多くの顧客に知ってもらいたい
- 定番商品以外の認知を拡大したい
このように具体的な目的を明確にしておけば、そのためにどのような施策が必要なのか、どれくらいの時間・人材が必要なのか、具体的な方針をスムーズに決められます。
目的にあった媒体・メディアを選ぶ
Webプロモーションのおもな手法を3種類紹介しましたが、Webプロモーションを成功させるには、自社の目的にあった媒体やメディアを選ぶことが必要です。
SNSマーケティングでは、プラットフォームごとの特徴をしっかりと理解し、目的や得意なPR方法にあわせたプラットフォームを選びましょう。
またWeb広告でも、目的を達成するためにはSNS、検索結果、閲覧サイトのどこに広告を出稿することが効果的なのかを考えましょう。
ターゲットがずれてしまったり、失敗してコストだけがかかってしまわないように、「利用している企業が多いし良さそうだから」という理由だけで選ばないことが大切です。
KGI/KPIを設定する
Webプロモーションを成功させるには目的を明確にすることが大切ですが、具体的な数値や期間で表した目標設定も大切です。
数値的な目標設定をするときに、KGIとKPIという言葉をよく耳にしますが、どのような違いがあるのでしょうか。
KGI | 最終的な目標を数値で表したもの 例:1年後までに、ECサイトの売り上げを15%アップさせる |
KPI | 最終的な目標(KGI)を達成させるために必要な、中間目標を数値で表したもの 例:最終目標が「1年後までに、ECサイトの売り上げを15%アップさせる」だから、まずは1ヵ月以内にECサイトの集客率を10%アップさせる |
このように数値的な目標を社内で共有し、KPIを達成する成功体験を積み重ねることで、スタッフのモチベーションも上がります。
また、優先順位が明確になれば、目的を達成するために「あれもこれも」と迷子になって時間を無駄にするリスクもありません。
まとめ
ここまで、Webプロモーションのメリット・デメリット、3種類のプロモーション手法、成功させるためのポイントを紹介していきました。
まずは、Webプロモーションを通して達成したい目的を明確にさせたうえで、そのためにどの手法が適切なのかを考えることからはじめてみましょう。
そして、そのプロモーション手法を実施するための人材は確保できるのか、時間はあるのかと具体的に計画を立てていきます。
具体的な運用イメージをつかみたいなら、他社が実施しているWebプロモーションの事例を参考にするのもおすすめです。
もし自社で運用することが難しい場合は、コンサル会社などのプロに依頼する選択肢も検討してみましょう。
ぜひこの記事を参考に、自社にぴったりのWebプロモーション方法を見つけてください。