「会社でインスタグラム運用を始めることになったけど、投稿時間や曜日の決め方がわからない」
「インスタグラム運用で集客率を上げるためにベストな投稿時間が知りたい」
この記事では、インスタグラムに投稿するベストな時間帯やインサイト機能を使って投稿時間を分析する方法、投稿予約をする方法について解説していきます。
インスタグラムマーケティングを成功させるためには、ただ記事が完成したタイミングで投稿するのではなく、ターゲットに届きやすい時間帯を狙うことが大切です。
インスタグラム運用やマーケティングの知識がない人でもわかりやすいように、企業の目的やターゲット別でベストな投稿時間を提案していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ベストな投稿時間
インスタグラムを活用している多くの企業が、ターゲットに届きやすい投稿時間を狙うことで、効果的なプロモーションにつなげています。
ここからは、インスタグラムに投稿するベストな時間帯について以下の6つの項目にわけて紹介していきます。
- インスタグラムのピークタイムは20~22時
- 1日に複数投稿するなら16時以降
- ランチタイムの12-13時もおすすめ
- 通勤・通学時間を狙うなら7-9時
- 土日祝は11時以降がおすすめ
- 海外向けの投稿なら時差に合わせて投稿
どのような企業にとっておすすめの投稿時間なのかもあわせて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
インスタグラムのピークタイムは20~22時
インスタグラムのアクティブユーザー数が多いのが20~22時で、1日のなかでもっとも利用者が多いといわれている時間帯です。
多くの人が仕事や家事、学校を終え、移動中や自宅でインスタグラムを楽しむゴールデンタイムです。
まだ認知度が低いと感じている企業は、まずはリーチ数(投稿を見たユーザーの数)を増やし、企業のインスタグラムアカウントや投稿の存在を知ってもらうことが大切です。
インスタグラムで幅広いターゲット層の認知拡大を目指すなら、20~22時のピークタイムを狙って投稿をしてみましょう。
1日に複数投稿するなら16時以降
インスタグラムで1日に複数回の投稿をするときは、16時以降の投稿時間を狙ってみましょう。
学校終わりの学生やパートや夕飯作りの前にひと段落したい主婦など、インスタグラムのアクティブユーザーは16時以降から少しずつ増え始め、20~22時にピークを迎えます。
インスタグラムに1日に2回以上の投稿をしている企業は、利用するユーザーが多い16時~22時の時間帯のなかで投稿をすることがおすすめです。
たとえば16~19時の間に1回、ピークタイムの20~22時に1回というように投稿時間を分けてみましょう。
投稿回数が多いと、フォローしていないユーザーから発見してもらえる可能性は高くなります。
ただし、アカウントをフォローしてくれているユーザーには「投稿回数が多すぎる」とネガティブなイメージを持たれてしまう可能性もあります。
企業のアカウントを気に入ってくれているユーザーが不快に感じない程度の回数、タイミングかどうかを客観的に考えることが大切です。
ランチタイムの12-13時もおすすめ
インスタグラムに投稿するなら、ランチタイムの12~13時の投稿時間もおすすめです。
12~13時はさまざまな立場のユーザーが昼食をとって休憩する時間帯なので、ピークタイムと同じくらいのアクティブユーザーに利用されています。
12~13時は、以下のような企業におすすめの投稿時間です。
- 1日に複数投稿をしたいけど、同じ時間帯に集中させないように工夫したい
- 今日のランチで使えるお店、明日のランチで使えるお店としてPRしたい飲食店
- 仕事終わりの夕食やお酒を飲みに行く居酒屋としてPRしたい飲食店
- 休憩中に仕事に活用できる情報を探しているビジネスマン向けにPRをしたい企業
- 幅広いユーザーの認知度を拡大したい企業
ランチタイムはさまざまな立場のユーザーにアピールできる昼のゴールデンタイムなので、集客率アップや認知拡大を目指している企業は12~13時の投稿時間をぜひ活用してみてください。
また、ランチタイムにターゲットユーザーがどのような行動をするのか、どのようなことを考えるのかを想像し、投稿する内容を決めていくことも大切です。
通勤・通学時間を狙うなら7-9時
ランチタイムと夕方のピークタイム以外でインスタグラムの利用者が多いのが、7~9時の時間帯です。
7~9時は、通勤する人、通学する高校生や大学生、夫と子どもを送り出して休憩する主婦など、多くのユーザーにとってインスタグラムを閲覧できる時間帯です。
7~9時は、以下のような企業におすすめの投稿時間です。
- 昼食の候補として、食欲をそそる写真やお得なクーポンを配信して集客につなげたい飲食店
- トレンドに敏感な学生やビジネスマンにPRしたい企業
- フォローしてくれているユーザーに情報を届けて購買意欲を高めたい企業
1日のはじまりに合わせてインスタグラムを投稿すれば、フォローしてくれているユーザーのタイムラインの上位に表示されやすいというメリットもあります。
通常の投稿だけではなく、ストーリーズにも同じように投稿しておくことで、効率的なリーチ数アップにつなげていきましょう。
土日祝は11時以降がおすすめ
土日祝は朝の7時以降から1日を通してアクティブユーザーが多いのですが、とくに11時以降の投稿時間がおすすめです。
土日祝は仕事が休みのビジネスマン、学校が休みの学生、子どもと休みをあわせている主婦などさまざまな立場の人が好きな時間を過ごすタイミングです。
平日に比べていつでもどこでもスマホやPCを利用できる環境になり、インスタグラムを長時間楽しむというユーザーも多いようです。
また、平日に比べて時間に余裕がある分、1つ1つの投稿をじっくり見てもらえるため、いいねやコメントをしてもらえたり、関心を持ってもらいやすいという大きなメリットもあります。
そのため、ユーザー参加型のキャンペーンをPRしたり、ユーザーの閲覧以上のアクションを求める場合は、土日祝の11時以降の投稿時間を活用してみましょう。
海外向けの投稿なら時差に合わせて投稿
インスタグラムで海外ユーザー向けの情報を発信するなら、時差を考えた投稿時間を決めることが大切です。
インスタグラムは、さまざまな国の海外ユーザーの利用も多く、海外向けのマーケティングを実施している企業にも幅広く活用されているSNSです。
海外向けにPRしたい日本企業が、日本の時間に合わせて投稿してしまうと海外ユーザーの生活スタイルとのギャップが生まれてしまい、結果的に情報が届きにくくなってしまいます。
海外ユーザーをターゲットにする場合、以下のようなポイントを運用前に明確にしておきましょう。
- 具体的にどこの国のユーザーにPRしたいのか
- その国の時差に合わせて、ユーザーの行動、生活スタイルを具体的にイメージする
アメリカ | マイナス13~19時間 (州によって異なる) |
イギリス | マイナス8時間 |
ニュージーランド | プラス4時間 |
インド | マイナス3時間半 |
台湾 | マイナス1時間 |
中国 | マイナス1時間 |
韓国 | 時差なし |
インサイト機能でベストな投稿時間を確認する方法
インスタグラムでは、インサイト機能を活用することでベストな投稿時間を確認することが可能です。
インサイトとは、インスタグラムでビジネス用のプロアカウントを利用しているユーザーが活用できる効果測定の機能で、インプレッション数やリーチ数などあらゆる指標を確認できます。
インサイトでベストな投稿時間を調べるには、リーチ数とオーディエンスの2つの指標を参考にしてみましょう。
リーチ数 | 投稿を見たユーザーの数 |
オーディエンス | フォロワーの場所・年齢層・性別・滞在時間 (フォロワー100人以上で閲覧できる) |
- プロフィールアイコンをタップしてプロフィール画面を開く
- 右上のメニュー(3本線マーク)をタップ
- 「インサイト」をタップ
- 「コンテンツ」タブをタップ
- フィード投稿・ストーリーズ投稿・広告の項目から「すべて見る」をタップして、それぞれのリーチ数を閲覧する
画面上部の「過去1年間に投稿された…表示しています」という説明文をタップすると、期間ごとにフィルタをかけることも可能です。
リーチ数の多い投稿、リーチ数の少ない投稿に絞り込み、何時に投稿したかを把握することで、ベストな投稿時間を分析してみましょう。
リーチ数の多い時間帯に共通点があれば、同じ投稿時間を利用し、リーチ数の少ない時間帯が明確であれば、その投稿時間は避ける判断が必要です。
リーチ数の多さは、時間帯だけではなく記事の内容が影響していることも大きく考えられますので、何時にどんな内容を発信したのかということも含めてつぎの投稿に活かしていきましょう。
インサイトの「オーディエンス」タブをタップすると、フォロワーに関する以下の指標を確認できます。
- 性別ごとの年齢層、すべてのフォロワーの年齢層
- 性別の割合
- 曜日ごとの滞在時間
- 市区町村・国
このなかから、曜日ごとの滞在時間を確認することで、ベストな投稿時間の把握に役立ててみましょう。
オーディエンスでフォロワーの属性を知ることで、どのユーザー層に人気が出やすいのか、プロモーションが響きやすいのかインスタグラムでの運用のコツを知ることにつながります。
ベストな投稿時間に投稿予約をする方法
インスタグラムでは、「クリエイタースタジオ」を活用することで予約投稿ができます。
クリエイタースタジオとは、Facebookとインスタグラムを連携させて、予約投稿やそれぞれの効果測定ができる管理サービスです。
ユーザーのアクションや投稿に対する指標を分析して、そのまま効果的な投稿時間に配信ができるため、インスタグラムでマーケティングを行う多くの企業が活用しています。
また、予約投稿をすることで以下のようなメリットを得られます。
- 企業の業務時間外である7~9時の通勤・通学タイム、20~22時のピークタイムの投稿にも対応できる
- インスタグラム運用だけではなく、ほかの業務で忙しいスタッフが投稿を忘れてしまったり、投稿時間を逃してしまうというリスクを避けられる
- 投稿する担当スタッフが欠勤をしてしまっても、ほかのスタッフが慌てて対応しなくても良い
インスタグラム運用以外の業務をスムーズに回すためにも、クリエイタースタジオを使ってベストな時間帯の投稿予約に挑戦してみましょう。
クリエイタースタジオを使用するには、事前に以下の条件を整えておくことが必要です。
- インスタグラムとFacebookのアカウントを開設している
- インスタグラムをプロアカウントに切り替えている
- クリエイタースタジオを開く
- Facebookアカウントにログインする
- 画面の上中央にあるインスタグラムアイコンをクリック
- 「アカウントをリンク」をクリックして、インスタグラムのアカウントを連携させたら完了
- クリエイタースタジオ画面の上中央にあるインスタグラムアイコンをクリック
- 「投稿を作成」をクリックし、「Instagramフィード」を選択
- 表示された投稿画面から内容を登録していく
- 「公開する」ボタン右横の「↓」マークをクリック
- 「投稿日時を指定」をクリック
- 投稿したい日時を入力して、「投稿日時を設定」をクリック
上記の手順で、好きな日時に投稿予約ができます。
投稿予約は、10分後から6ヵ月先までの日時設定が可能です。
計画的にインスタグラム用の記事が作成できているという方は、さきに投稿予約をしておくのもおすすめです。
また、投稿されたときに通知が届くように設定しておけば、ちゃんと投稿されたかどうか確認しやすいので、ぜひ通知設定をしてみてください。
クリエイタースタジオでは、ほかにも以下のようなことができます。
- 通常の投稿・下書き保存
- インサイト機能の閲覧
- ユーザーからのメッセージ確認
通常のインスタグラムのページでは、トレンドを調査したり自社が投稿した記事がどのように見えるか確認する用に利用して、運用自体はすべてクリエイタースタジオで一括管理する使い方がおすすめです。
「インスタグラムで予約投稿する手順をわかりやすく教えてほしい」「もっと効率的に投稿作業をおこないたい!」「会社でインスタグラムを運用しているけど、投稿を忘れてしまわないか不安...」インスタグラムでは、指定した時間に自動で投[…]
まとめ
この記事では、インスタグラムに投稿するベストな時間帯やインサイト機能を使って投稿時間を分析する方法、投稿予約をする方法について解説していきました。
インスタグラムで投稿するときは、以下のポイントを意識して投稿時間を決めましょう。
- 幅広いターゲット層に認知されたいなら、1番のピークタイム20~22時の投稿時間にする
- 1日に2回以上配信するなら、16~22時の間で投稿時間を分ける
- 12~13時のランチタイムもピークタイムと同じくらい利用されている
- 朝7~9時の投稿で、1日のはじまりに目に入るタイミングを意識する
- 土日祝は11時以降がおすすめで、1日を通して利用者が多い
- 海外ユーザー向けの投稿は時差と現地の生活スタイルを考える
また、インスタグラムのインサイト機能からリーチ数とオーディエンス情報を調べて、数値的な結果をもとに投稿時間を決めることも大切です。
インスタグラムを個人アカウントで運用している方や、これから運用をスタートさせる方は、まずはプロアカウントに切り替えて、効果的な投稿時間を分析できる環境から作っていきましょう。