この記事では、これからYouTubeを使ってマーケティングを始めたい企業に向けて、YouTubeマーケティングの方法やメリット、成功事例などについて解説していきます。
YouTubeの視聴者数は日本国内だけでも6,200万人(2018年時点)で視聴者数も利用時間は現在も伸び続けています。
5Gが本格的にスタートすると、動画コンテンツがより浸透すると言われる今、YouTubeマーケティングについて理解しておきましょう。
YouTubeマーケティングとは
YouTubeマーケティングとは、その名のとおりYouTubeを活用したマーケティング手法です。
YouTubeマーケティングの手法を大きく分けると以下の3つに分類されます。
- YouTuberとコラボ
- 自社チャンネルを運用
- 動画広告を運用
ここからはそれぞれの手法と、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
YouTubeマーケティングの手法①:YouTuberとコラボ
YouTubeマーケティングと聞いて最も馴染みがあるのは、YouTuberの企業案件ではないでしょうか。
企業案件では、有名なYouTuberに商品紹介をしてもらってPRをしてもらうという手法です。
企業案件のメリットは以下のように多いです。
- 即効性がある
- 目的に合わせたマーケティングがしやすい
- ターゲティングがしやすい
- 商品のことを知ってもらいやすい
逆にデメリットは以下のようなものがあります。
- 炎上のリスクがある
- 費用がかかる
- 的確なYouTuberを選定できなかったり、ディレクションができないと効果が低い
YouTubeマーケティングの手法②:自社チャンネルを運用
次に紹介するのが、自社でYouTubeチャンネルを運用する方法です。
企業が自社のYouTubeチャンネルを運営することも増えてきました。
自社でのチャンネル運営はノウハウが必要なので難しさもありますが、「自社チャンネルの成功事例」を参考にしてみてください。
自社チャンネルのメリットは以下です。
- 既にあるコンテンツを流用する形なら費用を抑えられる
- 自社の世界観を作れる
- コンテンツを好きなように作れる
- 公開したコンテンツは資産になる
逆にデメリットは以下のようなものがあります。
- チャンネルを伸ばすのに時間がかかる
- チャンネルを伸ばすための知識が必要
- チャンネルを運営するリソースが必要
YouTubeマーケティングの手法③:動画広告を運用
YouTubeで動画を見ようとすると、最初に表示される広告です。
動画の途中で広告が入ることもありますし、動画が再生中に画面下部にバナー広告を表示するタイプなどもあります。
自社チャンネルを運営している場合、それを広告にしたり検索結果の上部に自社の動画を表示するような運用も可能です。
動画広告のメリットは以下です。
- 必ず一定数・時間は視聴してもらえる
- バナーをクリックしたら自社サイトへ誘導できる
- ターゲットを絞って配信できる(地域・性別・年齢・興味・キーワード・時間帯・曜日)
逆にデメリットは以下のようなものがあります。
- 費用がかかる(動画制作費・掲載費用)
- 広告がスキップされやすいので、商品の魅力を詳しく伝えにくい
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YouTubeマーケティングのメリット
ここからは具体的なメリットについて解説していきます。
メリット①:利用者数と視聴時間が多い
記事の冒頭でも述べましたが、YouTubeの魅力は利用者数の多さと視聴時間の多さです。利用者数は国内6,200万人(2018年時点)、世界では20億人(2020年時点)です。
「テレビ離れ」という言葉はもう馴染み深いですが、逆にYouTubeの利用者数と視聴時間は毎年伸び続けています。
今後、5Gの普及によって動画コンテンツはさらに盛り上がりを見せることが期待されています。
メリット②:広告費のコストパフォーマンスが良い
動画広告と言えばテレビCMがありますが、テレビCMの場合30秒のCMを1回放送するだけで数百万がかかります。また、CM作成の企画費や撮影・編集費、出演料なども別途かかるのでどうしても費用が高くなってしまいます。
YouTubeマーケティングでは、企業案件でYouTuberに依頼した場合は、依頼費用の中にそれらすべてが含まれているので費用も手間も少なくてすみます。またYouTube動画は半永久的に掲載されるので、掲載費も気にすることはありません。
企業チャンネルや動画広告でも、ターゲットを絞って広告が出せるので、狙った所にアプローチすれば費用の無駄を抑えられます。
メリット③:自社製品やサービスをより詳しく知ってもらえる
Youtubeの動画は10分以上であることが多いです。動画コンテンツでそれだけの時間を使って自社の商品やサービスをPRできると、消費者に魅力が伝えやすいです。
また、影響力のあるYouTuberに商品紹介してもらうことで製品のイメージアップも期待できます。
YouTubeマーケティングのデメリット
もちろんYouTubeマーケティングにはデメリットもいくつかあります。
ここではYouTubeマーケティングのデメリットを2つ紹介します。
デメリット①:炎上のリスク
YouTubeマーケティングで最も気をつけたい点は「炎上」です。
よくあるのがステルスマーケティング(通称:ステマ)がバレて炎上してしまうパターンです。ステマとは、実は企業案件なのにYouTuberが普段から愛用している商品であるかのように紹介するマーケティング手法です。
これは、消費者を欺く行為となるので、YouTuberも企業側もどちらもイメージダウンしてしまいます。
そのほか、差別的であったり性的な表現があると炎上する傾向もあります。
炎上を防ぐためには、企業とYouTuberとは別の第三者の視点でのチェックを入れるなどが効果的です。
デメリット②YouTubeマーケティングの知識が必要
YouTubeマーケティングはPRに効果的ではありますが、その効果を最大化するには知識が必要です。
自社チャンネルを運営しても、再生回数やチャンネル登録者数を伸ばしていくことは簡単ではありません。
YouTuberに企業案件を依頼するにしても、YouTuberの選定から自社でするとなると難しいです。
YouTubeマーケティングを成功させるポイント
ここからは、YouTubeマーケティングをするうえで、成功させるポイントについて解説していきます。
成功ポイント①:マーケティングの目的を明確にする
まずはYouTubeマーケティングをする目的を明確にすることから始めましょう。
目的を明確にすることで、企業案件として依頼するのか自社チャンネルを運営するのかなどの方向性も変わってきます。
商品を販売したり、認知してもらうだけでなく、消費者との交流やファンを増やしたり自社求人という目的でもYouTubeは活用できます。
まずは一度、自社の課題を洗い出してみましょう。
成功ポイント②:YouTuber(インフルエンサー)を活用する
YouTubeマーケティングをするなら、やはりYouTubeで影響力を持つインフルエンサーの力に頼ると効果が出やすいです。
案件を依頼するだけでなく、自社チャンネルを運営するうえでもインフルエンサーとコラボするなどすると伸びる傾向があります。
YouTubeマーケティングの成功事例
ここからは、実際にYouTubeマーケティングの成功事例について紹介していきます。
「自社チャンネル」と「YouTuberコラボ(企業案件)」をそれぞれ紹介します。
企業の自社チャンネルの成功事例
ここからは、企業の自社チャンネルの成功事例をいくつか紹介していきます。
自社でYouTube運営を考えている企業は、これらの成功事例を参考にしてみてください。
北欧、暮らしの道具店
ECメディア「北欧、暮らしの道具店」は、自社チャンネルの登録者数31万人を超える人気チャンネルを運営しています。
自社チャンネルでは動画を通して短編ドラマ『青葉家のテーブル』(主演:西田尚美) を公開しています。
チャンネル独特の世界観をうまく表現できているのでぜひ参考にしてみてください。
マコなり社長
株式会社divの代表取締役であるマコなり氏が運営するYouTubeチャンネルで登録者数は77万人を超えています。
仕事や人生に役立つ情報を配信しており、今注目されているチャンネルのひとつです。
自社が運営するサービスの紹介や社員の求人を目的に運営されています。
ネスレ日本公式チャンネル
「ネスレ日本公式チャンネル」は有名人を自社チャンネルで起用することで商品の魅力を伝えています。
こちらの動画では、タレントの中山秀征氏がトークバリスタとしてYouTuberのラファエル氏をゲストとして招き、ネスレ製品を飲みながらトークを展開する動画です。
ワコム
ワコムは、ペンタブレットなどを手掛けるメーカーです。「wacomwcl」チャンネルを運営しており、登録者数は26万人以上です。
自社製品を使用してイラストレーターにイラストを描いてもらうことで商品の魅力を伝えています。
他には自社製品の基本的な使用方法の解説動画や企業の導入事例などの動画も公開しています。
サントリー公式チャンネル
飲料メーカーのサントリーが運営するチャンネルです。
こちらの動画では、赤西仁さんなどが運営するYouTubeチャンネル「NO GOOD TV」との合同企画を行っています。
他にはサントリーの自社CMも多く公開されており、そちらの動画も人気です。
日産自動車株式会社
自動車メーカーの日産自動車が運営するチャンネルは登録者が17万人以上います。
こちらの動画は、豚が描いた絵を元にサーキットを作り、プロのドライバーが日産の自動車で走行するという内容を動画にしたものです。
ストーリー性があり、「どんな結末になるんだろう」という期待感も相まって、250万回以上も視聴されている人気動画となりました。
LINE Japan
コミュニケーションアプリを手掛けるLINEが運営するYouTubeチャンネルです(登録者数13万人)。
LINEの人気スタンプのキャラクターが登場するアニメやLINEをテーマにしたオリジナルドラマが人気です。
YouTubeのコンテンツに悩んでいる企業は何か参考になることがあるかもしれません。
GoPro
GoProはアクションカメラを手掛けるメーカーです。運営するチャンネルの登録者数は900万人以上で、企業チャンネルの中でもっとも成功しているチャンネルのひとつです。
アクションカメラという特性を活かしてスポーツやアクティビティなどを臨場感たっぷりな映像で届けています。
YouTuberとのコラボによる成功事例
ここからは、企業案件としてYouTuberとコラボしたなかでも成功事例をいくつか紹介します。
YouTuberを使ったマーケティングは、手間もあまりかからず即効性がある手法です。
『HikakinTV』×『バズーカキャンディブランズ』
YouTuberと言えばまず思い浮かべるのはヒカキンさんではないでしょうか。こちらはヒカキンさんが「スライダーズプッシュポップ」という飴を紹介する動画です。
電動ドリルの先端に飴を装着して、高速で舐めるというYouTubeらしい企画とサムネイル画像のインパクトが印象的で1,200万回以上再生されています。
『はじめしゃちょー(hajime)』×『アロンアルフア』
人気YouTuberのはじめしゃちょーさんと瞬間接着剤のアロンアルフアがコラボした動画です。
こちらの動画は、「アロンアルフアを使って家にある物をくっつけまくる」という内容です。
企画の面白さもあり、アロンアルフアの接着力の強さもアピールできているという良い成功事例のひとつと言えます。
『MelTV』×『株式会社ロイヤリティマーケティング(Pontaカード)』
VAZが運営するチャンネル「MelTV」とPontaカードのタイアップ動画です。
MelTVのメンバーがPontaカードを使ってコンビニで1万円分を使用するという企画です。
YouTubeマーケティングまとめ
YouTubeマーケティングについて事例をもとに解説してきました。今回紹介した成功事例を参考に、YouTubeマーケティングを実施してみてください。
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OTONARIは500名以上のインスタグラマーやYouTuberと提携しており、企業案件のご相談などもお気軽にご相談いただけます。