SNS広告のメリット・費用・成功事例【完全保存版】

「SNS広告の費用がどれくらいかかるか知りたい!」
「SNS広告ってどう運用したらいいの?」

現在は多くの人がSNSを利用しているため、SNS広告も注目されています。

そのため、SNS広告について気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事ではSNS広告について概要からから具体的な運用方法まで詳しく解説していきます。

インスタグラム インサイト

そもそもSNS広告とは?

SNS広告とは、SNSに出稿する広告です。

Twitter、InstagramなどのSNSにある広告のことを指します。

現在では多くの人がSNSを利用しているため、それに伴ってSNS広告も注目されています。

SNS広告はすでにその商品を買いたいと思っている顕在顧客だけでなく、商品について知らない潜在顧客にもアプローチできるという特徴があります。

SNS広告と検索連動型広告の違い

検索連動型広告とは、Googleなどの検索エンジンで検索すると、検索画面に表示される広告のことです。

SNS広告と検索連動型広告はどちらも運用型広告であるという点が似ています。

運用型広告とは、インターネット上で広告目標を達成するためにリアルタイムで入札額、広告内容、ターゲットなどを変化させていく広告のことです。

しかし、SNS広告と検索連動型広告には表示される場所が異なるという決定的な違いがあります。

具体的には、SNS広告はTwitter、InstagramなどのSNS上に表示されますが、検索連動型広告はGoogleなどの検索エンジンの検索画面に表示されます。

それだけでなく、SNS広告と検索連動型広告ではリーチできるユーザーも異なります。

具体的には、検索連動型広告は顕在層にしかリーチできません。

一方、SNS広告ではアルゴリズムによって適切なユーザーに広告を表示するので、顕在層だけでなく、潜在層にまでリーチすることが可能です。

SNS広告とリスティング広告の違い

リスティング広告とは、ユーザーが検索したキーワードに連動して掲載される広告です。

上で解説した検索連動型広告は検索画面に表示されるものだけを指しますが、リスティング広告は検索結果後にクリックしたサイトにも表示されます。

つまり検索連動型広告はリスティング広告の一部ということです。

そんなリスティング広告とSNS広告の違いは、やはり表示される場所が異なることです。

また、リーチできる層も異なります。

リスティング広告がリーチできるのは基本的に顕在層だけですが、SNS広告は潜在層にまでリーチできます。

SNS広告の5つのメリット

SNS広告のメリットは主に以下の5つです。

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

メリット①:嫌われにくい

SNS広告の最大のメリットは他の広告に比べて嫌われにくいということです。

現在、人が日常生活で接する情報の量は爆発的に増加しているため、多くの広告は無視されるか、煩わしいものとして嫌われてしまいます。

しかし、SNS広告は以下のような特徴を持っているため、嫌われにくいようになっているのです。

  • 簡単・高精度で効果測定できるため、ユーザーに受け入れられる広告を作成しやすい
  • 情報をほしい人にだけ届けられるので、広告を「煩わしい」と感じる人が少ない
  • 広告があまり目立たない

従来の広告が嫌われがちだったのは、広告がその商品に関心がない人にも届き、なおかつ目立つことだけを目的とした広告が多かったからです。

一方、SNS広告は本当にその商品に関心がある人だけに広告が届き、SNSのタイムラインにうまく溶け込むように設計されているため、嫌われにくいのです。

その上、高精度な効果測定を行えるため、広告が嫌われないように改善するのも容易になっています。

ちなみに、たとえばTwitterでは広告の許容度は43%であり、他の広告と比べて広告を邪魔だと思わない人が多いです。

メリット②:広告を届けたい人を細かく指定できる

SNS広告には届けたい人を細かく指定できるというメリットもあります。

たとえば、街頭の看板広告では広告を届ける人をほとんど指定できません。

その場所を通る人には例外なく表示されてしまうからです。

一方、SNS広告であれば、以下のように広告を届ける人を細かく指定できます。

  • 性別
  • 年齢
  • 住んでいる地域
  • 興味がある分野 など

この中でも特に重要なのは、「興味がある分野」を指定できるという点です。

SNSではユーザーがSNS上で取った行動を分析して興味がある分野を推定しています。

そのため、その商品に興味がある人にだけSNS広告を届けられるのです。

メリット③:広告が拡散される可能性がある

SNS広告のメリットには広告が拡散される可能性があるという点です。

他の広告の場合は、広告を見る人がいても、その人が他の人に広告について共有することはほとんどありません。

しかし、SNS広告の場合は広告を見た人が他の人にシェアすることがあります。

特にTwitterは広告をリツイートボタンをタップするだけで簡単に拡散できるため、広告が広がりやすい仕組みになっています。

SNS広告では広告が見られると課金される場合が多いですが、このように他人にシェアされた広告に対して課金されることはありません。

そのため、うまくシェアされるような広告を作れば、追加の広告費を使わなくても費用対効果を高められます。

また、人間はただタイムラインなどに表示される広告よりも、他の人からシェアされた広告のほうが興味を持ちやすく信頼性も高いので、エンゲージメントにも繋がりやすいです。

メリット④:潜在顧客にも訴求できる

SNS広告には潜在顧客にも訴求できるというメリットもあります。

潜在顧客とは、その商品やサービスを知らないものの、その分野には関心がある人のことです。

たとえば、ある証券会社Aの名前を聞いたことはないが、投資には興味がある人は潜在顧客と言えます。

SNS広告ではこれまでにも述べたとおり、広告をその分野に興味がある人にだけ届けられます。

そのため、SNS広告では潜在顧客に訴求することが可能なのです。

メリット⑤:費用対効果が高い

SNS広告には費用対効果が高いというメリットもあります。

これまでにも見てきたとおり、SNS広告には以下のような特徴があります。

  • 広告が嫌われにくい
  • 広告を届ける人を細かく指定できる
  • 広告が拡散される可能性がある

そのうえ、SNS広告は費用が高いわけでもありません。

テレビCMや雑誌広告などは掲載するだけで数十~千万円の広告費がかかりますが、SNS広告では数千円からでも運用開始できます。

SNS広告の3つのデメリット

SNS広告のデメリットは主に以下の3つです。

それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。

デメリット①:炎上リスクがある

SNS広告の1つ目のデメリットは炎上リスクがあることです。

先ほど、「SNS広告には拡散されやすいというメリットがある」と述べましたが、SNS広告で拡散されやすいのは良い情報だけではありません。

広告主にとってネガティブな情報も拡散されやすくなっています。

そのため、SNS広告を作成する時には、くれぐれも炎上しないようなコンテンツにするように注意する必要があります。

具体的には、「その広告を見たことで、誰かが不快な気分にならないか」という点には注意するべきです。

デメリット②:拡散が目的化しやすい

SNS広告には「拡散されること自体が目的化しやすい」というデメリットもあります。

広告が拡散されること自体は悪いことではないのですが、それ自体が目的になってしまうと高い成果を挙げることはできません。

多くの場合、SNS広告を出稿する目的は「商品やサービスを購入してもらうこと」もしくは「商品やサービスを認知してもらうこと」だと思います。

特に購入してもらうことが目的の場合は、拡散されること自体が目的になってしまうと「多くの人に見られた割には全然購買につながらなかった」という事態に陥りがちです。

SNS広告を出稿する時には、最初にしっかりと目的を定めておくべきでしょう。

デメリット③:効果測定ツールとコンバージョンの測定方法が異なる場合がある

少々込み入った話になりますが、SNS広告では効果測定ツールとSNS広告の管理画面で見られるコンバージョンの測定方法が異なる場合があるので注意が必要です。

たとえば、Facebook広告では表示された広告をクリックしなかったものの、別の経路でリンクを踏んだ人も「コンバージョン」に含まれてしまいます。

効果測定ツールでは表示された広告をクリックした場合のみコンバージョンとして記録するため、数値がずれてしまう場合があるのです。

多くの場合、コンバージョンの定義などは設定で変更できるので、適宜調整して効果測定ツールと数値が一致するようにすると、効果の測定がしやすくなるでしょう。

SNS広告にかかる費用

SNS広告にかかる費用は完全歩合制なので、自分で決められます。

そのため、数百万円をかけることもできれば、数万円程度の少額から始めることもできます。

SNS広告の課金方式は場合によって異なり、広告が見られた場合に課金される場合などがあります。

そして、SNS広告では予算が設定できるため、たとえば予算を10万円に設定した場合、広告費用が10万円に達すると、広告が自動で停止されます。

主要6大SNSの広告の特徴を比較

SNS広告は各SNSによって特徴が異なります。

今回は日本でよく使われている以下の6つのSNSに分けて、それぞれのSNS広告の特徴を見ていきましょう。

Twitter

Twitterアイコン

ユーザー数4,500万人
ユーザー年齢層10~30代
ユーザー男女比男女比1:1
広告の種類5種類

Twitterは140文字以内の短文で投稿を行う、拡散力の高さが特徴的なSNSです。

10~30代を中心に多くの方に利用されています。

Twitterはここで紹介している6つのSNSの中でも、特に「ネタ的な投稿」が好まれる傾向があります。

そのため、広告を出稿する時にも、面白さを全面に押し出す広告にすると広く拡散される傾向があります。

Twitter広告の特徴

Twitter広告はタイムラインに流れますが、下に「プロモーション」と書いてあるほかは、ほぼ他のツイートと同じ形になっています。

そのため、リツイートしてもらえれば簡単に拡散できるのが特徴です。

そして、リツイートされた広告には料金がかからないのが魅力的と言えます。

Twitter広告の配信面

Twitterで出稿できる広告には以下のような種類があります。

  • プロモツイート
    Twitterのタイムラインに表示される広告形式のツイート
  • プロモアカウント
    Twitterのタイムラインに表示される、アカウントを宣伝するツイート
  • プロモトレンド
    Twitterのトレンド画面に表示される文字のみの広告
  • プロモトレンドスポットライト
    Twitterのトレンド画面に表示される文字と画像の広告
  • ファーストビュー
    Twitterのタイムラインに表示される広告形式のツイートのうち、最初に表示されるもの

Twitter広告の課金方式

Twitter広告の課金方式には以下のようなものが挙げられます。

  • コストパーフォロー(CPF)
    アカウントをフォローした人の数により課金される方式です
  • コストパークリック(CPC)
    リンクのクリック数により課金される方式です
  • コストパーエンゲージメント(CPE)
    ツイートに対するエンゲージメントの数(RT、いいねなど)により課金される方式です
  • コストパーアプリクリック(CPAC)
    アプリインストール画面に行くリンクのクリック数により課金される方式です
  • 1,000インプレッションあたりのコスト(CPM)
    ツイートが1,000回見られるごとに課金される方式です
  • コストパービュー(CPV)
    広告の動画が再生されると課金される方式です

広告の種類によって選べる課金方式は異なります。

Facebook

Facabookアイコン

ユーザー数2,600万人
ユーザー年齢層10~50代
ユーザー男女比男女比1:1
広告の種類12種類

Facebookは実名制が特徴的なSNSです。

実名制なので、シェアされる情報の信頼度が高まりやすいSNSと言えます。

他のSNSに比べて利用している年齢層が高く、ビジネス目的で利用している人が多いという特徴があります。

Facebook広告の特徴

Facebook広告には以下のような4つの配信先があります。

  • Facebook
    友達や家族とつながれる実名制のSNS
  • Instagram
    写真や動画に特化したSNS
  • Messenger
    連絡に特化したメッセージアプリ
  • Audience Network
    Facebook広告のプラットフォームを利用しているアプリやサイト内で広告が配信できる仕組み

今回紹介する6大SNSの中でも、InstagramはFacebook広告が配信できるのです。

Facebook広告の配信面

Facebook内に限ると、Facebook広告には以下のような広告の種類があります。

  • ニュースフィード
    Facebookのタイムラインに表示される広告
  • 右側広告枠
    パソコンの場合のみ、タイムラインの右側に表示される広告
  • ストーリーズ
    Facebookのストーリーズに表示される広告

Facebook広告の課金方式

Facebook広告の課金方式には以下のようなものがあります。

  • 1,000インプレッションあたりのコスト(CPM)
    広告が1,000回見られるごとに課金される方式です
  • コストパークリック(CPC)
    リンクのクリック数により課金される方式です
  • コストパーインストール(CPI)
    アプリのインストール数により課金される方式です

課金方式は広告の種類によって異なりますが、基本的にはCPM形式が採用されています。

Instagram

instagramアイコン

ユーザー数3,300万人
ユーザー年齢層10~40代
ユーザー男女比男女比2:3
広告の種類2種類

Instagramは10~20代の若い人を中心に支持を集めている、写真や動画をメインにしたSNSです。

他のSNSの男女比は基本的に1:1なのですが、Instagramだけは2:3で女性が多いのが特徴的です。

Instagram広告の特徴

InstagramがFacebookの子会社であるため、Instagram広告の形式は基本的にFacebook広告と変わりません。

Instagramは写真や動画がメインのSNSなので、広告も画像や動画に敏感な人に受けるように、クオリティが高いものを作り上げる必要があります。

Instagram広告の配信面

Instagram広告の種類には以下のようなものがあります。

  • フィード
    Instagramのタイムラインに表示される広告
  • 発見タブ
    Instagramの発見タブのタイムラインで表示される広告
  • ストーリーズ
    Instagramのストーリーズで流れる広告

Instagram広告の課金方式

Instagram広告の課金方式には以下のようなものがあります。

  • 1,000インプレッションあたりのコスト(CPM)
    広告が1,000回見られるごとに課金される方式です
  • コストパークリック(CPC)
    リンクのクリック数により課金される方式です
  • コストパーインストール(CPI)
    アプリのインストール数により課金される方式です
  • コストパービュー(CPV)
    動画が10秒以上再生されると課金される方式です

LINE

lineアイコン

ユーザー数8,000万人
ユーザー年齢層10~60代
ユーザー男女比男女比1:1
広告の種類4種類

LINEは言わずと知れた利用者数が国内最大(8,400万人)のSNSです。

年齢を問わず幅広い人々に利用されています。

LINEは他のSNSと違い、知人友人との連絡に特化しています。

LINE広告の特徴

LINE広告は配信面が多く、さまざまな場所に広告を出稿できます。

SNS自体を利用しない人はいても、SNSは利用しているのにLINEは利用していない人はほとんどいないので、SNS広告としてはもっとも多くの人に届けられるのが最大の特徴と言えるでしょう。


※マクロミル社による2019年7月の調査

LINE広告の配信面

LINE広告には以下のような豊富な配信面があります。

  • Smart Channel
    LINEのトーク画面の上に表示される広告
  • LINE NEWS
    LINE NEWSの画面で表示される広告
  • タイムライン
    LINEのタイムラインで表示される広告
  • LINEマンガ
    LINEマンガの画面で表示される広告
  • LINE BLOG
    LINEブログの画面で表示される広告
  • LINEポイント
    LINEポイントの画面で表示される広告
  • LINEショッピング
    LINEショッピングの画面で表示される広告
  • LINEウォレット
    LINEウォレットの画面に表示される広告
  • LINE広告ネットワーク
    LINE自体を含む、LINE関連のさまざまなサービス(クラシル、Life Bearなど)に表示される広告

LINE広告の課金方式

LINE広告の課金方式には以下のようなものが挙げられます。

  • クリック課金タイプ
    ユーザーが広告をクリックすると料金が発生する方式です
  • インプレッション課金タイプ
    動画広告の動画枠が100%完全に表示されると料金が発生する方式です

YouTube

YouTubeアイコン

ユーザー数6,200万人
ユーザー年齢層10~50代
ユーザー男女比男女比1:1
広告の種類5種類

YouTubeは世界最大の動画共有サービスです。

実際のところ、YouTubeは多くの人が動画の投稿を行わないので、SNSと呼ぶにはやや抵抗があります。

しかし、SNSは以下のように定義されているため、YouTubeもSNSと呼んで差し支えないでしょう。

SNSは、ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service)の略で、登録された利用者同士が交流できるWebサイトの会員制サービスのことです。

出典:総務省

YouTubeの利用者は動画を投稿することはもちろん、動画のコメント欄でも交流できるからです。

YouTube広告の特徴

YouTube広告の特徴は、やはり動画が主体であることです。

YouTubeが動画をメインにしたサービスであるため、広告も動画形式が多くなっています。

YouTube広告の配信面

YouTube広告には以下のような配信面があります。

  • TrueView インストリーム広告
    動画を再生した時、最初に表示される動画広告
  • TrueView アクション広告
    動画の途中や最後に表示され、行動を促す文言が大々的に表示される動画広告
  • バンパー広告
    動画の前後、再生中に再生される6秒以内の短い動画広告
  • TrueView ディスカバリー広告
    スマホで見た時のYouTubeのトップ画面、関連動画の一番上に表示される広告
  • アウトストリーム広告
    YouTube以外のWebサイトやアプリに表示される動画広告
  • マストヘッド広告
    YouTubeのトップ画面で表示される広告

YouTube広告の課金方式

YouTube広告の課金方式には以下のようなものがあります。

  • Cost Per Mille(CPM)
    広告が1,000回表示されるごとに課金される方式です
  • viewable Cost Per Mille(vCPM)
    ユーザーが視認可能な広告が1,000回表示されるごとに課金される方式です
  • Cost Per Day(CPD)
    広告掲載1日ごとに課金される方式
  • Cost Per View(CPV)
    広告の動画が再生されると課金される方式です

TikTok

tiktok

ユーザー数950万人
ユーザー年齢層10~20代
ユーザー男女比男女比不明
広告の種類3種類

TikTokはBGM付きの短い動画を作成し、投稿できるSNSです。

アプリ内で撮影を行い、簡単に凝った動画を作ることができます。

近年急速に利用者が拡大しています。

TikTok広告の特徴

TikTok広告は独特で、まず音楽付きの動画広告があるのが大きな特徴です。

また、TikTokにはハッシュタグチャレンジという広告があり、ここでは広告主が投稿した動画の内容を手本としてユーザーが動画を投稿してくれます。

ハッシュタグチャレンジはユーザーから広告ではなくコンテンツとして受け入れられやすいという特徴があります。

TikTok広告の配信面

TikTok広告には以下のような配信面があります。

  • 起動画面広告
    TikTokを起動した時に表示され、音声が出ない画像もしくは動画広告
  • TopView広告
    TikTokを起動した時に表示され、音声付きの画像もしくは動画広告
  • ハッシュタグチャレンジ
    指定のハッシュタグをつけた動画の投稿を促す広告
  • インフィード広告
    投稿と投稿の間に出てくる広告

TikTok広告の課金方式

TikTok広告の課金方式には以下のようなものが挙げられます。

  • 1,000インプレッションあたりのコスト(CPM)
    広告が1,000回見られるごとに課金される方式です
  • コストパークリック(CPC)
    リンクのクリック数により課金される方式です
  • コストパービュー(CPV)
    広告の動画が再生されると課金される方式です
  • 最適化コストパークリック(CPC)
    リンクのクリック数により課金される方式で、コンバージョン率によってクリック単価が調整される方式です

SNS広告をうまく運用する5つのコツ

SNS広告をうまく運用するコツは主に以下の5つです。

それぞれのコツについて詳しく見ていきましょう。

コツ①:ターゲットを明確にする

SNS広告を運用する上でまず大事なのが、ターゲットを明確にすることです。

ターゲットを明確にしないままSNS広告を配信してしまうと、その商品をほしいと思わない人に広告が届きやすくなってしまいます。

すると、購入・認知してくれる人が減るばかりか、広告が嫌われやすくなってしまいます。

適切な人に適切な広告を届けるためにも、SNS広告を運用するにあたってターゲットを明確にするのは避けて通れません。

ターゲットは少なくとも以下の点では絞り込んでおくべきでしょう。

  • 性別
  • 年齢
  • 興味がある分野

できれば、広告を届けたい人物像を詳細に設定したペルソナを作成しておくとターゲットをより明確にすることが可能です。

コツ②:SNS広告を運用する目的を明確にする

SNS広告を運用する目的を明確にすることも重要です。

なぜなら、目的を明確にしておかないと、SNS広告を配信して効果があったのかどうかさえもよくわからなくなってしまうからです。

SNS広告を配信する主な目的には以下のようなものがあります。

  • 商品・サービスの認知を拡大したい
  • 商品・サービスのファン(リピート客)を増やしたい
  • 商品・サービスの新規購買客を増やしたい
  • リード客を増やしたい

そして、それぞれの目的によって、成果の測定方法も変わってきます。

たとえば、認知を拡大したい場合にはインプレッション数などで成果を測定するべきです。

一方、新規購買客を増やしたい場合はSNS広告経由で商品を購入した人の数などで成果を測定できます。

コツ③:高スピードで改善を重ねる

SNS広告では高スピードで改善を重ねるのも重要です。

SNS広告は一度出稿しても、広告をすぐに変更できます。

そのため、広告による成果を測定していれば、より大きな成果が出る広告に変更できます。

SNS広告は他の広告と比べて拡散される可能性が高いので、改善を重ねてユーザーがシェアしたくなる広告にできれば、低予算で大きな成果を挙げられるでしょう。

また、ユーザーはSNS上で1日に何度も同じ広告を目にするため、同じ広告を流し続けていると、すぐに飽きられてしまいます。

コツ④:配信するSNSに合わせた広告にする

SNS広告では配信するSNSに合わせた広告にするのも重要です。

先ほども解説したとおり、SNS広告が嫌われないのは、タイムラインに自然に溶け込み、ユーザーが投稿したコンテンツとの差が少ない広告だからです。

そのため、当然、配信するSNSに合ってない広告は嫌われてしまいます。

配信するSNSに合わせた広告にするにあたって、大事なのがそのSNSの文化に合った広告を打つことです。

たとえば、Twitterではネタ的な投稿が好まれるため、面白さを前面に押し出した広告のほうが拡散されやすいと言われています。

一方、Instagramは映える写真や動画が好まれるため、美しさにこだわった広告が成果をあげやすいでしょう。

コツ⑤:目立つ広告にする

目立つ広告にするのも大切です。

SNS広告はほかの投稿との差が少ないためユーザーから受け入れられやすいのですが、その分スルーされる可能性も高いです。

そのため、ある程度目立つ広告にする必要があります。

しかし、先ほども申し上げたとおり、目立ちすぎると嫌悪感を抱かれる可能性があるのが難しいところです。

ユーザーの目を引こうとするあまり、過激な表現を用いたり派手すぎたりすると、場合によってはSNSの規約に違反してしまう可能性もあるので注意しましょう。

SNS広告では「広告として目立つ」のではなく「投稿として目立つ」という方向性を目指すと良いでしょう。

そのSNSで「バズる」ような広告にするということです。

SNS広告をうまく活用した成功事例5選

数あるSNS広告の中でも、特に成功したものは以下の5つの事例です。

それぞれの事例について詳しく見ていきましょう。

事例①:アサヒグループ食品 一本満足バー(Twitter広告)


アサヒグループ食品は「一本満足バープロテイン」シリーズのプロモーションでTwitter広告を活用しました。

Twitter広告のターゲティング機能を用いて、タンパク質を摂りたいと考えている健康意識が高い人にプロモーションを行いました。

その結果、目標を大きく上回る成果を出すことができ、Twitter上での一本満足バーに対する好意的な言及も増加しました。

このプロモーションでは多くの人に認知できる「ファーストビュー」というTwitter広告を利用して認知を拡大し、認知が拡大した後はTwitter上でサイトに遷移できる動画広告を流して獲得にも成功しています。

事例②:オイシックス(Facebook広告)


オイシックスは有機野菜などのおいしくて安全な野菜を届けてくれるサービスです。

そんなオイシックスはFacebook広告を用いて大きな成果を挙げました。

オイシックスはFacebook広告でできる細かいターゲティングをうまく活用し、30代~50代の主婦層にオイシックスの魅力をわかりやすさを重視して訴求しました。

そして、箱の中にたくさん入った野菜の画像を表示することで、お得感を演出することにも成功しています。

この施策が成功し、オイシックスはFacebook経由で以下のような成果を挙げることに成功しています。

  • サイト訪問者数1.7倍
  • 広告経由でのリピータ率1.6倍
  • コンバージョン率7.6倍

事例③:日本航空(Instagram広告)


航空大手の日本航空(JAL)はInstagram広告で大きな成果を挙げました。

日本航空はInstagramでラグビーの知識が15秒で知れるストーリー広告を掲載しました。

ストーリー広告はInstagramのストーリー再生時に流れ、全画面で広告を配信できます。

日本航空のこの広告は短期間で1000万リーチを獲得し、認知度の向上に役立ちました。

このように、Instagramのストーリー広告は直接購買につながるというよりは、認知の向上に役立ちます。

事例④:YKK(YouTube広告)


出典:YKK

YKKはスライドファスナーの世界シェア約45%を誇る企業です。

YKKはYouTube広告でブランドやファスナーについて認知してもらうため、「FASTENING DAYS」というショートアニメを配信しました。

このショートアニメは日本に留まることなく、音声2ヶ国語、字幕5ヶ国語で世界中に配信されました。

このYouTube広告は第4弾まで作られるほど人気になっています。

事例⑤:旭化成ホームプロダクツ サランラップ(TikTok広告)


TikTokを使ったサランラップの広告はテレビCM用に使っていた素材をTikTok用にうまく編集して用いています。

テレビCMは横長ですが、TikTokは基本的にスマホからしか見ることができません。

そのため、サランラップのTikTok広告では縦横比率を1:1にし、余った部分にはブランドロゴや歌詞を表示してうまく隙間を埋めています。

このように、TikTokで広告を配信する時には、スマホで見やすいように縦長の広告を作成するのが基本です。

また、サランラップはマスコットのクマがサランラップを使って踊る体操を「#サランラップ体操」としてTikTokに掲載しています。

サランラップ体操にはM字型の刃など、サランラップ新商品の特徴も盛り込まれており、この体操がユーザーに真似されることにより、ブランドの拡散に役立てています。

このような広告は「ハッシュタグチャレンジ」と呼ばれ、TikTokならではの広告手段になっています。

SNS広告運用の初め方7STEP

SNS広告の運用は以下の7つのSTEPで行うことができます。

それぞれのSTEPについて詳しく見ていきましょう。

STEP1:SNS広告の運用を自社で行うのか、委託するのか決める

最初に、SNS広告の運用を自社で行うのか、外部に委託するのか決めるようにしましょう。

自社で行う場合は少ない予算でSNS広告の運用を行うことができますが、自社にSNS広告運用のノウハウがないと思ったような成果が上がらない可能性もあります。

一方、外部に委託する場合はある程度の成果が保証されますが、自社で行う時によりも費用がかかります。

あなたが自社で行うか委託するのか決める必要がある場合は、「自社にSNS広告運用のノウハウがあるかどうか」が判断基準になります。

ノウハウがある場合は自社内で行ったほうがコスパが良いですが、ノウハウがない場合は外部に委託したほうが無難でしょう。

STEP2:SNS広告を運用する目的を設定する

SNS広告運用を外部に委託する場合はこれ以降のSTEPはあまり気にする必要ありませんが、自社で行う場合は確認しておきましょう。

まずはSNS広告を運用する目的を設定します。

目的を定めずにSNS広告運用を行うと、結局効果的だったのかもわからず終わってしまいます。

その上、目的によってどうSNS広告を運用していくかも異なってきます。

SNS広告を運用する目的には主に以下のようなものが挙げられます。

  • 自社の商品・サービスを認知してもらう
  • 自社の商品・サービスを購買してもらう

認知か購買かによって、SNS広告の運用方法は大きく変わります。

最低限、認知か購買かだけでも決めておきましょう。

この時に、成果の目標となる数値も決めておくと効果を測定しやすくなります。

認知の場合はインプレッション数、購買の場合はコンバージョン率などが効果を測定する指標になります。

STEP3:SNS広告を届けるターゲットを設定する

目的を定めたら、次はSNS広告を届けるターゲットを設定します。

ターゲットの設定は、そのターゲットにとって魅力的な広告を作成するために必要不可欠です。

そして、SNS広告ではターゲットを詳細に指定できるため、必ず決めておくようにしましょう。

ターゲットは少なくとも以下の項目については必ず決めておきましょう。

  • 年齢層
  • 性別
  • 興味がある分野

その他、各SNSでターゲットについて指定できる項目は異なります。

使用するSNSを決めたらそれに合わせてターゲットをより詳細に決めましょう。

STEP4:SNS広告を運用するSNSを選定する

ターゲットを定めたら、次はSNS広告を運用するSNSを決定しましょう。

各SNSで利用している人の年齢層や文化が異なるため、自社商品・サービスの特徴に合ったSNSを選ぶのが重要です。

たとえば、30代以上向けの商品・サービスの場合はFacebookで広告を運用すると良いでしょう。

一方、10代~20代が使う化粧品を宣伝する場合は写真や動画を前面に押し出せて、若い女性の利用が多いInstagramが適しています。

STEP5:詳細な運用する広告の種類を決定する

次は詳細な運用する広告の種類を決定しましょう。

具体的にまず決めるべきなのが、以下のどの形式の広告にするかです。

  • 文字のみ
  • 文字メイン + 画像
  • 画像メイン + 文字
  • 動画のみ
  • 動画メイン + 文字

これも利用するSNSや訴求するターゲットに合わせて決めると良いでしょう。

たとえば、Twitterであれば「文字メイン + 画像」の広告が多いですし、Instagramであれば画像メインの広告が多いです。

また、上でも説明しているとおり、各SNSではさまざまな種類の広告が設定されているため、これも選ぶ必要があります。

広告の種類は得たい成果などによって決めると良いでしょう。

STEP6:配信する広告の中身を作成する

広告の種類まで決定したら、いよいよ配信する広告の中身を作成することになります。

広告の中身を作る仕事はかなり専門性が問われるため、社内にノウハウがない場合は広告内容の製作だけでも他社に依頼したほうが無難です。

SNS広告では広告の中身がかなり重要視されるため、画像の場合はデザイナー、動画の場合は動画クリエイターなど専門家に任せるべきです。

また、SNS広告では有名人やインフルエンサーなどを起用する場合も多いでしょう。

SNS広告は飽きられないようにするため、広告の中身を何パターンにも分けて制作する場合もあります。

なお、SNS広告では効果測定が容易に行えるため、成果を見て中身をどんどん改善していく場合もあります。

そのため、広告が配信された後も、中身の作成は断続的に行われる場合があります。

STEP7:SNS広告を配信し、効果測定を行いつつ改善していく

広告の中身の作成が終わったら、いよいよ最後はSNS広告を配信します。

しかし、SNS広告は「一度配信したら終わり」というわけではありません。

SNS広告では簡単・なおかつすぐに効果測定を行えます。

そのため、得られた成果に応じて広告の中身を変更していけば、より高い成果を挙げられます。

広告を配信した後は頻繁に効果測定を行い、改善案を練っていくようにしましょう。

SNS広告のまとめ

SNS広告とは、Twitter、InstagramなどのSNS上にある広告のことです。

SNS広告のメリットは主に以下の5つです。

逆に、SNS広告のデメリットは主に以下の3つです。

日本で使われているSNSの中でも、特に多くの人が利用している6つのSNSの特徴は以下のとおりです。

  • Twitter
    文字情報が中心でネタ的な投稿が好まれる
  • Facebook
    実名制でビジネス目的での利用が多い
  • Instagram
    写真・動画に特化したSNSなので映像が映えるものが好まれる
  • LINE
    知人・友人とのコミュニケーションに特化したSNS
  • YouTube
    動画に特化したSNS
  • TikTok
    ショートムービーに特化したSNS

SNS広告は以下のコツを実践すると、効果的に運用できます。

そして、実際にSNS広告を運用する時には以下の7STEPを踏みましょう。

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OTONARIは、600名以上のインスタグラマーが提携する成果報酬型サービスや大人向けのYouTuber事務所を展開しています。

また、自社で運用するインスタグラムアカウントは開設1年で合計50万人以上のフォロワーを獲得しました(「節約ライフ」「大人女子コスメ」)。

OTONARIでは、インフルエンサーマーケティングに悩む企業様に向けて以下のサービスを提供しています。

  • YouTuberやインスタグラマーを活用したインフルエンサーマーケティング
  • インフルエンサー向け成果報酬型広告&PR投稿
  • インフルエンサーを起用した広告プランニング
  • 目的に合った総合的なマーケティングプランのご提案

インフルエンサーマーケティングの相談は無料で行っておりますので、気軽にお問い合わせください。

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