【企業向け】YouTuberの企業案件の相場は?|実例まで解説

この記事では、YouTuberに企業案件を依頼した場合の費用の相場を、実際にYouTuberの事例を見ながら解説していきます。

YouTuberの企業案件の費用はYouTuberによって変わるので、どの要因によって金額が変わるのかについても詳しく解説します。

企業案件のメリットやデメリットについては、以下の記事で詳しく解説していますので、そちらもあわせてチェックしてみてください。

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YouTube画面

YouTuberの企業案件の相場は1再生あたり3~20円

YouTuberの企業案件の相場は1再生あたり3~20円と幅が広いです。

具体的には、以下の式で算出します。

企業案件の相場 = 直近30日間の平均再生回数 × 3~20円

たとえば、平均再生回数が1万回の場合、相場は3~20万円ということになります。

相場に幅があるのは、視聴者の質によって宣伝の効果が大きく異なるからです。

企業案件の費用の幅が何によって決まるかについては、「YouTuberの企業案件の費用を決める要素」の項で詳しく解説しています。

分野によっては成果報酬制の場合もある

YouTubeの企業案件の費用は多くが上の方式で決まりますが、分野によっては成果報酬制のこともあります。

つまり、以下の方式で費用が決まることもあるのです。

企業案件の費用 = 単価 × YouTuberの動画から商品が売れた数

出来高制の報酬はジャンルによってさまざまです。

たとえばゲームアプリの場合、単価は1クリックあたり200~500円程度と言われています。

また、化粧品の場合は1個売れれば1,000~5,000円程度の報酬になります。

報酬なしで商品提供のみで依頼するパターン

YouTuberの中には、報酬はゼロでレビューしてもらう商品を提供するだけで案件を引き受けてくれる人もいます。

商品提供だけの場合、商品の費用しかかからないので、PR費用を押さえられます。

ただし、すべてのYouTuberが商品提供のみで企業案件を受け入れてくれるわけではありません。

例えば、以下のような条件が揃えば依頼を受けてもらいやすくなります。

  • YouTuberのチャンネル登録数の規模が1000人~1万人
  • 商品が魅力的・高価
  • 企業のブランド力がある

YouTuberの企業案件でかかる費用の実例

続いては、YouTuberの企業案件でかかる費用の実例を見ていきましょう。以下のふたつの側面から見ていきます。

有名YouTuberが公開している企業案件の相場

有名YouTuberのシバターさんが以下の動画で、自分も含めた有名YouTuberの企業案件の相場を公開しています(2018年の動画なので、現在とは数値が変わっています)。

その相場は以下のとおりです。

YouTuberチャンネル登録者数平均再生回数金額1再生あたりの金額
アディ男141,874人70,729回約100万回〜約21円
ラファエル1,689,645人253,285回320万円約13円
レペゼン地球645,025人554,219回430万円約7.8円
シバター約80万人約20万〜30万回150万円約5円〜約7.5円
ヒカル約200万人約100万回〜500万円〜(予想)約5円

1再生あたり3~20円の範囲に収まっていることがわかります。

上記の表では、チャンネル登録が約14万人のアディ男氏と約80万人のシバター氏が同じ150万円が企業案件の費用になっています。

2021年現在、当時よりチャンネル登録者数は増えているので、上記よりも高い金額になっていることが予想されます。

YouTubeエージェンシーが公開している企業案件の相場

続いて、各YouTubeエージェンシー(Youtuber事務所)が公開している企業案件の相場について見ていきましょう。

YouTuberエージェンシーが公表している相場は以下の表のとおりです。

エージェンシー金額
UUUM別途相談
VAZ別途相談
E-DGE100万円前後で10万再生前後を見込める事例が多い
ブレイカー別途相談
Kiii別途相談
siLVer別途相談

残念ながら、企業案件の相場は公開してないエージェンシーがほとんどです。

唯一公開しているE-DGEは1再生あたり10円程度なので、こちらも1再生あたり3~20円の相場に収まっています。

YouTuberの企業案件の費用を決める7つの要素

YouTuberの企業案件の費用を決める要素は主に以下の7つです。

それぞれ見ていきましょう。

要素①:直近30日間の平均再生回数

YouTuberの企業案件で一番大事なのは動画の再生回数です。

いくらチャンネル登録者数が多くても、企業案件の動画が再生されなければ商品が売れない(認知されない)からです。

そして、「企業案件の動画がどのくらい再生されるのか」の目安になるのが直近30日間の平均再生回数です。

要素②:チャンネル登録者数

平均再生回数ほどの重要性はありませんが、チャンネル登録者数も重要な要素のひとつです。

特に「この商品を多くの人に知ってもらいたい」と考えている場合は、チャンネル登録者数が重要になってきます。

チャンネル登録者数が多いほうが、多くの人に動画を見てもらいやすいからです。

要素③:動画の高評価・低評価の比率

動画に対する高評価と低評価の比率も大切です。

動画の低評価が多い場合はYouTuberを嫌っている人(アンチ)が多いと考えられるからです。そのYouTuberを嫌いな人が多いと、いくら動画の再生回数が多くても、商品の購入にはつながりにくいです。

これはあくまで目安ですが、低評価の割合が30%を超えるとアンチが多いYouTuberの可能性があります。

ちなみに、動画の高評価と低評価の割合はvidIQというツールで簡単に見れます。

要素④:チャンネル登録者(視聴者)の属性

チャンネル登録者の属性も大切です。属性とは、具体的には以下のようなものを指します。

  • 性別
  • 年齢
  • 住んでいる地域
  • 使用している端末

特に性別や年齢は重要です。売りたい商品の購買層とYouTuberの視聴者層がずれていると購買につながりにくいからです。

たとえば、女性YouTuberが女性向け化粧品の企業案件を行っても、視聴者のほとんどが男性だったら宣伝の効果は低くなります。

要素⑤:コメントの量

コメントの量も見逃せません。コメント量が多いほど、そのYouTuberで企業案件を行った時の効果は大きくなります。

なぜなら、ただ視聴するだけではなく、コメントもするような視聴者は、そのYouTuberの熱心なファンだからです。

熱心なファンは、YouTuberが紹介している商品を購入したいと思う確率が高くなります。

要素⑥:コメントの質

コメントの量だけでなく、質も大切です。

いくらコメントの量が多くても、そのYouTuberに対する否定的なコメントが多かったら、商品の購買にはつながりにくくなります。

そのYouTuberに対するポジティブなコメントが多ければ、高い宣伝効果が期待できます。

視聴者の「先生」の立ち位置のYouTuberは商品を売りやすい

YouTuberの企業案件は「そのYouTuberのファンの数」が極めて重要です。

YouTuberのファンが多ければ、そのYouTuberが紹介した商品を買いたいと思う人が多くなるからです。

特に、YouTuberが視聴者の「先生」的な立ち位置を取れていると、商品が売れやすくなります。

たとえば、専門家や美容系YouTuberがコスメを紹介した場合、そのコスメを使いたいと考える視聴者は多くなります。

美容系YouTuberは「美容の先生」という立ち位置を取れていることが多いからです。

要素⑦:チャンネルの専門性

チャンネルの専門性とは、そのYouTubeチャンネルでどんなコンテンツを発信しているかです。

例えば、クレジットカードの広告を出したい場合、エンタメ系の動画を発信しているYouTuberより、金融系の情報を発信しているYouTuberの方が専門性があるので案件の単価も高くなる傾向があります。

チャンネルの専門性がある方が、製品の魅力を伝えるのが上手だったり説得力があります。また、チャンネル登録者もその情報に興味がある人たちなので、製品を魅力的に感じてもらえる可能性が高いです。

YouTuberの企業案件の効果


ここまで、YouTuberの企業案件の相場についてお話してきました。

ここまで読んでくださった方の中には、「YouTuberの企業案件にどのくらいの効果があるのか知りたい」という方も多いと思います。

そこで、この項では、YouTuberの企業案件の効果について解説していきます。

YouTuberの企業案件の効果は「再生数 × CTR × CVR」で測れる

YouTuberの企業案件の効果は以下の式で測れます。

成約数 = 再生数 × CTR × CVR

成約数とは、実際に商品を買ってくれた人の数です。

それぞれの要素について詳しく見ていきましょう。

再生回数

再生回数とは、Youtube動画が再生された回数のことです。

再生回数が多いほど企業案件の効果は大きくなりますし、再生回数が少なければ、当然効果は小さくなります。

再生回数を確認するには、チャンネルの平均再生回数(過去30日)の数値を見るようにしましょう。

CTR

CTRとは、クリック率のことです。動画を見た人のうち、企業案件動画の概要欄に載っているリンクをクリックした人の割合を表します。

たとえば、100人の人が動画を見て、そのうち5人がリンクをクリックした場合、CTRは5%ということになります。

CVR

CVRとは、成約率(コンバージョン率)のことです。企業の商品紹介ページを見た人のうち、実際に商品を購入した人の割合のことです。

たとえば、100人がページを見て、そのうち5人が商品を購入した場合、CVRは5%ということになります。

CTRとCVRを上げるには、チャンネルの専門性や視聴者の属性を考慮するようにします。

YouTuberの企業案件の効果をシミュレーション

弊社が取り扱った案件では、CTRとCVRについて、以下のような結果が得られています。

  • 平均CTR:3.18%
  • 平均CVR:3.33%

これをもとに、YouTuberの企業案件ではどの程度の効果が見られるのかシミュレーションしてみましょう。

再生数平均購入者数
10,000回約11人
50,000回約53人
100,000回約106人
300,000回約317人
500,000回約528人

これはあくまで平均です。CTRやCVRは10%以上になることもありますので、これより大きな効果が得られることも多くあります。

二次利用の費用は3ヶ月あたり3~20万円

二次利用とは、企業案件でタイアップしたYouTuberの名前を、別の宣伝を打つ時に用いることです。

たとえば、シャンプーの宣伝チラシに「あのYouTuberも愛用している」などと表記したい場合は二次利用に該当します。

二次利用の費用はYouTuberによって異なりますが、3ヶ月あたり3~20万円が相場です。

たとえば、二次利用を1年間する場合には、12~80万円かかる計算になります。

YouTubeの企業案件はコストパフォーマンスが高い

YouTubeの企業案件の相場は上記で解説したとおりです。

費用の中には以下のすべてが含まれています。

  • 動画制作費
  • 掲載費(ほぼ永久)
  • YouTube以外でのSNSで動画の紹介

テレビCMの場合、動画の制作費だけでも数千万円かかる場合があります。有名人を起用する場合は出演料も上乗せされます。

またテレビCMやWeb広告を出す場合、掲載期間中はずっと掲載費用がかかります。YouTubeの場合は公開された動画は基本的には消されることはないので半永久的に掲載され続けます。

これらの費用のことを考えると、YouTuberに企業案件を依頼するのはコストパフォーマンスに優れていると言えます。

YouTuberの企業案件の相場まとめ

YouTuberの企業案件の相場は1再生あたり3~20円です。分野によっては出来高制で依頼できる場合もあります。

そして、YouTuberの企業案件の費用は以下の要素によって決められます。

また、YouTuberの企業案件の効果をシミュレーションすると、以下のような結果が得られました。

再生数平均購入者数
10,000回約11人
50,000回約53人
100,000回約106人
300,000回約317人
500,000回約528人
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