バイラルマーケティングとは?基本から実際の事例まで詳しく解説!

「バイラルマーケティングって何?」

そう思っていませんか?

バイラルマーケティングは比較的新しいマーケティング手法なので、よく知らない方が多いのではないでしょうか。

そこで、この記事ではバイラルマーケティングの概要から事例まで詳しく解説しています。

ぜひ参考にしてみてください。

バイラルマーケティングとは?

バイラルマーケティングとは、商品・サービスを利用したユーザーが他の人に紹介するように仕向けるマーケティング手法です。

「バイラル」とは、話題などがウイルスのように爆発的に広がっていく様子を表す言葉です。

バイラルマーケティングは成功すれば短時間的に爆発的に広まることから名前がつけられました。

バイラルマーケティングの特徴を以下の項目に分けて見ていきましょう。

バイラルマーケティングの種類

バイラルマーケティングには以下のような種類があります。

それぞれの種類について詳しく見ていきましょう。

一次的バイラルマーケティング

一次的バイラルマーケティングとは、ユーザーが自ら紹介したいと思うような魅力的なコンテンツを作り、それを友人や知人にシェアしてもらうタイプを指します。

コンテンツを作成する費用はかかりますが、それ以外にはこれといってお金がかからないので、極めて低予算で行えるバイラルマーケティングと言えます。

その代わりユーザーがシェアする確率は低いので、成功確率は低い方法です。

二次的バイラルマーケティング

二次的バイラルマーケティングはシェアすると何らかの報酬が得られるタイプを指します。

シェアすると得られるものにはサービスの割引券、商品券などが挙げられます。

一次的バイラルマーケティングと比べてユーザーがシェアしてくれる可能性は高まりますが、ある程度の予算がかかります。

そして、魅力的な報酬でない場合は効果が出ません。

また、報酬のみを得ることを目的とした不正な申込みにも注意する必要があります。

紹介埋込み型

紹介埋込み型は、サービスを利用すると宣伝も同時に表示されるタイプです。

性質上、他人とコミュニケーションを取るためのサービスで用いられることが多いです。

使える場面は限られていますが、一番低予算で実行でき、効果も得やすいです。

ステルスマーケティングとの違い

ステルスマーケティングとは、企業との金銭関係がありながら、中立的な立場を装って好意的な口コミなどを行う行為のことです。

バイラルマーケティングとステルスマーケティングには以下のような違いがあります。

  • バイラルマーケティング
    コンテンツを拡散するかはユーザーの自由
  • ステルスマーケティング
    コンテンツの拡散に企業が積極的に介入する

また、バイラルマーケティングは合法的で有効的なマーケティング手法ですが、ステルスマーケティングが法的に問題があるうえ、バレると顧客からの信頼を大きく損ねて売上を大きく落とす結果になってしまいます。

バズマーケティングとの違い

バズマーケティングとは、口コミによって多くの人に情報を共通して売上を伸ばすマーケティング手法です。

バイラルマーケティングとバズマーケティングには以下のような違いがあります。

  • バイラルマーケティング
    ユーザーがコンテンツを共有したくなるコンテンツを作る
  • バズマーケティング
    商品・サービスを有名人などに使ってもらって拡散する

バイラルマーケティングがユーザーの行動を重視したマーケティング手法なのに対して、バズマーケティングは拡散する人を重視したマーケティング手法なのです。

インフルエンサーマーケティングとの違い

インフルエンサーマーケティングとは、SNSなどで影響力があるインフルエンサーに商品・サービスを紹介してもらって売上を伸ばすマーケティング手法です。

バイラルマーケティングととインフルエンサーマーケティングには以下のような違いがあります。

  • バイラルマーケティング
    ユーザーがコンテンツを共有したくなるコンテンツを作る
  • インフルエンサーマーケティング
    商品・サービスをインフルエンサーに使ってもらって拡散する

バズマーケティングとの違いと似ていますね。

これは、インフルエンサーマーケティングがバズマーケティングの具体的な手法のひとつだからです。

バイラルマーケティングのメリット

バイラルマーケティングには以下のようなメリットがあります。

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

メリット①:低予算で実施できる

バイラルマーケティングの最大のメリットは低予算で実施できることです。

二次的バイラルマーケティングの場合は消費者がコンテンツを拡散する報酬が必要になりますが、ふつうに広告を打つよりもずっと低予算で済む場合が多いです。

バイラルマーケティングは広告より効果を出す難易度は高いですが、リスクも低いマーケティング手法と言えます。

メリット②:爆発的に拡散される可能性がある

バイラルマーケティングは名前のとおり、成功すれば爆発的に拡散されます。

そのため、かけた予算に対して爆発的な成果を挙げることも可能です。

バイラルマーケティングを行う時の注意点

バイラルマーケティングを行う時の主な注意点には以下の5つがあります。

それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。

注意点①:ステルスマーケティングにならないように注意する

バイラルマーケティングを行う時の最大の注意点はステルスマーケティングにならないようにすることです。

先ほども述べたとおり、ステルスマーケティングを行うと企業の信頼が大きく失われてしまいます。

金銭を払ってPRしてもらう場合は「#PR」「#AD」などと宣伝であることを明記して発信するようにしましょう。

注意点②:ネガティブな口コミへの対処を考える

バイラルマーケティングではネガティブな口コミへの対処を考えるのも重要です。

バイラルマーケティングではうまくポジティブな口コミが拡散されるようにしたいところですが、口コミの中にはネガティブなものが混じる可能性があります。

そのようなネガティブな口コミばかりが拡散されてしまっては、バイラルマーケティングをしている意味がありません。

口コミ自体に介入するわけにはいかないので、ポジティブな口コミが拡散されやすい仕組みを考える必要があるでしょう。

注意点③:ブランドイメージを低下させる可能性がある

バイラルマーケティングがブランドイメージを低下させる可能性にも注意が必要です。

ユーザーは基本的に広告を嫌います。

そのため、明らかに広告とわかるような内容を拡散し続けるとユーザーに悪い印象を与えてしまう可能性があります。

バイラルマーケティングは用法用量に注意が必要なマーケティング手法と言えます。

注意点④:効果の予測・制御ができない

バイラルマーケティングは効果の予測・制御ができない点にも注意が必要です。

ふつうの広告であれば広告を出す場所や頻度などを制御することで、効果の制御が可能です。

また、これまでに広告を出した経験があれば効果の予測もある程度可能でしょう。

一方、バイラルマーケティングの場合は投稿が拡散されるかどうかはユーザーの次第です。

そのため、予想を大きく下回る成果になる場合も、予想をはるかに上回る成果になる場合もあります。

予想を上回る成果になることは良いことと思われがちですが、必ずしもそうではありません。

ユーザーに与える報酬がバイラルマーケティングに参加したユーザーの数に応じて増えるものであった場合、想定していなかったコストがかかる可能性があります。

たとえば、「投稿をシェアするとクーポン券100円分をプレゼント」などの報酬を与える場合は注意が必要です。

注意点⑤:商品・サービスが低品質だと逆効果

バイラルマーケティングは宣伝の対象になる商品サービスの質が低いと逆効果になってしまうので注意が必要です。

「商品・サービスの質が低い」という評価が一気に広がってしまうからです。

よく言われることですが、マーケティングを行う時には、商品・サービス自体の質がかなり重要です。

バイラルマーケティングの実施手順

バイラルマーケティングを行う時には、以下の実施手順を踏む必要があります。

それぞれの手順について詳しく見ていきましょう。

手順①:ターゲットがよく利用するメディアを運用する

バイラルマーケティングでは前段階としてターゲットがよく利用するメディアを運用します。

バイラルマーケティングは情報をいかに拡散させるかが重要なので、拡散力が高いSNSであるTwitterが一般的には選ばれますが、ターゲットがTwitterを利用しない年代の場合はメール、Facebookなど別のメディアを検討することになります。

手順②:バイラルマーケティングを行うコンテンツを投稿する

メディアを運用し、ある程度の人にコンテンツが見られるようになったら、いよいよバイラルマーケティングを行います。

バイラルマーケティングを行うコンテンツを投稿しましょう。

バイラルマーケティングの事例

バイラルマーケティングの主な事例には以下の3つがあります。

それぞれの事例について詳しく見ていきましょう。

YG Entertainment

バイラルマーケティングの成功事例として一番よく知られているのは韓国の音楽レーベルYG Entertainmentが仕掛けた「江南(カンナム)スタイル」です。

YG Entertainmentはただ単に「江南スタイル」という曲を流行らせるだけでなく、「江南スタイル」の流行をK-POPが欧米に進出するためのきっかけにまでしようとしました。

YG Entertainmentはまずバイラルマーケティングを行う下準備として、影響力をつけるためにSNSのフォロワーを増やす施策を行い、「江南スタイル」の発表前にはYouTubeのチャンネル登録者数は250万人を突破していました。

そして、バイラルマーケティングのコンテンツとなる「江南スタイル」は拡散されやすいように、若い世代の目をひくようにポップな曲調にし、キャッチーな歌詞やテンポが良いコーラスなどを盛り込みました。

このような入念な準備と高品質なコンテンツを用意したことにより、「江南スタイル」は爆発的に拡散され、目論見どおりK-POPが欧米進出をするきっかけにもなりました。

イケア

バイラルマーケティングの成功例としてはイケア(米国)も挙げられます。

イケアは新店舗のオープンを紹介するメールを10人に送ると、イケアで75ドルの割引が受けられるバイラルマーケティングを実施しました。

そして、1週間で37,000通のメールが送られる結果になりました。

ただ、このバイラルマーケティングは一部の人が紹介メールをスパムだと思ったため、問題にもなりました。

ハーゲンダッツ

アイスで有名なハーゲンダッツもバイラルマーケティングを行った企業です。

ハーゲンダッツは過去に発売された、復活してほしいフレーバーに投票してもらう企画を行いました。

投票はSNSアカウントから1日1回まで行うことができ、実際に投票した人の中から1,000人に復活したフレーバーがプレゼントされました。

このバイラルマーケティングは総投票数が16万票を越える人気の企画になりました。

バイラルマーケティングのまとめ

バイラルマーケティングとは、商品・サービスを利用したユーザーが他の人に紹介するように仕向けるマーケティング手法です。

バイラルマーケティングのメリットと注意点はそれぞれ以下のとおりです。

そして、バイラルマーケティングを行う時にはまずターゲットが利用するメディアを運用し、その後にバイラルマーケティングを行うコンテンツを投稿するようにしましょう。

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