「インスタグラムのリールを活用したPRをしたいけど、具体的なアイデアが浮かばない…」
「自社のPR投稿を多くのユーザーに見てもらいたいけど、なかなかフォロワーが伸びない」
「リールの特徴に合ったPR方法を知りたい!」
インスタグラムのリールは、最大30秒間までの動画を投稿できる人気の機能です。
しかし、インスタグラムにはリール以外にも動画を投稿できる機能が複数あるため、それぞれの違いがわからない…と悩む企業担当者も多いようです。
そこで今回はリールの特徴や他機能との違い、投稿方法、企業の活用事例などについて紹介していきます。
自社アカウントでリールの活用を検討している方、インフルエンサーにリールを使ったPRを依頼したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
インスタグラムのリール(reels)とは?
画像参照:https://about.fb.com/ja/news/2020/08/reels/
インスタグラムのリールは、1秒間~30秒間までの動画を投稿できる機能です。
デバイスに保存している動画もしくはリール機能上で撮影した動画に無料のBGMを付けたり、エフェクトをかけたりすることが可能です。
30秒の間であれば複数のシーンを組み合わせられるため、オリジナリティの高い動画を簡単に作成できます。
複数の静止画をつなげて1つの動画にすることも可能です。
リール専用のページが用意されるほど人気があるため、企業の認知度を高めたい、自社アカウントに興味を持ってほしいと考えている方におすすめです。
つづいては、リールが他にどのようなページで表示されるのか、他機能との具体的な違いは何なのかについて見ていきましょう。
リールはインスタグラムのどこに表示される?
リールは、インスタグラム内のさまざまな場所に表示されます。
- リールタブ
- 発見タブ
- タイムライン
- プロフィール
まずリールタブはリール専用のページで、インスタグラム側が選んだおすすめの動画を連続して視聴することが可能です。
下にスクロールするだけで次々と動画を視聴できるため、「再生時間も短くてサクサク見られる感覚が楽しい」と評判です。
また、フォローしていないアカウントの投稿が多く表示される発見タブにもフィード投稿に交じってリールが表示されています。
そこから今まで知らなかったアカウントと出会えたというユーザーは多いようです。
リールタブと発見タブには、ユーザー本人が普段からインスタグラムでよく閲覧しているジャンルなどが自動的に分析された結果選ばれたおすすめの動画が表示されます。
タイムラインとは、自分がフォローしているユーザーの投稿だけが表示されるページです。
そのため、フォローしてもらえることによって効率的に自社のリール投稿を閲覧してもらえます。
プロフィール画面にもリール専用タブが用意されており、そのアカウントが投稿したリールだけが表示されます。
ただし、リールを投稿したことがないアカウントにはタブが表示されません。
それぞれ以下の画像にある赤枠から視聴できるので、ぜひチェックしてみてください。
リールとストーリーズの違い
ストーリーズとは1~15秒間の静止画・動画を最大で4つ連続投稿できる機能で、投稿すると24時間以内に消えてしまう点が特徴的です。
一方リールは最大で30秒間までの動画を投稿でき、アカウントによっては最大で60秒間までの動画を投稿できます。
ストーリーズは静止画も投稿できますが、リールも静止画をつなぎあわせて1つの動画にすることは可能です。
またストーリーズは視聴したユーザーの足跡を確認できますが、リールは足跡を確認できません。
そのため、どのようなユーザーが視聴してくれたのか、ターゲット層に情報が届いているのかを確認したい方にはリールがおすすめです。
機能 | 投稿できるもの | 表示期間 | 時間 | 足跡 |
リール | 動画 | 削除しない限りずっと | 15/30/60秒(選択可能) | つかない |
ストーリーズ | 動画、画像、文字 | 24時間 | ~60秒(15秒ずつ分割) | つく |
TikTokとリールの違い
短尺動画を投稿・視聴できるSNSといえばTikTokを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
TikTokは基本的に15秒間もしくは60秒間までの動画を選択的に投稿できるため、動画の長さでいえばリールと似ています。
そのため、TikTokで投稿している動画をインスタグラムのリールでシェアしているユーザーもいます。
TikTokは比較的10代の学生ユーザーに人気があるため、自社の商品をPRしたいターゲット層に合わせて選ぶ必要があるでしょう。
リールのメリット
インスタグラムのリールをPRに活用するメリット1つ目は、臨場感があってわかりやすい情報を届けられる点です。
リールはスマートフォンの画面に合わせて映像が再生されるため、フィード投稿の動画に比べて大きいサイズで表示されます。
そのため、動画の内容や空気感が伝わりやすい魅力があります。
メリット2つ目は、自社の投稿に関心が強いと考えられるユーザーに見てもらいやすい点です。
特にリールタブと発見タブには、それぞれのユーザーが普段から閲覧しているジャンルと関連性の高いリールが表示されます。
そのため、興味を持ってくれそうな新しいユーザーに認知してもらいたい企業におすすめです。
また、リールタブと発見タブの他にタイムライン、プロフィールなど表示されるページが多く、投稿を発見してもらいやすいメリットもあるでしょう。
リール投稿の方法
ここからは、リールを投稿する方法について解説していきます。
リールを投稿する場合、基本的に以下の操作が必要です。
- リールを投稿する画面を開く
- デバイスに保存している動画をアップロードor投稿画面から動画を撮影する
- 動画を加工する
- キャプションを入力する
- カバー写真を設定する
具体的な投稿方法を見ていきましょう。
リールに切り替える
まずはじめに、投稿ページを開きます。
投稿ページはプロフィールページのアイコンをタップする他、画面右上の「+」マーク、タイムライン画面のストーリーズアイコンをタップしても開きます。
つぎに画面下部に並んでいるタブの中から「リール」を選択し、リールを投稿するページに切り替えましょう。
BGMや再生速度・エフェクト設定などを行う
リール用動画の撮影もしくはアップロードが完了したら、BGMや再生速度、エフェクトなどで加工していきましょう。
加工することによってさらにクオリティの高い動画に見せられたり、飽きずに見てもらえたりするメリットがあります。
リールには、動画を加工するさまざまな機能が用意されています。
- 音源:BGMを選択できます。
- 長さ:動画の長さを選択できます。15・30・60秒で選べます。
- 速度:動画の速度を選択できます。0.3・0.5・1・2・3・4倍速で選べます。
- エフェクト:動画にかけるエフェクトを選べます。
- タッチアップ:明るさを調整できます。
- タイマー:撮影前のタイマーを設定できます。タイマーは3・10秒のどちらかを選べます。
簡単に動画の雰囲気を変えられる機能、音源(BGM)とエフェクトについて詳しく解説します。
音源
音源は動画に合わせて流せるBGMのことで、投稿画面から選択して挿入することが可能です。
人気歌手の人気楽曲、クラシック、ジャズ、オルゴール、演歌などさまざまなジャンルの音源が用意されています。
動画の一部にだけBGMを挿入することも可能なので、投稿したい動画のコンセプトに合わせて選んでみましょう。
エフェクト
エフェクトアイコンをタップすると、画面下に数種類のエフェクトが表示されます。
一番右までスライドして虫眼鏡マークをタップするとエフェクトギャラリーが表示され、さらに多くのエフェクトを検索することが可能です。
右上の虫眼鏡マークをタップして「キラキラ」「ハート」のようにキーワードを入力する方法もおすすめです。
タイマーカウント設定後、撮影開始
リール動画では、タイマー機能を使うことによって撮影時間や撮影開始までのカウントダウンを設定することが可能です。
まず、右上のカウントダウン横にある秒数が書かれたボタンをタップすると、3秒もしくは10秒のいずれかを選択できます。
また、画面中央にあるメモリをドラッグして調整することによって撮影時間をあらかじめ決められます。
撮影する内容や構成が決まっている場合に利用するとよいでしょう。
撮影完了後、スタンプなどの加工
動画のアップロードまたは撮影が完了すると、さらに多くの加工を施す画面が表示されます。
外部の素材編集アプリを使うよりも手軽なので、リール投稿やSNS投稿に慣れていない方でも利用しやすいでしょう。
全部で以下7種類の加工が可能で、動画にオリジナリティをプラスしたいときにおすすめです。
- ダウンロード:端末に保存できます。
- BGM:BGMを追加できます。
- ボイスオーバー:アテレコで声などを入れられます。
- エフェクト:動画を加工できます。
- スタンプ:絵文字などスタンプを追加できます。
- お絵かき:手で線や文字をかけます。
- テキスト:任意の文字を追加できます。
先ほど紹介した音源とエフェクトは、こちらの画面からでも挿入できます。
キャプション・カバー・投稿先を選んで完了
最後にキャプション・カバー・投稿先を選べばリール投稿の完成です。
キャプションとは説明文のことで、動画だけでは伝わらない内容やハッシュタグを入力して具体性を持たせることが可能です。
カバーはタイムラインやプロフィール、発見タグなどに表示される際のサムネイルのことで、リール動画の表紙のような役割があります。
動画のシーンから切り取るか、デバイスに保存されている画像をアップロードすることが可能です。
また、リールはプロフィールのリールタグだけに投稿するか、フィードにも投稿するかを選択できます。
フィードにも投稿すればフォローしているユーザーに見てもらいやすく、拡散力も高まるでしょう。
最後に画面下の「シェア」ボタンをタップすれば投稿完了です。
企業のリール活用例
インスタグラムのリールは、企業アカウントのPR手法としても多く活用されています。
なぜなら、最後まで飽きずに見られる再生時間で内容が伝わりやすいこと、さまざまなページに表示されて発見されやすいことなどがマーケティングに有利だと考えられているからです。
ただしリールを活用するのが初めての企業、リール投稿で思ったような結果を得られなかった企業にとって、効果的な内容を考えることは簡単ではありません。
そこでおすすめなのが、実際に成功している企業の活用事例を参考にすることです。
ここからは、インスタグラムでのPRに成功している4社の活用事例とそれぞれの成功ポイントについて解説していきます。
ロクシタン
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ロクシタンは、フレグランスやボディクリーム、化粧品を扱うメーカーで、フィード投稿やIGTV、リールを通して商品のPRをおこなっています。
特にリール投稿では商品の見た目や使い方、テクスチャーをテキストを加えながらわかりやすく紹介している点が印象的です。
フィード投稿とリールを使い分けることによって、店頭に足を運んでテスターをしてみないと実感できないポイントを伝えることに成功しています。
また、スタッフが出演して商品の使い方を実践する動画、テーマ別にランキング形式で商品を紹介する動画も人気です。
ロクシタンは自分用だけではなくプレゼント用に購入する人も多いブランドなので、どのような立場の人でも参考になる内容を配信することによってファンを集めています。
FANCL
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FANCL(ファンケル)は基礎化粧品やメイクグッズ、サプリメントなどを販売しているメーカーで、インスタグラムでは新商品のPRや使い方を中心に発信しています。
特にリール投稿では季節に合わせた商品をわかりやすく紹介しているだけではなく、ユーザーの悩みや知りたいことに直結したテーマで動画を配信しています。
ひとつのテーマに絞った動画を配信することによって、関心度の高いユーザーに響きやすいメリットがあるでしょう。
また口紅やアイカラーのPRではモデルやスタッフが使用する様子を紹介し、テスターをしなくても商品の購入を検討しやすい情報を提供しています。
IENA
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アパレルブランドIENAのインスタグラムアカウントでは、おもに新アイテムやコーディネートのPRをおこなっています。
特にリールでは静止画で伝えられない着用感をアピールすることによって商品の魅力を伝えています。
リズミカルなテンポでさまざまなコーディネートを紹介している「スタッフによるコーディネートバトン」というテーマのリール動画も人気です。
ただ商品の動画を撮影するだけではなく、ユーザーが見ていてファッションを楽しみたくなるようなトーンを意識している点も参考にするとよいでしょう。
北欧、暮らしの道具店
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「北欧、暮らしの道具店」は、生活に関するアイテムをECサイトで販売しているアカウントです。
リール投稿ではただ商品を撮影するだけではなく、日常のなかで使っているイメージをしやすい動画を配信している点が特徴的です。
たとえばスタッフの自宅で使用している様子をVlog風に撮影することによって、1つの映像作品としても楽しめる工夫がされています。
ターゲット好みの雰囲気を盛り込んでいる点も、効率的なマーケティングをおこなうポイントのひとつでしょう。
まとめ
インスタグラムのリールは、短い動画で商品の魅力をわかりやすく伝えられるコンテンツとして注目されています。
これからリールを使ったPRに挑戦する方は、どのような内容を配信するのか、どのターゲット層に届けたいのかを事前に考えておきましょう。
たとえばスタッフの愛用品紹介や商品の人気ランキングなど、シリーズ化できるテーマを考えることも定期的に投稿を続けるコツのひとつです。
インスタグラムにはさまざまな投稿方法があるため、フィード投稿やIGTV、ストーリーズ、リールを使い分けることによって内容に合わせたPRをおこないましょう。